密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

母は強し ポートランドプロテスト立ち上がるママたち

トランプがますます暴走している。共和党の中にも彼の行動を危惧するものが出てきた。


まず、中国への対応、大した理由を示せないの領事館閉鎖を言い渡し、中国も四川省の米領事館閉鎖と報復に出た。こんな時期にわざわざ国際関係を混乱させるトランプの意図は、ただ、低迷する支持率を盛り返すために”敵”を想定して強いリーダーを演出することだ。


国内でも、州の自治権を踏み越え、かつ一般市民に催涙ガスを浴びせる、という暴力を行使している。そしてなんと、7月22日夜、ポートランド市長が、デモの民衆に向けスピーチを行った際、その人々に向け催涙ガスを打ち込み、市長も被害にあった。


演説を聞いている民衆に催涙ガス?!トランプは”Law & Order"を行う強い大統領だと自画自賛している。国境の壁警護の人間を連邦政府の法執行職員と称して、NYC・シカゴ・フィラデルフィア・ボルチモア・オークランド・デトロイトにも大量に送り込むと言っている。これら全ての都市は民主党支持で固まっている場所だ。暴力で人々を黙らせ、民主党は暴力を容認していると騒ぎ立てている。


そんな中で、ママたちがデモ隊と法執行職員(トランプの私兵)の間の立ちはだかり、
”Wall of Moms”で抵抗を示している。

米オレゴン州ポートランドで続く反人種差別デモは、開始から2カ月近くがたつ。最近では、「ママ」たちの参加が増えている。


「ママたちの壁」(Wall of Moms)と呼ばれる一団は、デモ参加者と、デモ解散のために送り込まれた連邦職員らの間に入り込み、「人間の盾」の役割を果たしている。


Getty Images
「召喚されたママ Black Lives Matter」と書かれた揃いのTシャツの女性たち(21日、ポートランド)
女性たちは黄色い服を着ている。ヒマワリを手に、「連邦政府は去れ。ママたちが来たぞ」と声を上げる人もいる。


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子守歌「Hands up please, don't shoot me」(両手を上げるから撃たないで)を歌う人も。


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「雇われのまぬけども、帰れ。あんたらのママが心配してるよ」とプラカードを掲げる女性(21日、ポートランド)
ポートランド在住の母親べヴ・バーナムさんは18日、「ママたちの壁」を作ろうとフェイスブックで呼びかけた。


彼女は、連邦職員が「明らかな人権侵害をしている」のをメディアで目にし、行動を起こしたと米CNNに語った。


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ポートランドでは、5月にジョージ・フロイドさんが警察の暴力で死亡した事件を受け、毎晩のようにデモが続いている。ドナルド・トランプ大統領は、これを抑え込むためとして連邦職員を派遣。市内の空気は張り詰めている。


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腕を組み、抗議と連帯のこぶしを上げる「ママ」たち。右手奥には「ママたちは頭にきてる」と書かれたプラカードも(20日、ポートランド)
トランプ氏は秩序を回復すると主張するが、ポートランド市当局者らは、11月の大統領選挙で再選を目指して同市を利用していると非難している。


Reuters
「ファシズムに反対するママ」と自転車ヘルメットに貼った女性
所属の表示がない車両から出てきた連邦職員らが、路上でデモ参加者たちを手当たり次第に拘束しているとの目撃証言が出ている。催涙ガスも使用された。


国土安全保障省のチャド・ウルフ長官は今週、連邦職員は全員、警官だと示す記章をつけていると主張した。


Reuters
連邦職員と押し合う「ママの壁」(21日、ポートランド)
デモ参加の意思を示す「ママたち」は2000人近くに上っている。デモがすぐに収まる見込みはない。



Reuters
アメリカのママは特別に強い。家族の要なのだ。そして最も尊重される存在だ。
彼女たちの勇姿は、まるでエーリアンと戦うシガニー・ウィバーだ。
もし、トランプが他の都市に、法執行職員(トランプの私兵)を送り込もうと、そこでも同じ運動が勃発するだろう。


あと数ヶ月の命で、狂気のジタバタを繰り広げるトランプは恐ろしい。けれど民衆はそうやすやすと暴走権力に屈しない、それが、”United States of America”だ。


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