密接な関係にある他国から

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不安、検査数を抑え感染者数50人以下減少を演出する東京都

東京都の感染者数の減少が5月の6日から50人を切り10日は22人。これが正当な検査数の中でなら喜ばしいことだが、そう喜んでもいられない。
なぜなら、この5日間の検査数は、100前後、酷い時は65人にとどまっている。


ところが、コールセンターへの問い合わせ数は、4月15日から、1500件を下回らない。そして繋がらない人たちがそのかげでごまんといる。


国民の鼻面を引き回し、不満がたまれば、感染者が少なくなってますよ〜とTV で報じさせ国民の成果出てますよアピール? ゴールデンウィークで検査数が少なくなっているかもしれませんが、などとコメントを付け加えるも、わかつているはずの検査数は言わない。一体何がしたいのだ。


新型コロナは、様々に姿を変え、肺炎だけでない、消化器系、血管のトラブルに影響を持つことがわかってきた。都内でクラスター感染を起こしたと言われる病院で、白血病の入院患者の50%が死亡した。


国民の我慢も限度、経済も再開したい、自分たちの金(いや国民の税金だ)を使わず
いいように見てくれを取り繕って、死亡原因もコロナじゃないと誤魔化し、いまだにこんなひどい検査数で、感染者50人を切っているなどと明るいニュース風に報道させる。


院内感染の原因はコロナ患者受け入れによるものではなく、救急搬送された人がコロナに感染している、また病院をおとづれた人が無症状感染者であるために発生していることがメインの原因ではないのか。


ゴールデンウィークも終わり10日にもなって、まだ検査数が100前後程度に抑える真意がわからない。 収束ムード演出の陰で、実は医療崩壊がお頃限界になっているため、
検査数を増やせなのではないか。


小池都知事の点滴、突撃ジャーナリスト横田一氏の記事が物語っている。

新型コロナウイルスの感染拡大で、医療崩壊がすでに始まっている。特に救命救急医療が圧迫されています。心臓外科でいえば、急性大動脈乖離や急性心筋梗塞になったら、通常なら救命手術で救える命も、コロナウイルス感染への対応で手が取られ、救えない事態に陥っているのです」こう話すのは、岡江久美子さんのかかりつけ医だった心臓外科医の南淵明宏氏(昭和大学横浜市北部病院循環器センター長 )。


「訃報は本当にショックだった」と話す南淵氏は、「新型コロナウイルスに感染すると、直前まで元気だった人が突然死の淵に追いやられる! それほど怖い病気だ」と強調した上で、医療現場の危機的状況についてこう続けた。
「新規の救急患者の受け入れは、2つの意味で負担増になります。1つは、多くの医療スタッフが夜通しで手術するようなことになるし、もう1つはコロナに感染しているのかどうか分からないので院内感染のリスクもあることです。普段から救急患者は病院側のキャパシティいっぱいのところで対応してきました。どこの病院も同じだと思います。そこにコロナウイルス感染やその疑い、あるいはまったく症状がない、つまり疑いがなくても実際は感染していた、という患者が来院されているのです。


ある産婦人科で出産をした母親が感染していることが分かって、病院全体に衝撃が走りました。担当した医者や看護師全員が濃厚接触者になるので、すぐにPCR検査をして自宅待機を強いられた。1人の潜在的な感染者を受入れることで、その病院の全科で診療ストップという事態になりかねないのです。
 

岩手県の県立病院が帰省中の妊婦の受け入れを拒否したと報じられましたが、日本中の病院が『新規の患者は基本的に拒否する』という事態に陥ってしまっても仕方がないと思います。大病院だけでなく、歯科医も『新しい患者は診ない』という同じ対応をしているようです」


医療現場が危機的状況に陥る中、都庁のライトアップで医療従事者にエールを送るなどのパフォーマンス(口先対策)は得意だが、医療崩壊を食い止める職務遂行が不十分なのが小池百合子東京都知事だ。


多くの新型コロナウィルス感染者を受入れてきた感染症指定医療機関で、三次救急医療(重症~危篤)も担ってきた「都立墨東病院」(墨田区)が4月21日、救命救急を一部停止した。同病院のHPによると、「救命救急センターを含め、新規入院患者の受け入れを中止」「ER、周産期治療、小児救急患者は、一部受け入れを制限」「手術を原則として制限」「新規外来患者の受入を原則として中止」となっている(5月9日現在も表示継続)。


都民の命綱となってきた病院の機能が院内集団感染で危機状態に追い込まれているのだ。
同病院の厳しい状況についてツイッタ―でいち早く発信していた医療ジャーナリストの伊藤隼也氏は、「1ヶ月以上前からマスク枯渇訴えていた」「都は見殺しにした」(4月18日のツイッタ―)と指摘した。
 

同病院では医療用マスクが枯渇寸前で、「1日1枚」にマスクの使用を制限する内部通知が出されていた。3月2日の参院予算委員会で福山氏は、この内部通知を配布した上で加藤勝信厚労大臣らを追及したが、マスク不足は改善されることはなかったというのだ。伊藤氏は翌19日に以下のようにツイートしたのはこのためだ。「こんな体制で1ヶ月も続ければ(筆者注:墨東病院で)院内感染が出ないわけがない。国会で福山議員がオリンピック病院(筆者注:墨東病院はオリンピック病院に選定されている)の窮状と加藤厚労大臣に、この写真(筆者注:先の内部通知の画像)を見せてマスク不足解消を迫ったが、全マスコミは墨東病院の窮状と東京都のマスク不足無しという大嘘を看過した」


東京都が「マスク不足無し」の“大嘘発信”(虚偽情報の垂れ流し)をしたのは、国会審議から4日後の3月6日。都立病院を担当する「都病院経営本部」はホームページで、「診察に必要な医療用マスクを確保しています」とマスク不足を否定したのだ。医療現場の悲鳴(SOS)を受け止めて改善策を実施するのではなく、危機的状況の隠蔽改ざんに走ったともいえる。小池知事氏が隠蔽改ざんを指示したのか、都職員が小池知事を忖度したのかは不明だが、どちらにしてもトップの責任は免れない。
 

都立墨東病院が緊急救命受け入れ一部中止をした直後の4月23日と翌24日、会見終了直後に大声で叫ぶ“声かけ質問”をした。小池知事に質問者として指されない“記者排除”が年末から続いていたためだ。


〈4月23日の都知事会見後の声かけ〉
――知事の隠蔽改ざんが墨東病院の危機的状況の原因ではないか。ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘の発信をしたのではないか。(都のHPで「マスク確保」と発信をした)都病院経営本部の責任はないのか。嘘八百ではないのか。
小池知事は無言のまま立ち去る
〈4月24日の都知事会見後の声かけ〉
――知事が見殺しにした墨東病院、ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘発信をしたのではないか。都の隠蔽体質が医療崩壊を招いたのではないか。
小池知事は無言で立ち去るが、その間、都職員がマイク音声で私の声かけ質問をかき消そうともした)
 
なお4月24日の会見で小池知事は「東京都でも、先日も(都庁などの)ライトアップによりブルーを示すことによって、医療従事者へのエールを送っているところです」と語ったが、正直唖然とした。都立墨東病院の医療崩壊を招いた“A級戦犯”が自らの怠慢を恥じることなく、医療従事者を励ます“指揮官役”に大化けしたように見えたからだ。「コロナのたぬき」という新たな異名で呼びたくなったのは、小池知事の厚顔無恥ぶりを目の当たりにしたためだ。医療崩壊“A級戦犯”から医療従事者を励ます“指揮官”へと化けた小池都知事


 筆者が2017年9月29日の知事会見で「排除」発言を引き出した当時、元環境大臣で緑をシンボルカラーにしていた小池知事(当時は「希望の党」代表と知事を兼任)は「緑のたぬき」とも呼ばれた。「安倍政権打倒」の旗印を掲げながら憲法改正と安保法制を“踏み絵”にする排除の論理を打ち出した。これが有権者にとって“詐欺的”“騙し討ち”と捉えられたことから産まれたネーミングだったが、今回のコロナ対応でも、医療崩壊の“A級戦犯”から医療従事者を励ます“指揮官”へと大化けしたというわけだ。
 こうした実態(正体)を小池知事は知事会見で“お気に入り記者”を優先的に指名、不都合な真実について質問しそうな記者を排除することでメデイアコントロール(世論操作)をしているともいえる(注2)。


なお、小池知事に指されない”記者排除“は5月1日と5日の会見でも続き、25回の新記録を更新。両日とも協力金50万円の少なさと都立墨東病院に関する大嘘発信について声かけ質問をした。
〈1日の都知事会見後の声かけ〉
――知事、少なすぎる(感染拡大防止)協力金(50万円)が(緊急事態宣言)延期の原因じゃないですか。知事の怠慢じゃないですか。イギリスは300万円ですよ。知事の怠慢じゃないですか。協力金、50万円少なすぎますよ。知事の怠慢でしょう。(東京都)医師会も手厚い休業補償をと言っていますよ。(マスク不足の)墨東(病院)でも(マスク確保と)大嘘ついたでしょう。
小池知事 一言も発しないまま、スチール撮影をした上で立ち去る
〈5日の都知事会見後の声かけ〉
――知事、(感染拡大防止)協力金50万円、少なすぎるのではないですか。銀座でも店、開いていますよ。安心して休業できないじゃないですか。イギリスは300万円ですよ。知事の怠慢じゃないですか。墨東(病院)の(マスク不足を「確保」と隠蔽改竄した)大嘘もどうするのですか。責任を取らないのですか。
小池知事は無言のまま会見場から立ち去る


“お気に入り記者”を優先的に指名する“談合ヤラセ会見”で、正体を覆い隠そうとする小池都政の「口先対策」「言行不一致」に騙されてはいけない。メデイア露出で作り上げる虚像に目を奪われるのではなく、具体的成果を見極める必要があるのだ。


横田氏はジャーナリストの本分である相手が嫌がる質問をぶつける数少ない人である。
一時小池都知事にひどい態度の記者と攻撃を受けたが、ある記者=横田氏であることはすぐに推察できた。日本の人々は、知事とか総理とかを、偉い人、失礼なことを言ってはいけない人、尊敬しなくてはいけない人と思っている節がある。
もちろんそう=ん系に値する仕事をしているなら、尊敬の念を挫こうとは思わないが、なんだか無条件に尊敬をもって当たるべきみたいなことを言う人は、特にジャーナリストの仕事を勘違いしている。


ともあれ、検査数を抑え続けつ”コロナのたぬき”の思惑は何か?物事に直面しない、本質的解決を考えない、安倍・小池のような似非政治家に鼻面を引き回され、我慢と生活困窮、将来不安をいたずらに強いられる国民は、悲劇だ。


とにかくできるだけ多くの人に検査を受けてもらうしか道はない。感染者数50人以下を朗報と発しているTVメディアも、きちんと横田氏のように、きちんとジャーナリズムの役割をはたしてほしい。


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