密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

菅”首相学術会議抱き込み腰砕け”いや問題はそこではない。

菅首相は16日、学術会議の梶田隆章会長と会談し、未来志向で行こうということになったらしい。未来志向=先を見据えてゆく。なんの先を見据えてゆくのか?菅総理は6人の任命拒否を撤回し、総理大臣の任命権は人事権を有しないと認めたのでなければ、未来志向は国民にとっては、独裁と暗黒の未来に志向する。梶田会長が未来志向で合意したからといって、何もメディアが腰砕ける必要はない。問題はそこではないのだから。


ついに2週間を超えた菅野完氏のハンスト。安部ー菅政権のやり方を、「法に書いていないことをやりましたよ? それが何か?」と表現している。おっしゃる通り。
学者先生たちは、研究がしたいからその玉の助成金が必要で、人によっては、権威が保証されたい、別に政治と戦いたくないと思う”穏健派”もおられるだろう。だから、『まあ今はこらえて、その内、いいようにしますから』という”菅りひょん”の囁きにのってこの騒動を収めてしまいたいのかもしれない。
しかし、問題は当事者の懐柔で済ませられることではないのだ。それを明確にして訴え、体を痛めて抗議しているのが菅野氏のハンストだ。


彼の焦点の合った危機意識、抵抗をまず、同業の”ペン”の人たちで支えなくてはならない。


卑怯者が権力を握ると、人間の善的資質・良識を基調とする民主主義は崩れてゆく。
今、トランプ共和党の、最高裁判事任命における、ダブルスタンダードと、ごり押しに抗議し、Notorious R・G・Bの遺志を継いだウーマンズマーチがワシントンDCで展開されているが、その参加者が語った『米国の民主主義の意外な「もろさ」に恐怖を感じている』という言葉は、まさに、日本の路上で一人ハンストをする毒舌の著述家の危機感にあい通じる。

リベラル派だったギンズバーグ氏の後任にトランプ大統領が保守派のバレット連邦高裁判事を指名し、来月の大統領選までに上院での承認を済ませる構えを示しているのに対し、デモ隊は「とんでもない」と書いたプラカードを掲げるなどして抗議した。


ゾラの肖像とともにハンストを行う菅野氏


自分の言葉に責任を持たず、その都度都合よく変える(オバマ政権最後の年の3月に、最高裁判事指名の機会があった時、共和党は、政権最後の問いなので、選挙での国民の支持が明確な時期大統領が指名すべきと反対し、オバマ大統領は、指名を諦めた。それは、選挙まで7ヶ月もあったのに、今、共和党は、選挙までたった16道であるにも関わらず強行に指名を決定つもりでいる。)そういう卑怯な政治家、「法に書いていないことをやりましたよ? それが何か?」と開き直る政治家が、どれほど危険か、人々は恐怖を感じなくてはならない。


トランプに良識をめちゃくちゃにされ、対立を煽られているアメリカの国民は、それでも自分たちの武器をわかっている。 期日前投票の記録的な人数 4年前の4倍近くに登り、11時間並んで投票を果たした人々がいる。

前略〜
投票までに11時間行列
投票所の場所によっては期日前投票にも長蛇の列が続き、南部ジョージア州などでは11時間も並ぶ人が出ている。


同州アトランタのジョンタ・オースティンさんは、「ついにやった! みんなでこの11時間を一緒に過ごしたのは、名誉なことだった。投票しよう!」と動画をツイッターに投稿した。


期日前投票の初日には各地から同様の行列の写真や映像が、ソーシャルメディアに投稿された。


ジャーナリストのローランド・マーティン氏を初め大勢が、早朝から期日前投票のための大行列を見て、思わず涙が出たと書いている。


テキサス州ダラスの投票所を訪れたマーティン氏は、「投票開始から27分ですでに、大行列ができている」と気付き、泣けてしまったと動画を投稿。自分は、人種差別に抗議して今年夏に全米各地で流れた様々なプロテスト・ソングを聞きながら投票するつもりだと話した。


期日前投票をしたとインターネットで報告する有権者の多くは黒人で、自分たちの投票は公民権運動の延長にあると語っている。多くは、黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に取り押さえられ死亡したことで全米に広がった「Black Lives Matter(BLM、黒人の命も大切)」運動が、公民権運動を再燃させたとしている。


アメリカの黒人社会の間では、「Souls to polls(魂から投票へ)」というスローガンが繰り返しツイートされている。


歴史的に投票率の低い若者も、今年は例年より多く投票しているもよう。若者の投票率は、バラク・オバマ氏が当選した2008年以来の高水準になる見通しという。


米ニュースサイト「Axios」による最新調査では、大学生10人のうち4人が、もしトランプ大統領が再選されれば、抗議に参加するつもりだと答えた。10人に6人は、投票できるのにしない友人がいたら、非難するつもりだと答えた。


一方で、バイデン氏が当選したら抗議すると答えた学生は、3%にとどまった。


「Souls to polls(魂から投票へ)」しかし日本人の魂は火の玉ごとくのふわふわと漂い、あまりにもに頼りない。安部ー菅お得意の、『自分たちは選挙で選ばれているのだから』『自分たちの思い通りにやっていい』は大きな詭弁で、選挙で選ばれているのは各国会議員であり、決定は国会でなされなければならないのに、その国会を開かず、どんどん物事を前に進める菅政権は、確信犯的民主主義否定政権だ。菅総理は、国民にこれでもか、とばかりに政権主導を押し付けてくる。問答無用、それが菅スタイルだ。

自民党新ポスター本音バージョン、他には、強権発動とか人事掌握とか、反論排除、完全支配、独裁完成などなど、いいかも。


2週間を超えたハンストの菅野氏のインタビュー転載する。(インタビューは7日)

菅政権が世界史上稀に見る「危険な政権」
―― 菅野さんは菅政権による日本学術会議への人事介入に抗議し、官邸前でハンガーストライキを始めました。何を問題視していますか。 


 菅野完(以下、菅野):これまで日本学術会議の任免権は行政の自由裁量が認められないものとされてきました。日本学術会議について規定する日本学術会議法を見ても、内閣総理大臣に人事権を認めるその他の法律とは大きく異なる建て付けになっています。法の趣旨としては、会計検査院をモデルにしていると思います。それゆえ、内閣総理大臣の人事権は制限されて当然なのです。  このことは菅政権も十分認識していたはずです。実際、野党合同ヒアリングにおける内閣府や内閣官房の役人たちの口ぶりは、違法だとわかっていたとしか思えないものでした。つまり、「法に書いていないことをやりましたよ? それが何か?」というのが菅政権の立場なのです。  これは半年前の検察庁法改正問題と比較して考える必要があります。当時の安倍政権は既存の法解釈を捻じ曲げてまで、自分たちにとって都合の良い黒川弘務検事長(当時)を検事総長に据えようとしました。あの人事は間違いなく違法です。そのことを認識していた政府は、黒川の人事が合法であるかのように取り繕うため、後付けで検察庁法改正審議に乗り出しました。  今回の問題も、法に書いていないやり方で人事を動かそうとしたという点では一緒です。しかし、菅政権は検察庁法のときのように国会でこの問題について審議したり、法を変えようとさえしていません。安倍政権より悪質です。  菅総理はこの間、「我々は選挙で選ばれた。そうである以上、我々の方針に反対する公務員には異動してもらう」という姿勢を強調してきました。つまり、自分たちは選挙で選ばれているのだから、法に書いていないことであろうと何であろうと、自分たちの思い通りにやっていいと考えているわけです。  これでは中国共産党と何も変わりません。いや、中共政府が法改正した上で香港の民主運動を弾圧していることを踏まえれば、中国の方がまだマシと言えます。あのヒトラーでさえ、自分の独裁体制がいかに合法であるかを強調していました。  そこから考えると、菅政権は世界史上類を見ない独裁政権です。彼らは自由な市民社会の敵です。下品で教養がなく、程度の低い、腐りきった政権です。非常に危険な存在であり、決して看過できるものではありません。
学術会議のメンバーは総辞職せよ
―― 一部の学者たちは、日本学術会議は権威的な組織だとして、突き放した見方をしています。 
菅野:私も率直に言って、日本学術会議には何の憐憫の情もわきません。私がもう少し頭が悪く、教養がなければ、日本学術会議を「既得権益」という言葉を使って批判していたと思います。あの組織は名誉を求めるだけの軟弱な連中の溜まり場にすぎません。  それは現在の彼らの対応を見れば明らかです。菅政権があからさまに弾圧を行ってきたにもかかわらず、彼らは政府に要望書を提出し、政府に説明を求めると言っているだけです。政府に説明を求めたり、抗議声明を出したりすれば、菅政権の動きが止まるとでも思っているのでしょうか。実に甘い考えです。  そもそもあの要望書には、回答期限や、自分たちの要望が却下された場合にどのような対抗措置に出るかといったことが書かれていません。こんなものは要望書とは呼べません。政府に抵抗しているフリをするための、アリバイ作りにすぎません。  いま日本学術会議のメンバーがとるべき選択肢は、総辞職によってあらゆることをボイコットすること、これしかないはずです。しかし、彼らが総辞職する素振りは見られません。菅政権は日本学術会議を公務員として扱っていますが、結局のところ、日本学術会議側も自分たちのことを公務員だと思っているのです。だから政府の方針に逆らえないのです。皮肉なことに、菅総理の人事介入によってそのことが露呈してしまったのです。  しかし、いくら日本学術会議が無用の長物とはいえ、私たちはこの問題を自分と無関係だと考えるべきではありません。繰り返しになりますが、この問題の本質は、総理大臣が法の運用を蔑ろにしているということです。これは学問の自由だけでなく、思想信条の自由や言論の自由など、あらゆる自由に関わる問題です。それゆえ、自分が学者ではないからとか、学術会議のメンバーではないからといって、放っておいていいということにはならないのです。  19世紀にフランスの陸軍軍人でユダヤ人のドレフュスがスパイ容疑で逮捕されるという冤罪事件が起こったとき、文豪エミール・ゾラはフランス政府の反ユダヤ主義や、裁判の恣意性を厳しく批判しました。ゾラは別にドレフュスのことが好きだったわけではないですし、利害関係があったわけでもありません。国家の横暴を食い止めるために、ドレフュスを擁護したのです。私がゾラの看板とともにハンストを行っているのは、そういう思いからです。


「戦った気」で終わるな。本気で戦え
―― 菅政権に抗議する方法としては、言論で批判したり、デモを行うことも考えられます。なぜハンストという手法をとったのですか。 
 菅野:確かに私は著述家ですから、言論で対抗しろと思われるかもしれません。「ペンは剣より強し」という格言もあります。しかし、剣による直接的な暴力にペンで対抗することは、端的に言って不可能です。相手が中国共産党のようなテロ行為に乗り出してきているときに、それに対して通常の言論活動で立ち向かうというわけにはいきません。  相手が肉体言語でくるというなら、こちらがとるべき手段も肉体言語です。しかし、肉体言語が必然的に帯びる暴力性を他者に向けることは慎まなければなりません。そこで、肉体言語の矛先を自分自身に向けるハンストを採用したのです。  私は今回、相手が菅義偉という程度が低く教養のない人間だということを踏まえ、「知的なハンスト」を目指しています。路上の座り込み活動でよく見られるような「アウトドア感」をできるだけ排除し、本を読み、原稿を書きながらハンストしています。「路上に書斎を移す」がコンセプトです。  ハンストは死ぬためにやるわけではありません。ハンストの目的は、下手をすると死ぬかもしれない過程を見せつけることで、相手の意思決定に影響を与えることです。死んだらむしろ失敗です。そこで、ガンジーのひそみにならい、水分や塩分をとり、私の知的活動に必要不可欠なニコチンとカフェインも摂取しています。睡眠もとっています。「早く死んでほしいのに死なない」と相手をイラつかせるのが良いハンストです。  最近、一部の学者や言論人たちが、反ナチス運動で知られるマルティン・ニーメラーの言葉を引用し、菅政権を批判しています。ニーメラーの言葉とは、「ナチスが共産主義者や社会民主主義者、労働組合を弾圧したとき、自分は不安に駆られたが、声をあげなかった。その結果、ナチスが私を攻撃したとき、私のために声をあげてくれる者は誰一人として残っていなかった」というものです。  ニーメラーが後悔しているのは、他人が弾圧されているときに自分は関係ないと思って戦わなかったことです。私はニーメラーに言及している人たちに言いたい。あなたたちが考える「戦い」とは、単にニーメラーを引用することだけなのかと。そうではないでしょう。言論人や学者は菅政権と戦うことができる立場にいますし、その戦いを有効に展開できる立ち位置にいるはずです。私たちには菅政権と正面から戦う責任があるのです。このことは強調しておきたいと思います。 
(10月7日、聞き手・構成 中村友哉) ※菅野氏のハンストは本稿掲載時点で2週間を超えている。気力は十分で水分とミネラルは補給しているものの、急激に低下した気温で菅野氏の体力も削られつつある。 ●菅野氏のツイキャス <提供元/月刊日本11月号>


「Souls to polls(魂から投票へ)」は、自分の心の叫びを投票に、ということだ。
今、叫び出したい日常を黙々と耐えている人は少なくない。菅総理のやり方はまるで高度成長期の政策のようだ。これも得られるあれの得られるとどんどん、彼流の美味しい夢を打ち出して、まるでコロナなどもう終わったかのように、人々の思考から消してゆく。
総理は偉大、だからみんなで弔意を、というトンチンカンか啓蒙も平気でやってのけ、それを国民がブツブツ言いながらも受け流し、また一段政権による独裁支配のステップをあげたゆく。菅思考が知りたければ、沖縄も見ればいい。そのうちどこもかしこも沖縄式で押し切られ、悲しいことに本土の人たちは沖縄の強さはない。


大統領選には合言葉がある。例えば”Yes We Can"のように。バイデン陣営の合言葉は
”Voteー投票する”だ。


しかしいくら菅自民党が強権を敷いても、選挙をしないわけにはいかない。
その時こそ、自分の心の叫びの一票を
「Souls to polls」投票すべきだ。



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