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これが弱味?黒川氏賭けマージャン

元文部科学省事務次官の前川喜平氏が、このようなツイートを出していた。
10日に「「黒川氏が普通の常識人なら、これだけ批判を浴びれば自ら身を引くはずだ。辞めるに辞められぬ事情があるのではないか。アベ首相はどうしても彼を検事総長にしたいのだ。彼が政権の傀儡になってくれるからだ。政権を握る者の犯罪はすべて見逃されることになるだろう」


18日にも「黒川氏はやはり何かを官邸に握られているのだろう。それが辞められない理由なのではないか?」


その予測を裏付けるけるかのような、文春スクープ。黒川氏が新聞記者宅で賭けマージャンを行っていたことを写真付きで報じた。


東京高検検事長の黒川弘務氏(63)が、産経新聞社会部記者や朝日新聞の元検察担当記者らと賭けマージャンをしていたことが、「週刊文春」の取材で判明した。
 4人が集まったのは5月1日。小池百合子都知事が「ステイホーム週間」と位置付け不要不急の外出自粛を要請、また安倍晋三首相も「人との接触8割減」を強く求めていた緊急事態宣言下でのことだ。夜7時半頃に産経新聞A記者の自宅マンションに集合すると、午前2時近くまでマージャンは続いた。


マージャンを終えた黒川氏は、産経新聞の用意したハイヤーで帰宅した。
また、5月13日にも同様に黒川氏はA記者宅に向かい、深夜までマージャンをしていた。


 産経関係者の証言によれば、黒川氏は昔から、複数のメディアの記者と賭けマージャンに興じており、最近も続けていたという。その際には各社がハイヤーを用意するのが通例だった。


 マージャンは密閉空間で4人が密集し、密接な距離で卓を囲む「3密」の典型で、東京都も雀荘に休業を要請している。また、少額でも賭博罪に該当する。


 さらに、国家公務員倫理規程上も問題がある。人事院の見解は以下の通りだ。


「国家公務員が、会社の利益を目的とする人物(記者)から、社会通念上相当と認められる程度をこえて、接待や財産上の利益供与を受けている場合、国家公務員倫理規程に抵触するおそれがあります。そもそも賭けマージャンは刑法犯なので、そういう人物がいれば倫理法以前の問題。国家公務員法の98条(法令遵守)や99条(信用を傷つけてはいけない)といった一般服務義務に違反する可能性があり、懲戒免職といった事態も想定されます」


産経新聞広報部は、「取材に関することにはお答えしません」


朝日新聞広報部は「社員の業務時間外の個人的行動について詳細はお答えいたしかねますが、お尋ねのような行為があったとすれば、不要不急の外出を控えるよう呼びかけられている状況下でもあり、不適切だったと考えます。弊社として適切に対応いたします」


 黒川氏は何を聞いても口を開かず、東京高検は質問状すら受理しなかった。


5月21日(木)発売の「週刊文春」では、2度のマージャンの詳細、もう一つの「不適切行為」、愛犬家でカジノでのギャンブルも好む黒川氏の素顔、昔から続く接待マージャンの詳細を知る元ハイヤー運転手の証言、安倍晋三首相が“黒川検事総長”にこだわる理由など、グラビアとあわせて9ページにわたって詳報している。 


朝日新聞は早々に認め謝罪を掲載。
黒川弘務・東京高検検事長の賭けマージャン疑惑について、朝日新聞社は20日、同社の50代男性社員が黒川氏とのマージャンに参加していたとして「不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられた状況下でもあり、極めて不適切な行為でおわびする」とのコメントを出した。
えっ?ポイントはそこ?不要不急の外出を控える時に不適切って、問題の矮小化だ。

問題は賭け麻雀、しかも、違法の閣議決定の定年延長で、いてはいけない役職に居続けている人物が、検察庁法改正で1000万の抗議が集まる中、賭け麻雀。
朝日としては、麻雀はしていたが、”賭け”は認めたくない、ということだ。


わかっていても止められない、これがギャンブルにハマった人の心情であるという。
いけないと思うリスクのスリルがより誘惑を増大する?
予定通り定年していれば、このスクープはなかったか、少なくとも現職のうちに報じられ、良くて辞任、最悪懲戒免職、などという憂き目にも会わなかっただろう。


これを官邸に握られていては、傀儡になるほかはなかっただろうか。しかしなぜこの時期に、まるで自殺行為だ。社会的自殺。黒川氏、わざとなんじゃないか?という気がする。


優秀で常識ある、検察の上層部まで上り詰めた人が、絶対やってはいけないとわかっていることを止められない、これもギャンブルの怖さだ。飲む・打つ・買うは男の甲斐性などと前時代はうそぶいていたが、飲酒・ギャンブル・女性問題、は男が身を滅ぼす3大要素だ


安倍のつまらない権力維持と保身の画策に巻き込まれ、また一人破滅した。
黒川氏は、晩節を大きく汚し、しかし長い苦しみから解放されたのかもしれない。


それにしても、これで元凶の安倍信三が、いけしゃあしゃあと、キングメーカーで悠々自適ライフなんか送られてはたまったものではない。きちんと釣り合った罰を受けさせなくてはならない。

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