昨日オハイオがトランプに取られた時は、もしかしたら後4年、地獄が続くのか、アメリカも終わりか、、、と暗澹たる気持ちになったものだ。当然冷静な憂いではなく、”ヒラリーが負けた呪い”によるものなのだが、結構そう言う人が多いらしく、今日のMSNBCの選挙ニュースではレイチェル・メドーが「Calm and Patient〜気を落ちつけて、忍耐強くいよう」という合言葉を視聴者に伝えた。

それにしても開票はまだまだ終わりには程遠いのに、落ち着きも忍耐もまるでないトランプは、勝手に勝利宣言してパーティーを開き（マスクなし距離なし）、翌日、郵便投票で開封が行われると、バイデンがどんどん追い上げ、逆転し始めたのを聞いて、即時郵便投票の無効を争う訴訟準備をすると怒り狂う有様（これも予測の範囲で、期待を裏切らないトランプだ）。周りも、彼があまりにも不安定で、興奮したかと思うとがっくり落ち込み、疲れ切ってしまうという様子に、心配しているようだ。

ヤツの精神状態などどうでもいいが、激戦州のラストベルト・ウィスコンシンとミシガンでバイデンが勝利を収め、共和党の重鎮故ジョン・マケインの牙城アリゾナで（トランプは生前のマケインをひどく侮辱し、対立関係になったため、マケイン夫人と彼の支持者が反トランプラインを敷いている）劣勢のトランプが、これから数千万票の郵便投票開封が待ち受ける。ここの１１票をとって、ネバダを抑えれば、２７０票、激戦区で現在遅れをとるペンシルバニアもジョージアもノースカロライナも待たなくても当確だ。CNNやMSNBCはアリゾナはまだ確定としていないが、なんと！FOXニュースはアリゾナはバイデン勝利と伝えている！！

深夜に及ぶ、郵便投票の開票の様子は動画で記録され、不正がないことの証明になっている。アリゾナの票を集計している施設の前に、２００人余りのトランプな人々が、ポスターや旗を持って集まり奇声を上げるところを、MSNBCのレポーターが取材した。
彼らは口々に、「トランプ！トランプ！！」と叫んだり、「開票をやめろ！！」「フォックス！・ソックス！！〜フォックスのクソ」などと叫んだりしていて（もちろん、マスクなし距離なし）、リポーター氏もライトをつけていない、なぜなら撮影されているとわかると暴動になりかねないからだ、という。レポーターが、もうすこし近くに行くこと試みるというと、コロナ感染の危機にさらされるので、やめるようにとスタジオから止められる。

そこで、票を集計している施設を取材、ここへの入り口や人々が集まる広場の周りには、シェリフ（保安官）が厳重にガードしていて、施設へは誰も入らせない。リポーターは取材で中に入り、何度も身分証のチャックを受け、中に入る。中は整然として、みんなマスクをつけ、やはりシェリフは警護していた。開票作業の人には、民主党、共和党、無党派と様々で、みんなで協力してやっているという。党派性を超えて、使命感でこの連日の深夜に渡る仕事をしているのだという。

ジョージアやノースカロライナも投票による開票は済んでも、どんどん郵便投票が運び込まれるので、まだ勝敗のCallはしていないし、僅差であるので、郵便投票が多い民主党バイデンにひっくりかことも起こりかねない。最後の勝敗の要ともなりかねないペンシルバニアなどは、見集計の郵便投票が３４万票に登るという。大変な仕事だ。だからトランプがいきなり郵便投票は詐欺が起こる中止して、自分の勝利を確定だと、叫んだ時は、この人たちに対する侮辱であることも含め、トランプな人たち以外は、とても嫌な気がしただろうことをキャスターが伝えた。トランプが裁判に持ち込むのも、まあみんなそうだろうなぁと思っていたが、提訴の理由が幼稚すぎて、彼の弁護士が書いた訴状がまるで小学生が書いたもののようだ、と司法担当が呆れたという。まあ弁護士の能力を持ってしても、訴える本人の動機や理屈が小学生以下なのだから、書きようもなかっただろう。

お約束の狂乱トランプ「昨夜は私が多くの激戦州でリードしていたのに、魔法のように一つ一つ消えていった。とてもおかしい」と漏らしたそうだ（当たり前だろう、魔法じゃない理の当然、みんな分かってたよ）。
郵便投票開票で本来の勢いを得ているバイデン民主党。はたして、”ヒラリーが負けた呪い”を跳ね返せるか？

明日アリゾナが決着するが、ネバダは明後日、ジョージアも数日、ペンシルバニアに至っては、数週間とも言われている。　バイデンがアリゾナ・ネバダを制すれば、最速で大統領選の結果が出る。できればそうなってほしい、勝敗の行方がペンシルバニアの結果待ちは正直神経が持たない。とはいえ、今日は明るい希望を持って選挙速報を見て入られた。明日はどうなるか、、、？

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