恩赦請負、最後まで見苦しいトランプとその周辺
トランプは19日に100人に近い恩赦を出すという。
(CNN) トランプ米大統領が退任前日の19日、100人前後の恩赦、減刑を発表するとの見通しが明らかになった。事情に詳しい関係者3人が語った。ただし今のところ、自身に恩赦を与える予定はないとされる。
関係者2人によると、ホワイトハウスでは17日、恩赦対象者を最終決定するための会合が開かれた。
恩赦の可能性が取りざたされてきた内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ被告は今のところ、対象に含まれていないという。元側近のバノン元首席戦略官が恩赦を与えられるかどうかも不透明だ。
トランプ氏は昨年末、元側近らに急ピッチで恩赦を連発した。6日の連邦議会乱入事件前後では目立った動きをみせていないが、自身の恩赦も検討中と伝えられてきた。
ホワイトハウス当局者らは当初、トランプ氏が先週末と19日の2回にわたり恩赦を発表すると予告していたが、1回目は見送られたとみられる。自身を恩赦するための書類も作成されていないという。
事情に詳しいある人物によると、側近らはトランプ氏に対し、同氏自身や乱入事件に関与した人物らに対する恩赦は控えるよう説得を試みている。自分を恩赦した場合、何か犯罪に関わったかのような印象を与えるとの忠告をしているという。
トランプ氏はさらに、自身の子どもや個人弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長らの恩赦も考えていたとされる。側近らによれば現時点でその予定はないが、退任当日の正午まで何が起きるか、本人以外のだれにも分からないという。
大統領が任期の最後に大量の恩赦を与えるケースは何もトランプに限ったことではない。
問題は、彼に近い人物が、多額の金銭で恩赦を請け負っているという疑いだ。
任期が終わりに近づく中、トランプの側近の間で、重犯罪確定犯やその関係者に恩赦を仲介する動きが活発化しているという。
NYTimsが数十人のロビイストと弁護士のインタビューや資料をもとに報じた。
一部を翻訳します。
”最終日の大統領恩赦のみ投資は、恩師や市場を白熱させる。”
大統領に近しい人々は、恩赦を求める人々から数万ドル、そして潜在的にははるかに多くのドルを集めました。
ワシントン—トランプ大統領辞任があと数日に迫る中、恩赦でも受ける市場が頭角を現し、3ダース以上のロビイストと弁護士が、彼と知己のある一部は裕福な重罪犯、その家族から料金を徴収して、ホワイトハウスに恩赦を求めている文書とインタビューを得た。
大統領の恩赦権はチェックされないため、このような非正統的なアプローチを反映している本来、恩赦と減刑は、慈悲を示すことを目的としてるが、トランプ氏は、個人的または政治的な協力者に報酬を与えるためにその多くを使用した。
トランプ氏が、彼の選挙の敗北を覆す手段がないことが明らかになったことで、恩赦ロビー活動は白熱した、とロビイストと弁護士は語る。
元連邦検察官であり、ホワイトハウスに恩赦と減刑について助言してきたロビイスト・ブレット・トルマンは、彼の恩赦の仕事を収益化し、ここ数週間、元アーカンソー上院議員の息子で、悪名高いオンライン麻薬販売”シルクロード”の創設者や詐欺計画で有罪を認めたマンハッタンの社交界の人などから、ホワイトハウスに恩赦を求めるロビー活動請け負うことで数万ドル、おそらくそれ以上を集めた。
トランプの元個人弁護士ジョン・M・ダウドは、大統領との緊密な関係のために恩赦を確保できる人物として、有罪判決を受けた重罪犯に売り込み、裕福な重罪犯者から数万ドルを受け取り、彼らと他の潜在的なクライアントに、司法制度に関するトランプ氏の不満を活用するようにアドバイスする。
トランプキャンペーンのかつてのトップアドバイザーは、機密情報を違法に開示したことで有罪判決を受けた元C.I.A.のジョン・キリアコウの恩赦を求めるのを助けるために50,000ドルを彼に支払いました。契約書の写しによると、大統領が彼に恩赦を与えた場合、成功報酬として追加の50,000ドルを支払うことに同意した。
そして、キリアコウ氏は、トランプの個人弁護士であるルドルフW.ジュリアーニが、200万ドルで恩赦を確保するのを助けることができると、個別に言われた。キリアコウ氏は申し出を拒否したが、ジュリアーニが恩赦を違法に販売していることを恐れた同僚がF.B.Iに警告した。ジュリアーニはこの告発に異議を唱えた。
国会議事堂での致命的な暴動の前に、支持者を扇動したことに対するトランプ氏の弾劾が提起された後、そして共和党の指導者が彼に半期を翻した後、彼の恩赦権はますます孤立し、不安定な大統領による迅速な一方的な行動のための最後の、そして最も起こり得そうな終焉混乱の一つであり続ける。トランプが暴動以来、恩赦について言及してないが、自分自身に恩赦与えるいう並外れて前例のない一歩を踏み出したいという要望周囲に漏らしている。
彼はまた、彼の子供たち、彼の義理の息子であり上級顧問であるジャレッド・クシュナー、そしてジュリアーニ氏に先制的な恩赦を与えることについて話し合った。
これについて、ホワイトハウスのスポークスマンはコメントを控えた。
法学者や一部の恩赦弁護士は、トランプ氏の友人や協力者が現金と引き換えに他人の恩赦を追求することを申し出ているこのような動きの可能性に身震いしている。
「この種の隠蔽工作は優越的地位による侵害、特別特権システムは、司法省の規則で要求されているように、公正に並んでいる何百人もの一般の人々への配慮を否定し、少なくともこのプロセスを透明化するための長年の努力を無にするものです。」米国司法省の恩赦司法局として1990年から1997年まで司法省の恩赦プロセスを実行したマーガレット・ラブは述べた。
歴史的に見ても近い前例ははほとんどありません。おそらく最も近いのは、ビル・クリントン政権の最後の数時間に170の恩赦と減刑を行ったときであり、その一部は家族や同僚に6桁の金額を支払った人々に送られました。しかし、そのクリントン氏でさえ、何千もの恩赦申請の中から最もふさわしい受刑者を特定し、精査することを目的とした司法省の集中的な精査プロセスを経た人々に概ね合致した。
トランプ氏は歴代のの大統領よりも、選定プロセスを避け、クシュナー氏が大きな影響力を持ち、トールマン氏を含む外部アドバイザーの非公式ネットワークからのインプットに依存する内輪のネットワークををホワイトハウスに作り出した。このシステムは、トランプ氏または彼のチームと関係のある恩赦を求める人、または関係のある人に献金をする人に有利に働いている、と、司法省のシステムを通じて長年働いてきた恩赦弁護士は述べています。
特に弁護士による大統領の恩赦の助成金やロビー活動を規定する規制や開示要件はほとんどなく、トランプの仲間が恩赦のためにロビー活動に金を使うことについて違法なことは何もない。ただし、見返りとして大統領への明示的な支払いの申し出は、贈収賄法違反の可能性として調査される可能性がある。現時点で、トランプ氏が恩赦と引き換えに金を提供されたという証拠は出ていない。
現行の恩赦制度は大統領権限が強く働き、チャックの制度は十分とは言えない。
トランプは自分の協力者、将来自分のために有利に働ける社会的地位のある人間に恩赦を与えるだろうが、自分のために人生を踏み外し、暴徒となった哀れで愚かな支持者のことは眼中にないだろう。仮にあったとしても、彼らを助けることは命取りになりかねない。
最後まで人間の醜さを振りまきながらこの最低最悪大統領は、バイデン就任式のその日、ホワイトハウスから、エアホース1でフロリダの別荘に飛ぶ予定だという。
選挙時に自分の権威の象徴のようにエアホース1を使ったトランプの乗り納め。
そして、トランプは、彼が最も忌み嫌う”Looser”として去る。
そして、弾劾と地検の捜査が始まる。
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