密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

小池知事学歴詐称問題 ジャーナリストにスラップ訴訟を匂わせたエジプトの報道の自由度

『女帝・小池百合子』出版で、再び学歴詐称(だけではないが)問題に見舞われた、小池知事のトラブルシューティングは、自分は動かず無視を決め込み、外からの圧力をかけてもらう、という方法をとったらしい。



エジプトのカイロ大学は8日、小池百合子東京都知事が「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表した。小池氏をめぐっては、一部週刊誌が「学歴詐称疑惑」を報じていた。
 在日本エジプト大使館がフェイスブックで声明文を公開した。声明は、小池氏の卒業証書は「カイロ大学の正式な手続きにより発行された」と説明。「日本のジャーナリスト」が信頼性に疑問を呈したことについて、「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損(きそん)であり、看過することができない」と批判した。そのうえで「エジプトの法令にのっとり、適切な対応策を講じることを検討している」と警告した。(カイロ=北川学)


一国の在外大使館が、他国のジャーナリストに、スラップ訴訟をチラつかせて脅す。
かの国にとっては、ジャーナリズムなど、力で押しつぶすものなのだろう。報道の自由も表現の自由もあったものではない。同国が、『女帝・小池百合子』の著者 石井妙子氏に対し、同国の法令に則り、対応策を講じる、果たしてそんなことが現実的にできるのだろうか?日本国籍を有し、日本の国内で出版された著作物、しかも、一学生の同国大学の卒業に関することで、ここまで圧力を講じるものなのか?


エジプトは、報道の自由度において2020年村酷な状態とされている。

世界報道自由度ランキング2020  
(青)良好な状況 Good situation  
(水色)満足できる状況 Satisfactory situation 
(黄色)顕著な問題が見られる  Noticeable problems  
(赤)困難な状況 Difficult situation
(赤紫)大変 深刻な状況 Very serious situation


エジプトは(赤紫)深刻な問題 とされている。ちなみに日本は(黄色)顕著な問題が見られる Noticeable problemsである。


ともあれ、当事者卒業生からの訴えも特にない(と表向きはされているだろう。小池知事がエジプト大使館多カイロ大学に訴えた、という事実は示されていない)のに、大使館の一体誰が石井氏の著作を読み、またカイロ大学からの声明でもあるなら、大学学長なのかの誰が、同国大学卒業性への侮辱と感じ強い声明を出し、在日大使館は、国として”エジプトの法令にのっとり”対処するというとうな国際問題に発展しかねない、明らかな恫喝を行なった。この恫喝は国境なき記者団も注目するだろう。対処が現実化すれば(そんなリスクは負わないだろう。向こうもきちんと調べられては困るだろう。だから責任者の名前も立場も記されていない。)


日本のジャーナリストは当然怒っていい。日本政府がまともなら、自国のジャーナリストの作品に関する過干渉に対し、遺憾の意を表明してもいいはずだが、もちろん安倍政権はやらないだろう。


自分より力の強い人に取り付いて、人生のステップを登ってきた小池知事、今回も同じやり方をしたのかもしれないが、どうもいい方法ではなかったと思う。『排除します』発言のように、ことが大きく広がる可能性もある。もし日本のジャーナリズムに誇りと気概があるのなら、このまま、作用しからば、で済ませないはずだ。もし、これで、石井氏の著作を潰した、となったらば、日本は(顕著な問題が見られる Noticeable problems)から、(大変 深刻な状況 Very serious situation)に交わることになる。朱に交われば赤くなる、どころじゃない。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ