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枝野氏「消費税は選挙の争点にしてはいけない」が波紋だが、過去の失敗を2度としないという分析の上の覚悟

野党共闘支持者がまた心配+怒っているのが、枝野氏の、「消費税は選挙の争点にしてはいけない」という発言。
消費税、争点化を否定 立憲・枝野代表:時事ドットコム
立憲民主党の枝野幸男代表は12日の読売テレビ番組で「消費税を選挙の道具に使ってはいけない」と述べ、任期が1年余りとなった衆院解散・総選挙での争点化を否定した。自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が将来的な消費税率引き上げの必要性に言及したことで、立憲幹部からは衆院選で争点化を目指す声が上がっていた。同時に枝野氏は「消費税を下げていくことができるかをしっかり議論すべきで、上げていくのは論外だ」と強調。「消費税増収分に相当するくらい、所得税や法人税、富裕層への課税が減税された」と述べ、富裕層に対する課税強化が必要だと指摘した。


この枝野氏の党首選時からの、手のひら返し、野党共闘は5%でまとまれる、という支持者の待望に冷や水を浴びせかけた、とする向きがある。
ただ、これは少し性急で、かつ切り取りの印象操作、の要素があると思う。
「消費税を選挙の道具に使ってはいけない」というのは、枝野氏によれば、衆議院選で消費税5%を公約に野党が勝って政権交代を果たしても、ねじれ状態になった参議院で潰される可能性が大きい以上(下野した自民党の攻撃を受け続け、潰され続け、無能のレッテルを貼られた過去の教訓から、絶対潰しにかかるという現実を見据えているのかも)、5%にすることを公約にすることは、実現できない公約を掲げることになり、故に5%に減税を選挙に利用すべきではない、ということだ。真面目だ、、、。



かつて民主党政権の敗北要素は大きく2つ。 1)希望あふれる公約を旨に新政権を発足させ。国民の期待もおおきかった。しかし、官僚に妨害され、目立つ公約の実現に頓挫した為、国民から失望、やっぱりダメだという(いい政策をたくさんしても)印象を持たれかつ下野した自民党が手段を選ばずデマも含めた攻撃を受けた。


この過去の失敗を踏まえ、実現可能性の低い公約を掲げて勝っても、すぐに失望につながり、やっぱり民主党系はダメだ、と思われる(ように自民党は必死に攻撃する)。だから、”減税方向の議論を行ってゆく”、は誠実な(安全な)表明なのだろう。


枝野氏は、付和雷同が嫌いだ。党名を変えて目先を変えること キャッチーな餌をぶる下げて一時的に選挙に勝つことは望まない、という姿勢を貫いている。ぶれ続けてきた民主系をまとめるぶれない党首を目指しているのだろう。


消費税5%をキャッチフレーズで勝ってゆこうよ!!、が気持ちにそぐわないし、勝った後への危惧につながるのだ。だからと言って、消費税減税に反対とは言っていないし、とにかくコロナ禍においての減税は掲げると言っているのに、ことさら騒ぐのは、旧民主党ディス・野党ディス・枝野ディスをやらないと、なんとなく落ち着かないメディアの性癖か。
同じくらい自民党に厳しくしていたら、安倍晋三が在籍最長なんてことにはならなかったはずなのだが。
2)は、昔の民主党時代の、話し合ってきまたことをすぐ反故にする、後ろから弾を撃つ、そういうことが、自滅につながったということだ。枝野氏の怖い顔、厳しい党議拘束は、この点の反省の上にあると思える。神経質に、厳しくまとめる姿勢をつらぬき、その結果反発を生み嫌われてきた。それでもやっている。


党内でとことん議論し、決まったことはみんなで実行してゆく、と枝野氏は語ったが、共産党が姿勢として打ち出していることと同じだ。それが党というものだ。クラブ活動ではないのだ。


こうした枝野氏の懸念を見事に具現化して見せたのが、昨今、玉木氏がも見せた様々な行動であり、後ろから弾を撃つのが前原氏だったんだろうなぁと、今回の新党合流騒ぎを見て感じた。


玉木氏は党主という立場で、決定までに、数々の条件を提示し、それを飲ませ、その上党主会談という、あまり意味のない条件を出しそれが受け入れられないと、最後に自分は不参加を表明。民主党から受け継いだ100億という資金を、50億くらい、、、40億はない、、など党の資金を預かる人間としてはあり得ない態度をしている。


うがった見方をすれば、新党合流は、玉木氏は自分が新党首、名前も民主党で、枝野立憲乗っ取りを期待していたのだろう。しかし期待どうりにはいかず、あれこれ条件を出し、最後には党主会談。断られたことで、枝野独裁をアピールしてみたり、悪あがき。ついに自分は合流拒否。分党新党(玉木新党)の党首就任は、立民に求めた、党首選挙も、党名決定も投票ではなく、自分たちは密室のご相談で決めてしまった。この言行不一致、ゴネて自分の方向に持ってゆこうとし、叶わなければ、自分の言ったことも覆す行動をする。プチ晋ちゃん級の”困ったちゃん”である。


前原氏の、最近の尖閣問題、中国漁船延長釈放は、菅(かん)総理から、自分への強い命令だったなどとTwitterを騒がせた。(すでに検察の案件で、当時外務大臣の前原氏に何の権限もなく、総理からの圧力説には無理がある)これも、新立憲民主党に、ケチをつけるため、
真偽は関係なく拡散できるTwitteというメディアに、今持ち出したのだろう。
希望の党合流の時といい、へっぽこアサシン(殺し屋)、トランプ流にいうとSucker (ドジ野郎)である。
参照:尖閣前原証言に踊らされた人たちと、それを拡散させたSNSによる「不作為」に潜む危険性 | ハーバー・ビジネス・オンライン


こうした過去の失敗、トラウマを踏まえて動き出したわけだが、周りはそうは受け取らない。顔怖いし、党内粛清のイメージも付いている、、、、。


それでも、新党首就任後の短時間に、TVインタビューで不器用だが笑顔も見せた、司会者にも、”その笑顔が印象的”と指摘された。”笑って枝野ん”成功してるよ。また、周りから、ひらがなで話すようにというアドバイスも受け入れ実践努力もしている。正しいと思えば、受け入れ変えようと努力する、そういう面もあることは好感度アップ。

立憲民主 枝野新代表に聞く全文「自助でなく公助」(2020年9月10日)
あの、陰険陰気の菅りひょんでさへ、苦労話とパンケーキで好感度アップするんだから、
枝野氏なら、100倍好アピールができる。もしメディアがディスるより、応援モードに切り替えてくれるなら。


メディアも、苛立ちがあるのだろうが、今、枝野氏の言葉を切り取って、疑心暗鬼になるより、棄民党(自民党と入れたらこう出てきたw)への、かた入れの十分の一でもかた入れしてみてはどうか。菅・無理やりアイドルモードを垂れ流して、メディアの誇りは傷つかないのだろうか?


また、すぐに見切りをつけるような報道をせず、この後の、共産、れいわ(特に、枝野アレルギーの山本太郎氏と)どう話し合い、共闘を作れるかを見守ってゆくほうが、ゆくゆくは、安倍政治にうんざり+怒りを持ち続けてきた国民のためにもなる。
雪深いどころか、吹雪の菅政権・菅ブリザードが始まるのだ。
春を呼ぶのは、新生・立憲民主党と、共産れいわ、社民党(福島氏は「事態がどんどん動いており、新党との合流になる可能性も出てきた」とも指摘した。)そして市民連合の共闘と、国民の安倍不正私物化悪政への怒りの記憶力しかないのだ。



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