密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

大統領選・アメリカについての日本における煽り記事に物申す

日本におけるとかいたが、実は、最近どうも不快を感じることの多い日刊ゲンダイのアメリカ大統領選挙記事についてだ。意見もいろいろだし、別に読み流したしまえばいいのだが、真剣に民主主義を取り戻そうと戦っている(暴力的にではなく)、開票作業や、その警護、睡眠不足でも、元気を振り絞って実況を分析を続けるキャスター・レポーター、何時間も並んで投票した人たち、に対してあんまりだなぁと思って、難癖を付けるぞ。

今回の大統領選で決定的に強まったのが分断による米国民の「怨念」だ。トランプ支持の保守派とバイデン支持のリベラル派の対立が激化。最新の調査によると、「米国の政治を変えるには力が必要」と考える人は共和党支持者で4割、民主党支持者で6割と、リベラル派の方が過激化の兆候を示している。


国際政治経済学者の浜田和幸氏が言う。


「リベラル派をたきつけているのが、かつてWTO粉砕を呼び掛けたリサ・フィシアン氏という女性の極左活動家です。彼女は『トランプに反対する者は全員、武器を持って立ち上がれ』と扇動。4~6日の3日間でホワイトハウスに押しかけてトランプ氏を追放するようゲキを飛ばしています。


この国際政治経済学者氏のご意見は、すごく一部の人たちの情報をアメリカ全土が、そうだ、というように書いてしまうところが、ワタクシをいや〜な感じにさせてしまう原因だ。
この方は今に日本にお住いのようだから、情報源はかつて氏が学ばれた、ワシントンDCの共和党寄りに人間関係なのか?日本の政治家の人たちも、社会人留学て、マサチューセッツとか、ワシントンDCで短期に学ばれ、戦略なんとかを務めとか、目白押しで同じ外遊経験が出てくる。ただ、どうしても、DCは共和党の影響が強い、ロータリークラブなどもそうだ。だから悪いとは言わないが、すごく偏りがあるように見える。


このリサ・フィシアンという人も、全民主党支持者的に別に有名な人ではない。そもそも、一部の過激発言の人が、大軍を率いてホワイトハウスに乗り込むなんて、空想妄想。第一成功しない。ただし激しい言論でも平和的デモは許されるべき、市民の権利だ。彼女が暴力や破壊で騒動を起こして逮捕されたとかいうことは聞かない。


<国際政治経済学者の浜田和幸氏言続く>
 ワシントンDCのミュリエル・バウザー市長は民主党所属の黒人女性のため、暴動を取り締まる州兵の出動に消極的ともみられている。これまで保守とリベラルの人たちは友好的に政治談議をしていましたが、今後は怨念ともいえる憎しみが高まるのは間違いありません。家族や職場の同僚との人間関係がズタズタになり、関係修復には何年もかかるでしょう」


別に黒人女性のためどうか知らないが、州兵などが災害救助ではなく、自分の管轄地に市民の鎮圧のためにやってくることは、まともな市長知事なら消極的で当たり前だ。デモの抗争はだいたい、保安官や、警察で事足りる。
そもそも、州兵というのは、パートタイムの兵士。日頃は自分の仕事をしていながら、年に一回一月の訓練に参加、そして要請があれば州兵として務める。ちなみの彼らのことをステイツ・ミリシアという。(そういえば、右派の危険分子的にミリシアを使う記述があったな)Dさんのお父さんは大戦後、このミリシアに参加していて、軍曹をしていたそうだ。
災害救助(フロリダはハリケーンが多いから)などがメインの役目だ。
わざわざ、パートタイムの、しかも、偏見とかあるかもしれない人が含まれてる可能性がある現在のミリシアの、お手をわずらわせるたくないと考えても、そんなに騒ぐほどのことはない。


”怨念ともいえる憎しみ”とか、ましてや、”家族や職場の同僚との人間関係がズタズタになり、関係修復には何年もかかる”なんてことを、どうしていえるのだろうか?

”血のサンクスギビング”ですか?流血のクリスマス? 確かに過激思想・人種差別思想・憎しみと怨嗟を抱える人たちは一定数いて、ここにきて、急に増えたわけではない。
ただ、仲間とバトワイザービールを飲みながら「民主党の奴らは、きどりやがってくだらねーな」などと言い合う程度に収まっていただろう。人種差別に関しては、もっと公共では口にできないのが社会通念で、わかれば、職を失う、だから集まってグループ間交流で憂さ晴らしをし、やり過ぎればFBIの干渉を受ける。そうしてきた。トランプが大統領になるまでは。



身体中刺青だらけの、故Bおじさんは絶対トランプ派だろうけど、海軍の横須賀駐屯でとりこになったらしく、お寿司と日本酒が大好きで、その点で大いに盛り上がって飲んだし、今でも彼は楽しい人という気持ちしかない。もう、絶対相入れないことがわかっている人と、そういう話題はしないのだ。付き合い方など多様に調整できる。


多くの人は、自分の家族に、ストレスは溜まるものの、憎しみや怨嗟などを積のらせることはない。アメリカは家族主義だし、同僚とは仕事を円滑にするため、政治の話は持ち出さない。今、必死に夜遅くまで、開票作業をしている人たちは、共和党・民主党・無党派が入り混じって作業している、そして友情も生まれていると、NBCのリポーターが嬉しそうに伝えた。大方の人たちは、もう分断に嫌気がさしている。


フィシアン氏はワシントンだけでなく、全米の主要都市での武装蜂起を呼びかけているから、あちこちで暴動が起きる可能性は高い。そうなれば一種の内戦だ。

この国際政治経済学者氏がこんな情報を掴めるのなら、もうとっくにFBIが掌握しているはずだ。このフィシアン氏がどれだけの影響力があって、実際どれだけの人を動かせるのかわからないが、ミシガン知事拉致計画の首謀者は、200人で行動を起こすつもりだったが、実際は13人それも全部拘束された。ネットで盛り上げるほど、実際に行動する人は少ないし、かつバイデンが大統領になれば、対立を終わらせる指導力を発揮するだろう。赤も青もない、みんなの大統領になる、そう言っている。武力蜂起する理由がない。
(オバマ政権ではオバマ氏が黒人であったことが許せないごく一部の人々が、どす黒いストレスを貯めていた、その反動がトランプ熱狂に結びついたと思っている)
「東西の海岸部には教育水準の高い人が住み、中央部には農業や古い工業に従事する人たちが住んでいる。両者は文化的に融和できないのです。米国が内乱状態になれば、人々は怖くて買い物もできず、物流は止まって景気はさらに悪化。外国のビジネスマンは米国を危険地帯と見なして投資を控えるはずです。その結果、米国の有能な人材がヨーロッパなどに流出してしまうでしょう。対立の怨念は米国の凋落に拍車をかけるのです」(浜田和幸氏)

沿岸部と中部の違いは前の記事に書いたとおりだから、氏の記述はここまでは正しいけれど、どうしてその融合できない文化を持つ人たちが内乱になる? これからホリデーシーズンだ、家族の伝統の集まり(まあCOVID-19でどうなる変わらないが)少なくとも家族で、サンクスギビングの落ち葉やターキーを飾り、クリスマスツリー買いに出かけ、飾りつけ
その下にプレゼントの山を作る。家の外観も凝る人はすごい。ターキーを焼き、クッキーやパイを焼き、エッグノックを楽しむ。毎年の行事だ、結構これで忙しい。憎しみと怨嗟も忘れるさ。南北戦争は、人権問題と経済問題の戦いだった。文化などという抽象的サブジェクトで内乱になる?



”米国の有能な人材がヨーロッパなどに流出してしまうでしょう。”  いや最高に優秀な人材は国を立て直すためにホワイトハウスに集結し、また医学者・科学者はCOVID-19に立ち向かう。司法は元大統領に犯罪の調査を始める。



そもそもヨーロッパもCOVID-19で生活も経済も大変だ。忘れてるのかな?
”人々は怖くて買い物もできず、物流は止まって景気はさらに悪化”これもCOVID-19の蔓延だからだじゃない。ちなみに、全米の内、COVID-19の感染しているワースト376の郡は93%トランプが勝利したところであるという調査結果が発表された。選挙戦後半、COVID-19回復阿知トランプが狂ったようにとび回った地域で最悪に感染拡大している。


ゲンダイさんの記事で、アメリカの内乱と終焉を予感し心配してくれている方々は、まず考えて欲しいのは、大統領が変わる、バイデンになるとどうなるか?ということだ。
まず、人々は、ほっとする。一部のトランプな人々も、祭りの終わりを自覚する。自分の家族と仕事を壊してもいいから暴れたい人(まあ一家でテロ行為と言う人もいたようだが)は思うより少ない。そしてほとんどの人はターキー香りに魅せられを我に返るだろう。(ところで、毎年大統領は一匹のターキーに恩赦を与え、動物園に引き取らせる。今年はどうなるんだろう?ターキーより自分の恩赦で頭がいっぱいのトランプだ。彼の精神状態で、この恒例の仕事、できるかなぁ?)


19世紀の米国は南部と北部に分断されて南北戦争が勃発した。21世紀はバイデンが勝利したニューヨーク州がある東海岸とカリフォルニア州がある西海岸の“連合軍”に、トランプが勝ったテキサス州などの中央部の“連合軍”が立ち向かうことになる。


もう選挙で長年戦っている。4年に一度の戦いだ。それが民主主義の国の戦いだ。
それに、テキサス・フロリダは、やはり都市部を民主党が制している。南北戦争のような国を二分しての武力による争いは、何より、今は、南郡北軍のような、地理的な境界なども存在しないのだ。残念ながら?、大きな戦いはおこらない
もし、一部の狂信者のストレス解消の騒ぎが起こっても、彼らは逮捕され、我に返って後悔する、そんなところだ。かなりの人が、共和党員からも、トランプの勝利宣言に批判的なのが現状だ。それは、アメリカの選挙制度の信用を大統領自ら破壊する行為は許せないかただ。民主主義のために多くの人が血を流し一歩づつ歩いてきた歴史があって、今がある、そんなにヤワな国ではない。



あとQアノン人が当選

”トランプ陣営の原動力「Qアノン」ついに政界進出の不気味” 煽るなぁ〜。

確かに一人下院議員に当選を果たした。それだけだ。上院議員のひとりにQアノン情報を信じる人がいるらしい。たった2人。それなら歴史修正主義者がごまんといる日本の与党の方が危なくないですか?N国政界進出の不気味とか思いませんか? 
だいたいこの人が議会でどういう主張をして賛同を得て、国の根幹に影響を与えるか?というと皆無。心配しすぎ。ありもしない児童の性的売春組織、どこかのピザ屋の地下にあるらしいが。だったらこの際ジョージアから出て、DCで仕事する機会も増えるのだから、歩き回って、ディープステートの実態とピザ屋も場所も特定すればいい。しかし、救世主トランプはディープステートとの戦いより他のことで忙しくなる。自分だけの罪を背負って、ゴルゴダの丘を登る試練が待ち構えているだろうから。


ネット界の暴走もそうだけど、銃の問題の方が深刻だ。そして解決が難しい。13歳の少年に銃を突きつけた男に取り囲んだ警官が一斉に銃を発射し、二人は死亡した。何を考えているのか?こういう警察官の判断力の規範の再教育と、死亡させない武器の普及、そしてバイデンがいうように、警察官の数を増やすことも大事だ。トランプな人たちの前に仁王立ちし、投票所を守る姿は本当に頼もしいのだから、やはり判断の規範をきちんと示す再教育だ。それと、もう銃規制しようよ、いい加減!!!


ともあれ、大統領選この逆転劇を見て欲しい。いや逆転ではなく順当な、勝利の確定だ。
それは党派の勝利云々ではなく、アメリカには、まだ善良で勇敢な人々がたくさんいるという証拠だ。




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