密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

捏造と虚飾のトランプ大会

ここ数日、共和党大会が行われていて、一応見ているのだが、よくここまで事実を捻じ曲げて演説できるものだとあきれ返る。普通は3日間あったら、最後のスピーチに出るが、トランプは毎日出ずっぱり。「バイデン政権になったらこの世の終わりだ、破壊と分断だ。この選挙は最も危険な選挙だ」とぶち上げるトランプ。それはこっちのセリフだ!現状を見ろ!!と言いたい。頭の中に変な偏向プリズムでも持っているのではないか、と疑いたくなる。ともあれ、最初の3日の感想を。今夜がファイナルなのでまた明日書こうと思う。


さて、この、バイデンが、分断と暴力の元凶説(これはペンスも演説で繰り返したが)、これに答えてバイデンの、ショートコメント「彼らは、バイデン・アメリカというが、今はトランプ・アメリカだ。」 トランプの4年間で色々あったが、大きな破綻もなく、平和だったオバマ政権が180度変わったのだ。バイデンさん。安心したよ。いい人で、ソフトな見かけの紳士(ハリスと登壇しても、レディーファーストを忘れない)が、狂乱のダーティーファイターと一戦交えるのだ。でも、確かに冷静な一言とスマイルで勝てるとも言える。
汚い戦い方を真似てはいけない、そうミッシェルオバマも言っていた。


さて、ある意味で注目を集めたのが、トランプJr.と彼のガールフレンドの登壇。彼らは、とても印象的なパフォーマンスを行った。内容はただのパパ礼賛で面白くもなんともないのだが、トランプJr.は目がいっちゃっていて、落ち着きのない同じ動作とリズムでしゃべりまくり、何かを打ったか、何かを吸い込んでから演説してるのではないか?という疑いの意見がそこここで出ていた。
そして彼女さん、この方は、トランプの”ド”ストライクゾーンの騒がしい肉食のミレニア、刺々しいイヴァンカという風貌で、シャウトがすごく、まるでナチス親衛隊長の演説。
ハイル!!トランプ!!!という感じだ。風貌も、キャリアも、政界のゴールドデッガー(砂金堀の意味で、リッチでパワフルないい鉱脈を見つけて結婚したり、恋人になったりする人)。カリフォルニア時代、カラマ・ハリスの同僚で検察にて、サンフランシスコ市長と結婚。その後、フォックスニュースに職を得て離婚、フォックスをセクシャルハラスメント(されたのではなく、をした側)でクビになり、めでたく大統領の息子を捕まえた。実は狙いはお父様なのでは?と疑いたくなる大礼賛演説、そして、とにかくカラマ・ハリスが憎らしくてしょうがないというように見苦しいまでに攻撃。まるで、彼女自身が立候補というような政権演説をぶち上げ続け、”叫び過ぎ”という評判がたった。この人について語ると、つい週刊誌っぽいゴシップ的な響きになってしまう。


移民のファースト・レディー・ミレニアは、常識的なスピーチで民主党攻撃もせず、今の社会状況を憂うるスピーチだった。この人はある種の誠実さも感じられ、東欧からの移民で苦労もしたのだろうか、トランプの三番目の妻という以外には悪い印象はない。


とにかく、ほとんどのスピ地が、悪いことは、バイデン・ハリスのせいという、訳の分からなさ。 オバマ大統領が8年努力して、アフリカ系の就業率を受け継いだだけなのにトランプの手柄。ISISとの戦いに勝利したとか賞賛するが、とか、一体トランプが何をしたのか?オサマ・ビン・ラディンにきちんと報復し(この言葉は適当でないかもしれないが、アメリカの理由としてはこれだろう)葛藤しながら、兵を徐々に引き上げてきたのはオバマ政権だ。トランプは消えかけた火鉢に手を突っ込んで火を掻き起こしているだけだ。
ポーズばかりで金正恩にはフラれ、プーチンには軽く見られている。すわ中国叩きだと企業虐めを行なっているが、中国も、形ばかりの丁々発止で、まともに話の通じる大統領に変わるのを11月まで待つ構えだろう。気安くいじめられるのはシンゾーだけ。


ところで、日本の報道でも、昨今トランプの精神状態とか、バイデンの認知症とか色々言っている事情通という人がる、その中で、聞きづてならないことがあったので、触れておく。それは、精神状態が不安定なトランプが、いつでも核のボタンが押せるんですよ、TVで言ってしまっていること。


核のボタンは、大統領しか押せない。そして大統領はその判断を完全に合法であるという状況で決定する。実際にはボタンを押すのではなく、命令書にサインするだけで、その後多くの人が関わり、仕事をして発射されるのだ。狂人トランプが独断でボタンを押せるというのは、あまりに安直で事実ではなく、不安を煽る発言。どれだけアメリカ支局で仕事をしたのかしれないが、こういうことを軽々に断定的に電波に乗せるのはやめてほしい、東テレニュース元特派員さん。核のボタンについてく詳しくは、CNNの記事を読んでほしい。


今夜は、このトランプ精神不安定説の元になった、トランプの姪メアリー・トランプが、テレビに登場する。レイチェル・メドウがインタビューする。明日は、リアル・タイム・ビル・マーにも出演する。そして、イバンカとトランプの最終演説が放送される。
そろそろ始まるので、今日はこの辺で。



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