自国の状況を勘違い？訪日観光を来春にも実証実験検討

2020/12/07 00:00

菅政権は頑として認めないが、GOTO〜で人の移動を推奨し、現在感染は過去最多になっている。そんな中、訪日観光を再開し、”実証実験検討”などと言い出す政府というのはどういう頭をしているのか？

新型コロナウイルスの感染拡大で激減したインバウンド（訪日外国人客）の回復をめざし、政府は来春にも、海外から小規模分散型のツアーを受け入れる検討に入った。入国禁止措置の例外として認め、一般観光客の入国緩和は来夏をめざす東京五輪・パラリンピック後とする。ツアーはオリパラとその後に向けた「実証実験」と位置づける。
　実証実験って、海外観光客というマウスを使って？アシア圏からの観光客を狙っているのだろうが、新型コロナを押さえ込みに成功した国が、自国民を日本の実証実験のために送り出すと？実際他の国でリサーチでもしたんだろうか？ただの希望的観測で、いずれオリンピックで来るのだから、春なら来てくれるだろう、という希望的観測＋オリンピック万能信仰。
各ツアーが1カ所に集中しないよう分散させ、ツアー客には貸し切りバスで移動してもらうなど感染防止策を徹底する。中国や台湾など感染状況が落ち着いているアジアからの受け入れを想定するが、実施時期や対象地域は国内外の感染状況を見極めて決める。
貸切バスだ、一箇所集中を防ぐだ、もし今までそれを政府がGOTO~でやってきて、効果を出しているのか？と、問われれば、決してそう上手くもできていない。徹底もできず、混乱が起き、感染拡大に拍車をかけている現状で、どうして海外の観光客を感染から守れるというのだ。これで、日本で感染し、帰国時の検閲で見つかれば、この日本の方針は国際問題に発展する。”国内外の感染状況を見極めて”というのであれば、GOTO~は延期、海外観光客の、それも規制を緩めての招致など論外、五輪もコロナで苦境にあえぐ国民のことを考えたら、経済面からも中止した方がいいという結論になりそうなものだ。

政府は入国後の2週間待機を前提に全世界からの入国を緩和するなどしてきたが、観光客の入国は認めていない。日本政府観光局（JNTO）によると、ビジネス関係者らも含めた10月の訪日客は前年同月より約99%減り、13カ月連続で前年の実績を下回った。
　
インバウンド推進は菅義偉首相の肝いり政策で、政府はコロナ後も「2030年に訪日客6千万人」の目標を堅持する。一方で「観光客を入れて感染が広がると、オリパラが開けなくなる」（政府高官）として、五輪前に同ツアー以外の観光客の入国は認めない。オリパラの観客を全世界から迎えた後、一般観光客の受け入れを段階的に再開するのが政府の描く道筋だ。

日本だけじゃないんだよ。今や世界各国で、"Stay in Own Country" そして、できるだけ
"Stay at Home"だ。　治った国々でも、他の国への渡航は奨励していない。
こんな状況下で、政府が国民を、外出・外食、そして旅行に行けと税金をかけて援助しているクレージーな国は日本だけだ。

マスクをするなと大統領が言えば、マスクをしない権利などと騒ぐ人々を煽ることになるのは、アメリカでも周知の事実だし、バイデン次期大統領が、マスクをしてくれ、永遠ではなく１００日だけ（その間にきっといい状況を作り出す）と言えば、今荒くれているトランプ信者も、全体の雰囲気が、１００日マスクを協力を、しぶしぶするようになつてくる。

ワクチン接種で、マイクロチップを埋め込まれると恐れおののいている人いるようだ（これは１０年くらい前、オバマケアの時、オバマケアの目的は国民にマイクロチップを埋め込むことだ！という記事を日本の記事で見て、バカなことを考える人がいるな、と思ったら、これは共和党寄りの人々による陰謀論の1パターンであるようだ）
オバマ・ブッシュ・クリントンの大統領経験者と、もちろんバイデン次期大統領・ハリス次期副大統領が、公開で接種を受ければ、安心感も湧く。ただし、義務化はしないとのバイデンの姿勢は国民の意思を一番に尊重するという提示であり、しかし自然の流れを作るやり方だ。

昨昨日の敵は今日の友。大統領には一同に集まる機会などもある。和やかに、かつての論敵同士ジョークなどで応酬する。当然トランプは絶対行かないだろうけど。

ブッシュさんはトランプがいるから、最悪大統領を返上でき、国民にいい手本を示す機会に恵まれた。

このように、日本政府以外は新型コロナに真剣に向き合っている。日本政府は、どうせ致死率が低いし、それより経済とイメージ戦略でしのいでいれば（そして機会を逃さず利権でお友達に税金還流、いや横流し）、どこかの国でワクチンなりなんなりがうまくいって、それを買い付けて、国民に空気的圧力で実質義務化で強権的に全員ワクチン接種。だからオリンピックにきてね、と宣伝。コロナに打ち勝った五輪、とか調子のいいことをぶち上げる考えなんだろう。しかし実際、打ち勝つために努力している国々は、そう簡単に物事を考えていない。慎重にことを進めている。
棚ぼたで打ち勝って五輪が開けるとは、見通しが甘すぎる。かつそのために、実証実験で海外の人まで危険に晒す博打政権、空いた口が塞がらない。とことん現状を見ていない。

本当に、軽く、甘く、短絡的で楽観的で見たいものしか見ない、恐ろしいリーダーが鎮座まします美しい国日本。神風邪にご用心。