菅りひょんヒーローになり損ね。世論は石破氏をヒーローに
前の記事で、不人気陰気拒絶型の菅義偉氏が国民のヒーローになる方法を書いた。
不人気の菅新総理(まだ)が国民のヒーローになる方法 - 密接な関係にある他国から
しかし、未だ奢れる自民党首脳部は自分たちだけでこの国を牛耳ってきた8年を9年にしようと、またできると菅新総裁を密室談合で擁立。安倍隠し、過去8年のパンドラの箱を厳重にロックして穴掘って埋めるように、無かったことにする必殺始末人総理を擁立。
姑息にも、菅氏のTV露出、苦労人のいい人アピールを始めている。
石破茂氏、唯一反安倍を貫いてきた姿勢に国民人気は34%と、菅氏の14%の倍以上の人気を集めているが、党内の石破包囲網は完了、四面楚歌状態。20人の選挙人も集まらないのでは?という危機に弱気?という報道もあったが、なんと臥薪嘗胆石破茂、”国民のヒーローになる方法”を実行。もとより国民の石破氏への期待は、この点が大きく、また自民党内でこれができるだろう人物も石破氏以外に見当たらない、その34%。
その期待を曖昧なものでなく、国民の前に約束し、世論を味方につける戦法に出た。
待ってましタァ〜!石破屋!!デデンデンデン、といった感じか。
きょう16時30分ごろから、石破茂氏が総裁選への出馬会見をおこなった。「密室談合」による菅義偉官房長官の次期総裁・総理就任が決定的になり、窮地に追い込まれている石破氏がどんな反撃を見せるのか。まだ不透明だが、実はその石破氏が本日今朝放送の『モーニングショー』(テレビ朝日)に出演して、注目する発言をおこなった。
いま、自民党内で広がる“菅支持”“石破潰し”について、ジャーナリストの青木理氏が「石破さんは安倍政権の問題をきちんと正面から批判してきたが、石破さんになったら、たとえば森友学園の公文書改ざん、自殺した赤木さんの奥さまが一生懸命真相解明を訴えている問題、あるいは初公判が始まった河井前法務大臣のところになんで1億5000万円いったのとか、そのあたりの真相解明に手をつけられたらたまったもんじゃない。“石破だけにはやらせたらまずい”というような意向があるんじゃないかと思うんですけど、その辺りはどうですか」と切り込んだ。
すると、石破氏は「う〜ん、それはわからない、聞いたわけじゃないから」と前置きしつつも、自らの今回の総裁選スローガンである「納得と共感」を強調するかたちでこう答えたのだ。
「政治っていうのはどこかで泣いている人がいないか、どこかで不当に扱われている人がいないか、そういうものを無視したら政治じゃないし、冒頭に申し上げた納得も共感も得られないと思うんですよ。そういう人たちにきちんと共感してもらえる、国会議員のための政治じゃないんで、そういうような政治に対する信頼がいま一番必要なんじゃないか、そういうふうに私は思っています」
これに、MCの羽鳥慎一アナウンサーが「石破さんになったら、公文書改ざん問題とかにはしっかり手をつけていくということですか?」とつっこんだのだが、すると、石破氏はたじろぐことなく、こう言い切った
「それはどういうことであったのか。政権の外に私はいましたから。きちんと何がどうなっているんだと、それはきちんと検証して正すところは正していかないと、それは国民の信頼を得られないと思いますよ」
さらに青木氏が「公文書の改ざんにせよ、河井前法務大臣のところに1億5000万円いった件にせよ、別に司直の手が入らなくても、党の総裁が、あるいは首相が、これは調べようじゃないか、と声をかければ、財務省も調べるだろうし、自民党内でも調べられので、それはもし石破さんがなれば、国民に一定程度納得できるようなかたちで、示していきたい こういうことでよろしいわけですか」と念を押すと、石破氏はこう答えた。
「そうですね。『納得』ですもん。そうだよね、そういう面倒臭いことをきちんと検証しないで何で納得が得られるの。政府がそういうことで、どうして共感が得られるの、ということです」
菅官房長官が首相になればすべての疑惑は闇に葬り去られる!
今朝の『モーニングショー』では、青木氏や羽鳥の質問を受けて答えただけだったが、その発言からは、首相になったら安倍政権の疑惑を追及する意思があることが読み取れた。
これから窮地に立った石破氏がさらに安倍政権の疑惑解明を前面に押し出して、世論に訴えていく可能性もある。
そうなったら、国民はとりあえず石破茂氏を後押しするべきではないか。このまま菅政権を許したら、森友公文書改ざん問題や加計学園疑惑、「桜を見る会」疑惑も、河井前法相夫妻の買収事件やカジノ汚職への安倍首相や菅官房長官の関与もすべてなかったことにされてしまうは確実なのだ。石破氏の政策に相容れない部分があったとしても、まず安倍政権の行政の私物化・腐敗政治を断ち切るための意思表示をすべきだろう。
(編集部)
石破氏を肯定的に語るとき、リベラルはかならずるける前文句が、『石破氏の政策に相容れない部分』なのは、彼の非常にタカ派的防衛政策、国防論にあるのではないか。確かに日本をそういう方向に持って行って欲しくない、と思う。
しかし今、重要なのは、国会において、野党と対峙し論戦を果たし、論戦で負けた場合は、改める、受け入れる筋の通った論理性があるかどうかだ。
石破氏は言葉で自分の考えを、論理的に表現でき、また反論もきちんと理解でき、それについての反証も行える。論戦のこの繰り返しで行政側の提示した案が、検証され、批判され、磨かれ、より適切な、より高次な法案や政策が生まれること、それがが、国会の存在意義だ。そこでは、野党を支持した国民の立場目線を生かせる議論の場でもある、本来は。
ところが、この8年間、国会で野党がどれだけ鋭い追及を行なっても、専門の参考人はおかしいと行っても、時間を消化すれば、一切聞く耳持たず無視して強行採決してきたことが、まず国会の存在を殺した。将棋なら、もう詰んでいるのに、負けを認めない、将棋盤の外に逃げ回り、盤をひっくり返す行為に等しいことが、何度となく行われたきた。そして国民の間には、野党がだらしないという筋違いな不満だけが残るように、世論を誘導させてきた。
NHKは安倍答弁・野党質疑を、総理がどれだけ論理性がなく、つまらない口喧嘩レベルの言い返ししかできなかった、逆ギレの醜態を覆い隠し、まるで野党がいちゃもんをつけ、最後総理に言い負かされたかのように、編集し垂れ流した。
石破氏が、いきすぎた国防論を持っていて、法制化を目論んでも、国会での議論が成り立つなら、食い止める、是正することができるし、彼もそれを受け入れるだろう。普通の感覚の人間はこういう論理性を間無視できない。そういう点で安倍(まだ)総理は余人を持って変えがたし、だったとも言える。
枝野氏も志位氏も蓮舫氏も小池(晃)氏もタムトモも、野党中堅・若手の論客陣も、いい加減、議論の成り立つ国会が欲しいだろう。もう日本語破壊まで閣議決定というお笑い痴呆内閣だったのだ。”宇宙人総理”にみたいに、人の頭を狂わす変な光線出してるんじゃないかと思うような行政側答弁には、もううんざりだ。
これで、もし管総理であれば、問題ない、適切に対処、ご質問は当たりません、の繰り返しで、スタイルの違う安倍答弁、かつ、笑いどころがない、ストレスだけが溜まる国会になるだろう。そして強行採決のお決まりコース継承だ。メディアも怯えて沈黙。望月記者は出禁になるかも。
とはいえ、総裁選は自民党の中のことで、国民は手も足も出ない。
ツイッターデモ的に、#石破総理希望します。#公正な党員投票を望みます。#密室政治に反対します。などで人数を集めるか(最近丁寧な言い方が流行っていて、ややめんどくさいが、日本人の心にフィットするのだろう)
地元自民議員に、密室政治に投票しません、とか次期選挙投票やめます、とかFAX送るとかなら、また国民の声で、状況を動かせるかもしれない。
石破氏が、疑惑の解明、8年の膿の大掃除を表明したことで、国民は総裁選に世論で参加できるようになった。どんな方法が出てくるか、ツイッターは苦手なのですが、注目していようと思う。
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