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最高裁判事ギンズバーグ氏逝去

昨夜、最高裁判事ギンズバーグ判事が逝去されたニュースを知った。人気の高い判事で、アメリカ女性の誇りであった。以前から癌と戦っていることは報じられていたが、大統領選を7週間後に控え力尽きた。
ギンズバーグ判事は、保守リベラル拮抗す流最高裁で、リベラル最後の砦であった。
終生の職である最高裁判事(自らリタイアーする場合以外は)87歳で現役を貫いてきた。
87歳は、アメリカ人女性としては、まだ亡くなる年齢といては若い。95歳くらいで、往生、100歳手前で大往生。ともあれ、これでトランプ指名で保守系判事が決まれば、最高裁は共和党が過半数を占め、彼らの悲願である堕胎禁止法が通りやすくなる。
選挙までは、と思っていただろう。無念だっただろう。ご冥福をお祈りする。

(CNN) 米連邦最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が18日、膵臓(すいぞう)がんによる合併症のため死去した。最高裁が発表した。87歳だった。


ギンズバーグ氏は1993年に当時のクリントン大統領によって指名された。近年は最高裁のリベラル派で最高齢の判事となり、人工妊娠中絶の権利や同性婚、投票権、移民、医療、積極的差別是正措置など、意見の分かれる社会的な争点について、一貫して進歩派の立場から判断を下した。


そうした中でギンズバーグ氏はロックスターさながらの地位を築き、ラッパーの「ノートリアスB.I.G.」をもじって「ノートリアスR.B.G.」の愛称で親しまれていた。

ノートリアス(Notorious)とは、悪名高き という意味。”悪名高きR.B.G”なんてあだ名で呼ばれる最高裁判事。


米国では7週間以内に大統領選を控えており、ギンズバーグ氏の死を受け、早くも最高裁の将来をめぐる政治的な攻防が始まっている。上院共和党トップのマコネル院内総務は18日夕、トランプ大統領が指名した判事を上院で承認投票にかける考えを示した。


ただ、米公共ラジオ(NPR)によると、ギンズバーグ氏は孫に対し、後任は次期大統領が指名することを望むと述べていたという。


訃報を受け、最高裁のロバーツ長官は「我が国は歴史に残る法学者を失った」と言及。「最高裁も大切な同僚を失った。今日はその死を悼む日だが、将来世代が我々の知るギンズバーグ氏の姿を記憶にとどめるであろうことを確信している。倦(う)むことなく断固正義を擁護した判事として」と述べた。


最高裁によると、ギンズバーグ氏は首都ワシントンの自宅で家族に見守られながら息を引き取った。アーリントン国立墓地で非公開の葬儀が行われる予定。
ギンズバーグ氏は5回にわたりがんを発症。直近の再発は今年前半で、生体検査で肝臓に病変が見つかっていた。同氏はこの時の声明で、化学療法で「前向きな結果」が生まれているとし、活発な活動を続けることが出来ていると述べていた。

共和党はトランプが大統領のうちに、保守系の新判事を指名させようと必死だ。残念ながら、上院は未だ共和党が過半数を維持している。オバマ政権時代、選挙近くに、’二人の判事が引退したが、共和党上院は、オバマ大統領の指名をことごとく潰し、時間切れを狙った。クレージー・トランプのもとですでに2人の判事が擁立されている。

Notorious R.B.G はもういない。上院の民主党の奮闘を祈るばかりだ。

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