密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

軋むアメリカ、トランプ選挙妨害の準備?シカゴ暴動・無茶苦茶大統領令・市民権放棄2倍

昨日、トランプが、ジョージ ワシントン、トーマス ジェファーソン、セオドア ルーズベルト、エイブラハム リンカーン四人の大統領の顔が彫られたマウントラシュモア国立モニュメント( Mount Rushmore NM)に自分の顔を彫って欲しいと、サウスダコタ州知事に申し込んだ、という記事を見た。知事は最初は冗談かと思ったが、トランプが本気のようなので、小さなレプリカにトランプの顔をつけて、プレゼントしたそうだ。

ワシントン(CNN) 米サウスダコタ州のラシュモア山に刻まれた元大統領4人の顔に新たな彫刻を加える手続きについて、ホワイトハウスが昨年、同州のノーム知事に問い合わせていたことが分かったと、ニューヨーク・タイムズが伝えた。ノーム氏は2018年のインタビューで、トランプ氏とホワイトハウスで初めて対面した時にラシュモア山の話が出たと語っていた。ノーム氏が握手をしながら「いつかサウスダコタ州にいらしてください。ラシュモア山があります」と言ったのに対し、トランプ氏は「私の夢はラシュモア山に自分の顔を刻むこと」と返した。ノーム氏は最初、冗談だと思って笑い出したが、トランプ氏は真剣な表情だったという。(CNN)


こういう認識が、トランプがいかに自己認識が欠如しているか、自己愛が肥大し自分が全権を持った王様だと妄想しているかが分かる。実現可能性0だが、もしそうなったら、暴動が起き、一年で銃の穴だらけになる?そうでなくても、グラフィディーアーチストの格好のターゲットとなるだろう。



ところで、海外で働くアメリカ市民の市民権を放棄した人数は1~6月の半年だけで5800人超と、昨年1年間の2072人をはるかに上回った。これも紛う事ないトランプの功績だ。


前回選挙の時、トランプが大統領になったら、他国に移民すると考えるアメリカ市民が続出、それを受けて、カナダが、Welcom!!と移民受け入れ奨励を発し、小さなリゾート島(自動車なしのエコタウン)が移民歓迎の広告を出したりしていた。よもや現実になるとは、、。移住先トップはもちろんカナダ。カナダで仕事をしているアメリカ人はすんなり市民権を得ることができるようだ。しかしカナダ側は。現在一般のアメリカ人の入国歓迎しない。国境を接するナイアガラの滝では、アメリカナンバーの車に神経をとがらせている。もちろんコロナを持ち込むな!!という事だ。


国外に住む米国人や英国人の税申告などを専門に扱うニューヨークの会計事務所、バンブリッジ・アカウンタンツは「多くの人が大統領選の行方に注目している。トランプ氏が再選されれば、さらに市民権放棄の波がやって来るに違いない」と話している。


然もありなん、アメリカの荒廃は目を覆うばかりだ。
シカゴで百人に及ぶ人々が暴徒と化し打ちこわし略奪を行った。数人が強盗目的で始め警察官と撃ち合い、それに刺激された事情を理解しない人々が乱闘になった、という。
黒人ー警官に過剰反応して、状況判断もできず怒りを爆発させた人々。こうした行為は、トランプが”壁を守る人たち”を送り込む口実を与える愚かな行為だ。


アフリカ系の若い人、君たちの偉大なBro の行動をよく見習った方がいい。ワタクシも表現者の抗議とはこのように行うものだ、と若かりし頃記録映画を見て感動した。

Jimi Hendrix The Star Spangled Banner American Anthem Live at Woodstock 1969
1969年、ウッドストック音楽フェスティバルの終わり、人々がほとんどさったステージでベトナム戦争への抗議を込めたこの歴史的演奏が行われた。

バンクシーの新作。国旗が燃える・燃やすというのは、日本とは別の意味で、非常に激しい表現だ。分断のアメリカへの言い知れない不安が表現されている。


別の意味のトランプへのNOがアメリカの国技の一つ(もう一つはアメフト)ベースボールの大リーグ開会式の舞台で行われた。


無策で非科学的なトランプが大統領の為、マスク拒否の人々がいまだに集会をし、感染拡大に拍車をかける。この事実に、通常大統領が行う、大リーグの始球式に、最も国民が信頼を寄せる人として、米国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長が選ばれた。

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアントニー・ファウチ所長(79)が23日、大リーグの2020年開幕戦で始球式に登板した。ファウチ所長は米国の新型コロナウイルス対策を率いる感染症の専門家として、国民の高い信頼を集めている。


ピッチングは彼への信頼に足るものではなかったようだが。
とにかく、ファウチ氏の辞書には忖度という言葉はない(大方のアメリカ人の辞書にもなさそうだが)トランプは彼の人気に嫉妬して「私は嫌われている」「性格のせいだろう」と述べた、、わかってるじゃん。だったら、改めろよ!!!と思うが、これを改めようと思わないのがトランプで、すぐ自分の気分で考えをコロコロ変えるのが、トランプだ。


最後に(何にもしてない日本の安倍政権に比べれば、やってるじゃん!!と言われそうだが)トランプのトリッキーな大統領令。



トランプは大統領令で、失業保険の給付金は週400ドル(約4万2000円)上乗せするが、このうち連邦政府が出すのは300ドル。残る100ドルは各州政府の負担と発表。野党・民主党知事の州などからは「すでに州政府の予算は底をついていて負担は無理」との声も聞かれ、失業者のうちどのくらいの人数が満額を受け取れるのかは不透明だ。この給付金は先月までの措置で週600ドルだったが400ドルに減額、州にお金がない場合300ドルで半額になる。
理由を問われ、600ドルでは再就職のインセンティブ(動機付け)が下がるとの見方を示した。再就職って、コロナがこれだけ蔓延してるんだよ!!!この人全く認識してない。


大統領令にはこのほか、年収10万ドル(約1060万円)未満の世帯を対象とした給与税の一時免除、家賃未納者の立ち退きや学生ローン返済の猶予が盛り込まれた。これはいい。シンゾーも親友を見習っえっつ〜の。


そして加えて、Payroll tax(給与税)の徴収を取りやめることを大統領令で出す、と発言している。
アメリカのソーシャルセキュリティー(社会保障)の財源がこのPayroll taxで、これを取りやめるということは結果的に社会保障サービスが削減されるということだ。(消費税でなく給与税の方が筋が通っていると思うが)共和党は小さな政府を標榜し、社会保障制度を最終的に潰したいと考えている。とんでもない目先の金だけ自分だけな人々だ。この大統領令でうまくソーシャルセキュリティーにダメージを与えられれば嬉しいんだろう、この未曾有のコロナ禍において、、、。


ともかく、一貫性がない、科学的根拠、データーに基づく分析、国際的協調協力、米国憲法、倫理、人権、平等、全てを無視して自分のイメージだけで、発言決定を行うトランプが再選なんてことになれば、今度こそ民族大移動が起こるかもしれない。
そんなことは絶対に起こってほしくない。明日バイデンが副大統領候補を発表するらしい。カラマ・ハリスが有力という情報。とにかく、インパクトに欠けるバイデンさんだ。大統領ディベートで、ディベートと悪口の区別のつかないトランプ相手にどう戦うのか、少し不安だが、有色人種の女性副大統領が、副大統領ディベートで、化石頭のペンスを叩きのめしてくれれば、一気に盛り上がる。 トランプにできることは卑しい嘘くさいSEXスキャンダルをばらまくくらいだろう。しかし今回は、国民は、そんなタブロイドに興味津々な余裕もない(前はオバマ氏テロリスト説だの、国籍問題だの、バイデン氏もセクハラ問題がリークされた。トランプなんてセクハラのデパートメントだというのに、、)真剣に命がかかった国の舵取りだ、しっかり選んでくれるだろう。


大事なことを書き忘れた。トランプは数ヶ月前に郵便局のトップに自分の有力な支持者を据えた。言ってみれば安倍がNHKトップに友人を据えたような感じだが、この狙いはもっと短絡的で直接的。今回、郵便での投票が実施されることを恐れているトランプは、これをなんとかしようと、陰謀説をぶち上げたり四苦八苦している。
このトランプの友人の郵政局トップは、なんと、職員の残業時間不払いを宣言実施した。郵便配達人は土日が休みのため、週の初めはどうしてもオーバーワークを余儀なくされる。ところが残業代が支払われないと、どうしても、週末分が消化できず、どんどん押せ押せになる。そして、どうなるか? ミスや誤配や紛失が起こる。アメリカのポストオフィースサービスは、かつてブラックボックスと言われ、大事なものを、特に、クリスマス時期に出してはいけない、行方不明になるからだと言われてきた。最近やっとコンピューターシステムが機能し、そんなにひどくは無くなったが、このトランプ人事で前よりひどくなる?とはいえ、こんなことを続けていれば、現場の不満と利用者の抗議が大統領選前に噴出することは必至。あまりトランプに有利に働くとは思えない。TiktuTokもそうだが、思いつきに毛が生えた行動に見えて仕方ない。
まあ、それがトランプのトランプたる所以なのだが。



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