密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

解任か、弾劾か、That is the Question.

今日になって、キャピタルビルディング(議事堂)にトランプ支持者が乱入し、破壊行為を行なった映像などが流れていて、とんでもない暴挙が起こったのだと、改めて、人々が怒りをあらわにしている。


この抗議運動と暴動の区別のつかない人々は、嘘と真実・事実の区別もつかない。ある支持者女性が、警官が暴動の中女性を射殺したことを受け、Black Lives Mattar に対して発砲すべきだ、我々は愛国心でやっているが、彼らは違う、と語ったインタビューが人々の怒りを煽っている。愛国心ということの意味も変わらず、国という概念についても考えたことがない、簡単な言葉に興奮し煽られる哀れな人々だ。


ジョー・バイデン次期大統領は、「もし議会を襲ったのが『Black Lives Matter(黒人の命も大事だ)』運動のデモ隊だったら、昨日議会を襲ったごろつき連中とはまったく別の扱いを受けたはずだ」と強く非難した。昨年夏にワシントンで警察暴力などに抗議して続いたBLMデモでは、重装備の連邦当局が催涙ガスやゴム弾などを使用して平和的集会を排除することもあった。バイデン氏は記者会見で、昨年夏にBLMデモに備えて首都ワシントンのリンカーン記念堂前で待機する重装備の機動隊の写真を、自分の孫が送ってきたのだと話した。〜BBC


議会では、ペンス副大統領に 憲法修正25条に従い、トランプを解雇し、ペンスが暫定的大統領になることを求めた。また 米国で最も影響力を持つとされるビジネス団体、全米製造業者協会(NAM)も6日、ペンスにトランプ大統領の罷免を検討するよう求めた。
しかしペンスはこれを拒否した。


そこで、議会は、2度目の弾劾を行いため動き出した。
あと14日(ほぼ13日)でトランプはホワイトハウスを去る。しかし彼が、明らかに人々を先導し、恥ずべき暴挙に導いたそんな人間が大統領職を全うさせるわけにはいかない。
今後のためにケジメをつけるべきだ。
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンでトランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事態を受け、弾劾(だんがい)または憲法修正25条の発動を通じたトランプ大統領の罷免(ひめん)を求める声が、野党民主党を中心に強まっている。
上院民主党トップのチャック・シューマー院内総務は7日、大統領が議事堂での暴動をあおったとして非難。「この大統領はもう1日たりとも在任してはならない」と力説した。
ナンシー・ペロシ下院議長も同日記者会見を開いて「副大統領に対し、即刻憲法修正25条を発動してこの大統領を排除するよう求める」と述べ、副大統領と内閣が行動しない場合、議会で弾劾手続きを進める用意があると述べた。
共和党議員も少なくとも1人がこの要求に同調している。大統領に批判的だった下院共和党のアダム・キンジンガー議員は同日、憲法修正25条の発動を求めるビデオ声明を発表し、「大統領は自発的あるいは非自発的に、行政権を手放さなければならない」と訴えた。
憲法修正25条を発動するためには、大統領が職務を遂行できないという理由でペンス副大統領と閣僚の過半数が賛成票を投じる必要がある。これまでに発動された前例はない。
民主党のシューマー氏は記者会見の中で、ペンス副大統領に電話をかけたが出なかったと述べ、閣僚が大統領を罷免しないのであれば、できるだけ早期に議会を再招集してトランプ大統領の弾劾を行うべきだと語った。ペロシ氏はトランプ大統領を「在任し続けるべきではない非常に危険な人物」と形容している。


トランプは、この騒動の当初、支持者の帰宅を即したが、彼らを擁護し、愛国者、特別な人々と褒め称え、あなた方の痛みは分かる。傷ついていることを知っている、と同情も示した。ところが今日7日の夜には、ころっと意見を変え、自分のしたことを隠し、彼らを攻撃する側に回ろうとしている。

トランプ氏は7日夜(日本時間8日午前)、ツイッターで動画を投稿。「連邦議会への極悪な攻撃について、すべてのアメリカ人と同様に激怒している」とした後、「議事堂を汚した」者たちは「この国を代表しない」と述べた。その上で、自分はこれまで公平な選挙を確保し民主主義を守るために闘っていたが、「議会が選挙結果を認定した今」、「1月20日に新しい政権が就任する」と、政権移行を認めた。これに先立つ声明とは異なり、選挙に勝ったのは自分だという主張はなかった。自分が直ちに州兵や法執行機関を投入したとも発言しているが、これは事実と異なると複数の米メディアが指摘している。〜BBC


すべてのアメリカ人と同様に激怒している、だって!? 愛国者・特別な人々だと賞賛していたではないか。トランプな人々もこういう態度を見ても、彼を崇めたいと思うのか。
「議事堂を汚した」その通りに感じた人は多いだろうが、お前に言われたくないよ!!!


結局トランプは、計算(などしていたならだが)違いをした。暴動を煽動したのだが、実際の暴動など目にしたこともないゴルフ好きのわがままな金持ちオヤジだ。つまり”やらかしちまった”てことだ。この結果をどう誤魔化すか、もはや選挙結果を覆すどころか、責任を追及されず無事にホワイトハウスを後にできるか、に、心配が移行している。


今回の暴動でトランプのご機嫌をとり続けたきた共和党内も大揺れ。
上院共和党トップのマコネル院内総務「今日目撃した混乱した集団よりさらに巨大な脅威に立ち向かった」「彼らは我々の民主主義を破壊しようとしたが、失敗した」「憲法は議会の我々に限定的な役割を与えている」「有権者が、裁判所が、各州がみな声を上げている。もし我々が彼らを覆せば、それは我々の共和制を永遠に損なうことになるだろう」


共和党上院議員で2012年大統領選の同党候補者だったミット・ロムニー議員
「我々が集まっているのは、自己中心的な男の傷ついたプライドと、その彼が過去2カ月間にわたり意図的に虚偽の情報を与え、今朝行動するようにけしかけた支持者の怒りのためだ」「今日起きたことは米国大統領がそそのかした反乱だ」
また、トランプ氏の異議を支持する投票をした人物は「我々の民主主義への前例なき攻撃に加担した者として永遠に見られるだろう」との警告も発した。


5日にジョージア州での上院選決選投票で敗れたケリー・ロフラー氏は現職で合同会議に出席して同州の大統領選の結果に異議を唱えようと準備していたが、気持ちの変化を吐露。「議会の議場での暴力、無法、包囲は許されるものではなく、私が異議を唱えて守りたかったものへの直接の攻撃を意味する。神聖な米国の民主主義のプロセスだ」と述べた。


スティーブ・デインズ上院議員(モンタナ州)、ジェームズ・ランクフォード上院議員(オクラホマ州)も共同声明で異議を唱えるのをやめると発表。「議会全体が団結して選挙結果を認証する票を投じる必要がある」と述べた。


しかし、テッド・クルーズほか、極右議員6人は”民主主義への前例なき攻撃に加担した者として永遠に見られる”ことを選んだようだ。


トランプはといえば、自己恩赦について、いよいよ真剣に側近や弁護士に尋ねているようだ。この暴動煽動の責任や、それ以前のジョージア州のラフェンスパーガー州務長官への電話恫喝、もある。おまけで、トランプ弁護団の”黒い汗”ジュリアーニは、合同会議を遅らせようと画策した電話録音が暴露された。


選挙結果を認定する両院合同会議に関して、トランプ弁護団のルディ・ジュリアーニ氏が、トミー・タバービル上院議員(アラバマ)に、できるだけ時間稼ぎをするよう求めていたことがわかった。Dispatchが、ジュリアーニ氏が留守電に残したメッセージを入手し、公開した。タバービル議員は11月の選挙で初当選を果たした。会議に先立ち、テッド・クルーズ議員(テキサス)とともに、合同会議で異議を申し立てる意向を示していた。


ジュリアーニ氏が電話をしたのは6日の午後7時頃。「これらの州議会から君たちにもっと多くの情報を提供してもらうために」会議を遅らせる方法について話がしたいと切り出し、続けて「8時に再招集するのはわかっているが、われわれがとることができる戦略は、理想的には明日の終わりまで持ち越すよう、たくさんの州に異議を唱えて、問題を提起することだ」と伝えた。


ジュリアーニ氏は、共和党上院トップのミッチ・マコーネル氏が会議を早めようとしており、異議を唱える公平な機会を与えていないと主張。「彼は、われわれが異議を唱える州を3州にしようとしているが、われわれが反対しようとしているのは10州ある」と語った。「あなたが下院議員と一緒にすべての州に異議を申し立てて、すべての州で審議ができるなら」などと語り、いつでも折り返すよう伝えて電話を終えた。


時間を稼ぐことで、どのような勝算があるのか電話だけでははっきりとしないが、問題が一つ。留守電はタバービル議員のものではなく、別の上院議員のものだった。


以前、安倍友ジャーナリスト氏が、自分の犯罪的性行為が問題にされることに焦って、官邸にご相談したつもりが、新潮社にそのメールを送ってしまったという、間抜けな話を思い起こされる。
トランプは、7日、連邦議会が民主党のバイデン氏を次期大統領に正式に認定したことを受け、円滑で秩序立った政権移行を目指すと表明した。


ツイッターに投稿したビデオメッセージで「議会は選挙結果を認定した。1月20日には新政権が誕生する。私は今、円滑に秩序立って権力を移行させることに専念している。今は癒しと和解が必要だ」と語った。


今更、スムーズで平和的な政権移行に言及しても、周りがそれを認めない。


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