密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

11/5 毎日勝利宣言も虚しいトランプに、バイデン猛追ー逆転

5日は結果に直結する動きはなく、郵便投票が進んでいる。トランプの不正投票という煽りを受けて、投票所に詰めかけたりするトランプな人たちもいて、各州投票所は厳戒態勢。
シェリフ〜保安官(郡の管轄の警察官)やポリス(州管轄の警察官)ががっちりガード。ど彼らの様相をどこかで見たなぁ〜そうだ山門に立つ仁王像だ。それを思い浮かべてもらえれば、敬語の様子が分かつだろう。まさに仁王立ちで、開票所を取り囲む。深夜まで作業の職員一人一人を敬語して、家まで送り届けることもしている。
投票所に対する攻撃に対して、厳しい警戒が続く。
CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィアの警察は5日、大統領選の投票の集計作業が行われている同市コンベンションセンターの襲撃を企てたとみられるグループについて、捜査していることを明らかにした。バージニア州から車を運転してきたグループがコンベンションセンターで襲撃に及ぼうとしていたという。グループは家族である可能性があるとしている。警察は報道局に対し、グループの武器やハマーの車両を押収したことを示唆した。襲撃について現地時間の午後10時頃通報を受けたと明らかにし少なくとも1人が拘束されたと伝えている。


今、注目は絶対無理だと思われていた、ジョージアでのバイデン猛追だ。昨夜寝る前は
トランプとの差が3000票、一時間1300票づつ縮まり、未開票歯のころ1万4千票。そして、BBCによるとついに逆転した(まだ1000票あまりで、様子見の報道局が多い)という。投票速報は報道局によって多少の差が出る、が、逆転は遅かれ早かれだろう。ジョージアは16票、これが加われば、バイデンは270票当大統領まであと1票。優勢のまま推移している、アリゾナ11票・ネバダ6票このどちらが加わっても決まる。


大方の予想どうり(トランプは理解していないようだが)後半に大量の郵便投票開票で売電が追い上げる、が実現している。早ければ夜には決まるかも。


そんな郵便投票を無効にしようと、フェイクツイートを連打し、毎日勝利宣言をしているトランプ。不安定で昨日の共和党員に向けたスピーチは本当に嘘だらけでひどかったそうだ。きっと始終側近たちを怒鳴り散らしていることだろう。


コロナ感染を避けるため郵便投票推進が始まった頃から、トランプは郵便投票は不正が起こると、根拠もなく予防線を張っていた。実はこの結果を一番予測していたのはトランプだったのだろう。基本的に自信のない男が大声と見せかけのポーズで人生を渡ってきて、何の因果か大統領になってしまった。姪の告発本タイトル”Too Much but Not Enough"まさにそのとうりだ。大統領という自分の虚栄を満足させる地位にしがみ付く、手放せば奈落の暗い穴が見えるのだろう、哀れにさえ思える。


しかし、たった一人の人間の虚栄の狂気に引きずり回されたアメリカは哀れでは済まないから、しっかり奈落の底まで落ちてほしい。主役に躍り出たピエロの舞台からの退場だ。


今の感じだと、ノースカロライナは、無理か?という感じだが、重要州のペンシルバニアに対しては、バイデン陣営は、自信を深めている。かなり票差がちじまっている上に、フィラデルフィアとピッツバーグの郵便投票開票がこれからだからだ。


アメリカに来たばかりの頃は、大統領選の真っ赤な地図を見て、どうしてこれで民主党が勝てるのか?と訝ったが、国内を車で移動してみて、アメリカの真ん中は、住民の100倍の牛や羊その牧草地の100倍(いや、もっとか?)の前人未到とも思われる広大なキャニオン・砂漠・険しい山が広がっていることを理解した。この赤い州(共和党支持州)では、代々共和党支持で、次の世代もこの土地から出ずに高校を卒業すると、地元で結婚し、親の職業をつぐ人が圧倒的に多い。地元の最大の名士は高校のフットボールのコーチ、スターは高校のフットボール選手(だから、市長とか知事に元フットボールコーチがよく出てくる)「民主党員なんてみたことねぇ、来ても自慢のライフルで追っ払ってやるさ〜」的な感じが現実にある。この中部と南部は同じ共和党でも少し毛色が違う。南部の、代々共和党の人たちは、奴隷制度のもとで栄華を極めた一族も含まれていて、未だ名門で地域のリーダーだったりする。共和党の議員は、家を何軒持っているかの質問に、答えられないほどの大金持ちだ。そして、なぜか、金髪の若い美人の奥さんがいる(これを、トロフィーワイフ、と呼ぶ。人生のレースに勝った証のトロフィー、ある種の男性の夢だ)、日本なら恥ずかしい行為と映るかもしてない、ここが大きな文化?の差)


話は逸れたが、この大半を占める赤いエリアは、州内でも同じで、いくつかの青いエリアは大都市出会ったり、大学を有する学園都市であったりで、その郊外も含め、人口が比べ物にならないほど多い。しかも民主党支持者が多い。なので、ここでの郵便投票を待たずの勝利宣言などあり得ない。しかも、現在の獲得票でも大幅に負けていて、どうして勝利宣言?ということが普通の人間には理解できない(ただトランプだから、という点で理解している)


とここまで書いて、バイデンのペンシルベニアでの逆転が伝えられた。この勢いで行けば、
ジョージア・ペンシルベニア・アリゾナ・ネバダも制する可能性がある、その場合の総得点は、306票だ。70票以上の差をつけての大勝だ。


イヤイヤ木が早い、”ヒラリーが負けた呪い”は消えつつあるが、最後まで見届けるまでは、気を許しては行けない。そして呪いが解けレバ、人々は、信じていいものを取り戻す。
その前に、手負いのボスザル退治が残っている。猿山ならもはや彼に付き従うものはいないのだが、愚かな人間はそうでもないかも。こちらも気を緩めてはいけない。




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