密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

キーワードは共感力、バイデン・ハリス共和党大会

気合いでCVID-19と戦えると信じているトランプのマスク否定否定派集会。
トランプは、ミルウォーキーで行われた民主党大会がリモート(アメリすればでバーチャルというで行われたことを、弱虫が地元の収益21億円をフイにした、と攻撃した。


調べたところこれは事実ではなく、ミルウォーキー市民は、人の集まりを避けるこの民主党大会のやり方に好意的であるようだ。


昨日バイデンの候補受諾演説で、幕を閉じた民主党大会。いつもの登壇スタイルは熱気で盛り上がるが、今回は、より集中してさなざまな人が登場し、意見を述べた。


初日は何と言っても、ミッシェル・オバマの「トランプ氏は米国にとって間違った大統領だ。大統領職を遂行できると証明する時間は十二分にあったが、お手上げ状態にあることは明らかだ」「信念に導かれた心底良識ある人物だ。耳を傾け、真実を伝え、科学を信頼するだろう」など18分を超える心揺さぶる演説。
バーニー・サンダースの「突き詰めればこの選挙は民主主義を守るということだ」「今の大統領は、こうした危機に対処する能力がないだけでなく、われわれを独裁主義の道におとしめている」と批判。そしてバイデンはバーニーのいくつかの政策を受け入れ実行するという対話を紹介し、自分の支持者もバイデンに投票するように呼びかけた7分間の演説に注目が集まった。


2日目は強いリーダーシップをテーマに行われ、元大統領ビル・クリントンはホワイトハウスに「混沌(こんとん)」を持ち込んだと批判。「ドナルド・トランプは我々が世界の先頭に立っていると言う。実際は、失業率が3倍になった主要工業国はここだけだ」「こういう時に大統領執務室は中央司令部でなくてはならない。それなのに、今では嵐の中心だ。そこには混沌しかない」


元国務長官ジョン・フォーブズ・ケリーは「この大統領が外国に行くと、それは親善友好の訪問にならない。NGビデオだ」「同盟国と決別して、独裁者にラブレターを書く。アメリカには、笑い者ではない、尊敬される大統領が必要だ」と述べた。、


共和党からもブッシュ政権の国務長官だったコリン・パウエル将軍など共和党穏健派4人が支持を表明。


オカシオコルテス下院議員やサンダース氏ら民主党急進派の有力者も登場し、民主党の結束を示した。


そして最後に、そしてバイデンの妻ケリーが登壇した。彼女は初等教育の博士号を持つ。
バイデンの人となり、情熱的に行ってきたこと。そして彼が妻と幼い娘(二人に息子は命を取り留めた)をトラック事故で失い、数年まえ長男でデラウェア州司法長官を務めたボーを脳腫瘍で失った。(ボー・バイデンと、カラマ・ハリスは良き友人であった。)
それ故、彼は、テーブルの座るべきところにいない人を思う心に共感できる人であると述べた。


そして3日目は、まさに女性の日と言っていい、アメリカ中のウーマンパワーが結集したような日だった。ヒラリークリントン・ナンシーペロシ・エリザベスウォーレンが登場、
各地の女性たちが、トランプが無関心な、環境変化、温暖化、自然エネルギー促進(は大きな雇用を生み出すとビデオで語った)子供達の安全、人々の命に関わる中の問題、そして、話には聞いていたが、本当に酷い扱いが行われているDACAの問題。金網に敗れた、耐熱シートが引っかかりその中でコンクリートの床にうずくまる人たち。子供もいる。
一人の少女がトランプへに手紙を読み上げる。「お母さんは不法移民でこの国にきてお父さんと結婚、お父さんは海軍に所属した。今お母さんは、政府によって連れ去られもう会えない。」こんな非人道的なことが、一人の間違い大統領のために起こってしまっている。男性は経済や軍備に注目しがちだが、女性の目は、命を育むものに注がれる。
この日は、99%が女性、その中で最後の登場したのは、オバマ前大統領だった。
【全文訳】2020大統領選 民主党全国党大会でバラク・オバマ前大統領が異例のスピーチ トランプ大統領を猛烈批判
フィラデルフィアの憲法博物館をスピーチの場所に選び、「私は今、私たちの国の憲法の草案が作られ署名された地、フィラデルフィアにいます。その草案は完璧ではありませんでした。奴隷制という残酷さを許し、女性、また男性であっても財産がなければ参政権を与えず、政治プロセスに参加させませんでした。でもこの草案にはその後の世代を導く北極星が埋め込まれていたのです。その北極星とは代議政治という民主主義であり、私たちはこれを通して最も高い理想をもっと実現していくことができるのです。南北戦争や悲惨な闘いを通して、私たちは除外されていた人の声を反映させるために憲法をよりよいものへと変えてきました。そして少しづつ、この国をより正しく、より平等で自由な国にしてきたのです。


全国民によって選出された1つの公職、それが大統領職です。ですから少なくとも、私たちは大統領がこの国の3億3,000万の人-外見や信仰、誰を愛し、どれほどの金を持ち、そして誰に投票したかに関わらず、すべての人の安全と福祉に対して責任を感じてくれることを期待していいのです。」
と始めた。そして、
この国を想い、こう望んでいました。ドナルド・トランプがこの仕事を真剣に行うことに少しでも関心を見せてくれないだろうか。この仕事の重さを感じるに至ってくれないだろうか。彼の監督下に置かれた民主主義に対して畏敬の念を見いだしてくれないだろうかと。


しかし彼はまったくそのようなそぶりは見せませんでした。 4年近く経ちましたが。この職務を遂行することにまったく関心を見せていません。合意点を見出すことにも、自分の職務の持つ強大な力を自分やその友達以外の人のために使うことにも、関心を見せていません。彼が求めてやまない注目を手に入れるためのもう1つのリアリティ番組であるかのように大統領職を扱い、それ以上の関心を示していません。
ドナルド・トランプが大統領にふさわしい人物に育つことはありませんでした。彼には無理だったからです。
と厳しい表情で語り、
私とジョー(バイデン)はバックグラウンドも世代もまったく違う。でも私はすぐにあまりにもたくさんの苦労をしてきたジョーの持つ回復力、あまりにもたくさんの悲しみを経験してきた彼の共感力に敬服しました。彼は人生の早い時期に全ての人に対して敬意と品位を持って接するように教えられました。そして両親のこの言葉に従って生きてきたのです。あなたより優れた人はいない。でもジョー、あなたは誰にも勝っていない」。
この訳がちょっと??
原文 “No one’s better than you, Joe, but you’re better than nobody.” 
ワタクシ流に訳すと『君より優れた人はいないよ、だけど、ジョー、君より優れていない人もいないのだよ』という感じ。

英語そのものの方が伝わりやすい、傲慢を戒め、共感を持つことを諭した両親の言葉。
この共感、この謙虚さすべての人が重要であるという信念。これがジョーなのです。
と論じ、差別の歴史に言及し、
公職者は職務を自分や支援者だけを豊かにするために使ってはならない 
と述べた。どこかのお疲れの公職者とその周辺の公職者に聞かせてやりたい。
これらは議論の的にすべきことではありません。共和党の指針、民主党の指針になるべきものではありません。これはアメリカの原則なのです。しかし現在、大統領や周りで彼の自由にさせている人々はこれらを信じない、そういう態度を見せています。
これも誰かさんたちに聞かせてやりたい。
また若者に対して、
”大統領とその周りの人たちは、現状を変えないことで私たちのシニシズムに期待している” と警告。このシニシズム「冷笑主義」は日本でも若者に蔓延している。投票という権利の放棄、無関心、しかし、そのままでいたら、もっともっとひどくなる。
どのようなバックグラウンドを持つ人であっても、私たちはみんな果敢に闘ってきたアメリカ人の子どもす。権利も自分たちを代表する人物も与えられず、火災が起きても逃げ場のない危険な建物や労働者を搾取する劣悪な工場で働いていた人たち。希望を失った農民。もといた場所に帰れと言われたアイルランド人、イタリア人、アジア人、ラテン系の人たち。信じるものゆえに疑わしい人物だと思われたユダヤ教徒、カトリック教徒、イスラム教徒、シーク教徒。鎖に繋がれムチで殴られ、首を吊るされた黒人。軽食堂で席についたことでつばを吐きかけられ、投票しようとしたことで殴られた者たち。私たちはそういう人たちを曾祖父母に持つのです。

投票を勝ち取った歴史的重み、そしてまだ十分ではないのに、後退どころか破壊されてゆく現状に冷笑することはやめなくてはならない。そういう強いメッセージを発した。


強いキャラクターのない、ジョーバイデンの強みは、共感力、と謙虚さ、そして人の話に耳を傾ける姿勢。多くの人が共感力Empathyという言葉を繰り返した。
弱い立場の人に寄り添う姿勢、銃規制に立ち向かってきた歴史、初の黒人大統領をしっかり支えた包容力。今気づついたアメリカは、バイデンを必要としている。
また、共和党の反トランプ派でも、共感を持ちやすい、普通さがある。


バイデン・ハリスの演説は後日。
ともあれ、まともなアメリカを取り戻そう、その合言葉は、共感力Empathyなのかもしれない。


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