密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

バイデンの副大統領カラマ・ハリスが切り込むアメリカ

予想通り、民主党副大統領候補にカラマ・ハリスが選ばれた。
D さんなどは、ハリスはジャマイカ系、アフリカ系はジャマイカ系が嫌いだから票が割れるなどと行っていたが、今や、そんな細かいグループ同士の抗争よりBlack Lives Mattaer
だ。Black,(アフリカ系)Brown(ラテン系・インド系・中東),Yellow(アジア系) Red(原住民)有色人種と呼ばれる人々は、愚かで傲慢な白い大統領に怒り心頭なのだ。


建国以来、常に問題を抱え葛藤してきたアメリカだが(そして民主主義的前進も勝ち取ってきた)、が、一人の低劣な大統領によって、こうまで荒れ果てるとは、さすがに、誰も思っていなかっただろう。


ヒラリー・クリントンは強い女性で、優秀な政治家であったが、白人で、かつ彼女の成功の証として、一時間250万ドルの巨額の講演料を  ウォール・ストリートの企業から受け取っていた人だ。同じ女性の中でも好き嫌いが分かれ、到底、肉体労働者、有色人種から大歓迎される人ではなかった。それでも、多くの人々はヒラリーに票を投じた。にも関わらず、トンデモトランプをホワイトハウスの住人にしてしまった。この痛恨のトラウマが民主党を今も苦しめたいる。故に最終的に、オバマ氏を守護霊にいただく、安全退屈な可も不可もないバイデンさんの一本化に党を挙げて動いた(バーニー阻止)。
そしてそんなバイデンの薄いキャラを埋めるインパクトを持つ副大統領候補が必須。かつ高齢のバイデンは二期めは出馬しないことから、有力な次期大統領擁立の4年間でもある。


ハリスは、初の女性大統領、しかもアフリカ系でかつ、初のインド系大統領へのチケットを手にする。


ハリスの父はジャマイカ系の黒人で、アメリカに留学カルフォルニア大学バークレー校で経済学を学びその後 移民、スタンフォード大学の経済学教授となった。母は1960年にアメリカに移民したチェンナイ出身のタミル系インド人で、世界的に著名な乳がん研究者。
非常に優秀な、そして移民として最高に成功した二人の間に誕生したのが彼女だ。(のちに離婚で母によって育てられた)姉妹ともに法律家として成功し、カラマは、カリフォルニア州検事総長を務め、のちに上院議員となり政治の世界に踏み込んだ。



注釈:ジャマイカはスペイン占領時代奴隷貿易の拠点だった。そこで連れてこられたアフリカ人たちで、この地で奴隷として使役された人々とその子孫をジャマイカ系黒人、ジャマイカなど含みカリブ諸島から、あるいはダイレクトに、アメリカ中南部に移送され奴隷として使役された人々と子孫がアフリカ系と分けているらしい。ジャマイカ系の人は、大きなエンジェルキャップやカラフルなニット帽をかぶっていたりする。


彼女は、バイデン同様、中道、エスタブリッシュ 民主党の王道をゆく人でもある。今後の課題は、社会主義的変革を求めた、バーニーやウォーレンを支持した若い層をどう取り込んでゆくかだ。


ハリスは、トランプを徹底的に敵に見立て(的以外の何物でもない、理想的悪役だ)そこで小さな分断を乗り越えて行くだろう。その辺は、バイデンの何倍もうまいし、またそんな彼女に脅威や反発を感じたとしても、大統領はバイデンだ。家族を不慮の事故で失った悲しみを抱え、良き家庭人、民主党の重鎮、少し失言はするが、初の黒人大統領を支えてきた中道派の中の中道派の白人紳士だ。いいバランスだ。


バランスといえば、放蕩息子そのものの傍若無人トランプと、バリバリに清教徒価値観の化石頭ペンスも、絶望的に絶妙なバランスといえばバランスだ。二人とも、いかにもな白人男性(女は男の下位にあると心の中では思っているに違いない。有色人種はその下。肥溜めおような国から来たと発言した(トランプが)でもわかる。金を貢いでくれる黄色い猿には鷹揚な握手もしてくれる)


世論調査では、現在優勢を維持している上院(参議院みたいなもの)でも、11月の選挙で情勢がひっくり返るという予想が出ている。

(CNN) 今年行われる選挙で、共和党が過半数を押さえる米上院を民主党が奪還する可能性が出てきた。政界の情勢分析で知られる「クック・ポリティカル・リポート」が指摘した。
クックの編集者ジェシカ・テイラー氏は、トランプ大統領が新型コロナウイルスへの対応で方針変更を拒んでいることから、トランプ大統領は自身の再選の可能性を台無しにするだけでなく、共和党が過半数を確保している上院をも一緒に失う可能性を高めていると指摘。民主党が1~3議席を獲得して過半数にわずかに及ばないという状況よりも5~7議席増やす可能性のほうが高いとの見通しを示した。



WAHAHA!!トランプなんぞを担いで来た恥知らずの成れの果てだ!! と言いたいがまだ早い。これから、トランプの狂乱がますますひどくなって、何をするかわからない。
共和党はトランプの暴言暴挙を許してきたが、自分の身が危うい。共和党は、大統領支持から距離を取ることを許す方針も打ち出した。


全能感脳内麻薬ダダ漏れのトランプでも、一人ではただ話題提供が関の山だが、大統領令乱発の危険もある。阻止するにもエネルギーと人的パワーが必要で、コロナ禍にいい迷惑だ。


ハリスは指名後の初演説の中で、初演説で、オバマ前政権が対応に当たったエボラ出血熱の流行では米国人の死者が2人にとどまったことを引き合いに出し、トランプの新型コロナウイルス対応を厳しく批判。また、コロナ禍を受けたトランプ氏の経済対策にも批判の矛先を向けた。


バイデンさんが緩衝材になるから、どんどんやってくれ。


副大統領 ディベートが楽しみだ。


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