密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

隠れトランプ・隠れバイデン 流血の第二次南北戦争なんて煽りすぎだ。


今日は投票日だ、多くのアメリカ国民は固唾をのんで見守る。
「全米一早い投開票」が行われるニューハンプシャーではバイデン勝利で全5票を獲得した。ポジティブなスタートだが、ホワイトハウスまでの道のり長い。各州の持つ代表票を270集める必要がある。


期日前投票が大変多い今回の選挙だが、直接投票の結果でトランプが勝利宣言することを(するだろう)懸念して、多くのアフリカ系が今日投票所に向かうという報道もあった。
投票所で混乱や暴力が起こらないかも心配事の一つだ。


マンハッタンでは、高級店の並ぶ(トランプタワーもある)5Th Avの高級店が打ちこわしに備えて、厚いベニアでショーウインドウを覆っている。まるでハリケーンに備えるフロリダのようだ。


マイケルムーア〜は、隠れトランプを侮るな!!と世論調査・出口調査でのバイデン優勢に警鐘を鳴らす。日本でもトランプ勝利・隠れトランプということをアメリカに詳しい専門家が話す。米主要メディアさえ、バイデンのリードは4ポイントにとどまる、と書き、トランプリード2.5ポイントで優勢、という伝え方をする。みんな”ヒラリーが負けた呪い”にかかっている。


ヒラリーが、よりにもよって、リアリティーショーの人気者で怪しげな不動産屋のドナルド・トランプに負けるなどという、ありえないことが起こって、ある程度信頼を置いていた基盤の世論調査・出口調査の信頼性が粉々になった。またヒラリーは全投票数では300万票もトランプを上回ったのに負けたことも、改めてゲーム的要素の高いアメリカの大統領選挙制度に注目が集まった。 今回は調査会社も、全体調査より各州のポイント、また誤差範囲の提示など、信用を取り戻すのに必死になっている。


隠れトランプ(Shy Trumpと呼ぶ、恥ずかしがり屋のトランプ支持者だ)は、確かに2016年には、トランプ支持などと言えば、脳みそと品性を疑われかねないまともな意識が一般的であったため言えなかった、これは、納得できる。


しかし現在は、トランプの統治した4年間で、小さくなっていた人種差別主義者が大手を振って名乗りを上げ、トランプな人たちはこの国の中心は俺たちだ!!と奇声をあげる。もう恥ずかしがる必要はないのだ。もしそれでも恥ずかしいという認識が働くならその人はトランプを支持できる人ではない、投票する前に、よく自問自答してみたほうがいい。


誰もいわないが、隠れバイデン(Scarde Bidenー怖がり屋の売電支持者)の存在もあるのではないかと思っている。特に赤い州〜伝統的に共和党の勝つ州では、トランプ批判やバイデンに投票などと言えば、袋叩きにあいかねない恐怖があるだろう。かく言うワタクシもフロリダの公共の場(スーパーやレストラン・スタバとか)で、トランプという言葉を出すのを気にする。小声になる。こんなことで撃たれちゃかなわん。だからおのずと政治の話は避ける。人の集まりでも、地理的にやばいところは『えっと〜トランプ好き?」と確認してから話す。好きと答えたら話題を変える。わざと議論する人もいるが、共和党VS民主党の壁は厚い。無益な争いは避けたい。もちろんこうした隠れバイデンの人たちの票が、赤い州を切り崩す、とは思えないが、きっとかなりの数いると思う。


反政権姿勢を崩さず頑張っている日刊ゲンダイさんではあるが、どうもアメリカ大統領選を変な方向に煽る傾向があって、イラっとし続けている。
例えば、
 トランプ大統領を支持する極右武装勢力(ミリシア)は自派の集会で軍隊さながらの重装備で大型銃を構え、バイデン前副大統領を支持する民主党側もミリシアを警戒して武装している。まるで19世紀の南北戦争だ。
まるでみんなが戦闘モードにあるあるような書きぶりだが、一部の白人至上主義者のはねっかえり、と怒り狂った血気盛んなアフリカ系(ストリートギャングと呼ばれる人もいるから、トランプが言うようにアンティファなのではない)の抗争があるかもしれないが、FBIはすでに身元を確定し監視警戒している。だから、バイデンやハリスの命を狙うことも、残念ながらトランプの命を狙うことも、非常に難しい。ミシガン知事拉致計画の未然に全員逮捕された。山口組の抗争を、戊辰戦争(ちょっと小さいか?)と言っているようなものだ。
国際政治経済学者の浜田和幸氏は「米国はすでに内戦に突入している」と言う。先月末、テキサス州オースティンでトランプの熱狂的信者の「プラウドボーイズ」がバイデンの車列に妨害を加え、移動用バスの一部を破壊した。バイデン支持を訴える立て看板をブルドーザーで破壊しているミリシアもいるそうだ。
多分家の前に立てている30cmx40cmくらいの紙(プラスチック)に候補者の名前が印刷されたものを支持する人は、フロントロントヤードに挿して立てている。


他人のヤードをブルトーザーで侵入したら、確実に警察に捕まる。こういうことをする人は、きっと選挙以外で常に仲が悪かったりなどの理由がありそうだ。以前、民主党支持の友人がヤードに立てていたこの表示に、スプレーをかけたやつがいた。もちろん、こう言うことは確実に法律違反で刑罰の対象になる。ただスプレーは特定がむずかしく、町の中で複数起こったか、犯人は逮捕されたのか?家族でやってたと言う噂は聞いたが、定かではない。しかしブルトーザーなら確実に逮捕だな。


それから、バイデン・バスを取り囲んだのは、”プラウドボーイ”だったと言う報道はどこにもない。バスに危害を加えたと言う報道もない。取り囲んでノロノロ運転し、罵声を浴びせた。20台〜50台くらい集まってきたようだ。これに他の車が巻き込まれ100代の大渋滞を引き起こした(ハイウエーだった)。これはたまたまバイデンバスを見た地元のトランプな人たちが連絡を回した集まってやったことと捉えていた。バイデンスタッフが通報し警察が出動した、立派な道路交通法違反で逮捕の対象だ。
トランプとバイデンがそろって「自分が勝った」と言い張れば、双方の支持者が街頭で衝突し、流血の惨事が起きる可能性がある。
バイデンは人々に暴力に訴えることをやめ、外出を控えるように諭すだろう。それが本当の指導者の態度だ。トランプ側が一方的に攻撃を仕掛ければ(どこに?)FBI・その土地の警察の出番だ。共和党のトップ、ミッチ・マカーノ上院議長は速やかな政権移譲を行うことを約束した。トランプは共和党の後ろ盾もなく、極端な白人至上主義者と戦争を起こすのか?戦争にならないよ。鎮圧される。そもそも、バイデン支持の強硬派って誰ですか?もちろん過激左派と言う人たちはいるだろうが、本当にバイデン支持なら、彼らはいうことを聞いて、暴力を止めるだろうから、それでも暴れたいと言うのは選挙なんてきっかけのただのバカな人たちだ。


「投票によって、内戦が本格化するわけです。実際、バイデン支持の強硬派は、トランプが一方的に勝利宣言したら、一斉蜂起してワシントンを封鎖すると息巻いています。騒ぎは、全米に飛び火するでしょう。そのため、住宅購入を考えている米国民の64%が、アンケートで『内戦から身を守る地下壕がないと家を買わない』と回答しています。ウォルマートは全4700店舗の半数で、銃砲店の銃が目立たないように展示方法を変えています。暴動の火に油を注がないよう自主規制しているのです」(浜田和幸氏)  
再度言おう、”バイデン支持の強硬派”って誰?
そして郊外に避難?選挙の騒乱を心配して家を買う?遅すぎ。家を買うことを決め、銀行日相談し、売主と双方の弁護士を交えて契約し、受け渡し期間を双方で決め、これだ売買成立だ。危機回避のためなら遅すぎるでしょう。



もちろん、コロナの影響で、リモートワークと、都市昨日が停滞している中、少し早めにリタイアメントを視野に入れたウイークエンドハウスを購入、あるいは都市のアパートをうって、戸外から通勤を決め、家を買う人は増えている。わが町Beaconも、アーバンオアシスと雑誌で紹介され、どんどん新しいオーナーアパートメント(買取式、日本でいうマンションーこちらでマンションというと、豪邸を意味する。ヨットと言うと、豪華な船室を備えた大型船で、日本でいうヨットは。セールボートと呼ばれる)が古い煉瓦造りの工場やは廃校をリニューアルし、すごくリッチなアパートが作られているし、3階建くらいの庶民的な新築アパート(賃貸式)もどんどんたてられている。
住宅購入を考えている米国民の64%が、アンケートで『内戦から身を守る地下壕がないと家を買わない』と回答しています。
一体どこのどんな調査だろう??だいたい地下壕って何?防空壕みたいなもの?シェルター?そんなもののついている家なんて、見たことない。もし地下室のことなら、北部の家はほとんどついている。それが土台なのと、家中を温める心臓部のハネスと呼ばれるものを置くためだ。洗濯機も置く人が多い。天井の高い地下室は部屋に改造できる。低い地下室は、物置とか貯蔵庫とかに利用する。
映画で連続殺人鬼が拉致した人を閉じ込めておくのもここだ(本当にあるから怖い)。


フロリダには地下室はない。ハリケーンが来たら浸水して大変だからだ。カリフォルニアもあまり見たことがない、元砂漠だし、必要ないのかも。カンザスはあるだろう。竜巻きがよく来るからだ。アメリカ全体の64%なんて、これだけ地質も伝統の自然環境も違う国なのだ、一律には語れないと思うのですが、、、。


”ウォルマートが全4700店舗の半数で、銃砲店の銃が目立たないように展示方法を変えている”というのは、一時は撤去していたのを、目立たないようなところに戻したということだ。ウォールマートはいつも銃が買えるが、ただし売ってない店もある。うち(NY)のエリアは銃は売ってない。銃が欲しければ、ハンティング専用の店に行く。釣り道具と銃が並んで置いてあり、その隣エリアは鴨や鹿の肉が売っている。


フロリダは道路沿いに、”GUN”の看板を掲げた店が、たくさんある。スポーツ店でも銃が売っている。確かに銃を手にすると、自分が強くなった感じがするし、撃てば高揚感がある。
楽しくないといえば嘘になる。それでも銃は買わない。友人は、小さいピストルを持ってみたらと勧めてくれたが、小さいピストルなど簡単に撃てすぎるので、ライフルなどよりよっぽど怖い。(つい持ち手が螺鈿細工のエレガントなやつを持つことを想像してしまったが、いかんいかん。私の武器は、ものすごい接着力の、99スプレーグルーに決めている。)


確かに女性(一人暮らしなら余計に)、特にアフリカ系で都市部に住んでいる人は、怖いと思う。白人至上主義者が無作為に狙うのは、彼女らだから。だから銃を持つことは咎められない、ただし10になれた凶暴なやつ相手にそんなに役に立たないと思うけど、、。


話は逸れたが、もしバイデンが怒り狂う支持者の暴力を止められなければ、彼は大統領失格だ。オバマ氏に大統領選で負けた、ジョン・マケインが、敗北宣言の演説をした時、見るからに白人優位思想の人々が怒り狂った声をあげ、オバマを殺せ!!的な盛り上がりをした時マケインは、まるで父親のように、あるいは一家の要の知恵者のおじいちゃんのように、彼らをなだめ、受け入れるように導いた。共和党はサイテーだと思っていたが、立派な人もいるものだと感心した。価値観の違いはあれ、大統領を目指す人はこうあらねばならないし、バイデンもこうした資質を備えている。


影でこそこそ生きていた、白人至上主義者をここまで跋扈させ、暴力的にした責任は全てトランプにある。多民族多宗教多文化の国をまとめるのは非常に難しい。間違った人間を大統領に据えれば恐ろしいことになるということがこの4年で証明された。アメリカの人たちの良識を信じ、またFBIと、今、悪評芬芬の警察も、信じたい。選挙後の混乱を収めることそれがバイデン大統領の最初の仕事だ(1月まで正式な大統領ではないが)


今日の夜8時くらいから、大統領選の報道番組が始まるだろう。アメリカの良識ある市民のみまさん、どうか自国の荒廃と世界の混乱を鎮める選択をしてください。


God Bless America.
次は今夜の結果状況について書きます。

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