密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ハッピーリタイアメント

予算委員会で、「今年、待機児童は前年より増えてしまった。安倍政権発足以来、女性の就業者が90万人以上増えたから、無理もないことであります」「その意味で嬉しい悲鳴ではあるのですが、待機児童ゼロは必ず成し遂げなければなりません」
と打ち上げていた安倍首相。


首相の話だけ聞いていれば、数字は上がっていて,未来は明るいはずなのだろうが、
この発言を国会で取り上げた民主党の山尾志桜里議員は、“25〜44歳という女性にとって子育て期の働く女性の数の推移は、この6年間ほぼ横ばい”というデータを突きつけた。しかも14年から15年にいたっては減ってさえいて、女性就労者94万人増加の要因は65歳以上(54万人増)なのだ。


25万円発言、小池議員に軽減税率財源一兆円の根拠を追求されての、ヨロヨロ答弁最後は日本語も意味不明で,「混乱されているようですが」と指摘される始末。
そして首相が胸を張った女性就業率アップの要因は65歳以上(54万人増)。
65歳を過ぎて新たに職を求めざるを得ない女性が増えている,退職後の生活が厳しく,夫婦でまた新しい職を探さなければ生活できないと云う現状の現れだ。


人間いつまでも,同じように働けないし,社会の要求もなくなってゆく。そうなってもいいように,年金を積み立ててきた。貯蓄もして来ただろう。少し歯車が狂って貯蓄を失なったら、下流老人。そんなに、”一億死ぬまで働け制度”\をしくのなら,まず退職年齢などもうけず、生涯努めたい人はやめなくていいようにすればいい。雇用を増やすより,リストラ規制法でも作ればいい。けれどそれでは,若くて体力のある安い労働力を入れられないから、企業は猛反対だろうが。ある年齢で退職勧告して、その後は?年金も当てに出来なければ 実質の肉体労働で、賃金が安く,若い人がやりたがらない仕事のおこぼれを探すしかない。


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年金もろくに払えない社会状況、それならば数字上の雇用拡大ばかりではなく,年齢に合わせての就業プラン、高齢者向きの職業の創出、雇用の機会の拡大を政府が率先してやらねばならないのだが、率先してやっているのは,都市部の高齢者を地方自治体に移し,都市部のスペースの再活用促進プランーCCRC(Continuing Care Retirement Community)の名を借りた,またしても、イメージ先行の政府プランである。これだって先立つ物はお金。地方でコミュニケーションを持ち就労し,地元の若い人と交流?地元の若い人は仕事を探しに都市へ出ている。


アメリカはどうかというと、ここフロリダは,アメリア最大のリタイアメントステイツで、その理由は、まず、温暖である事,土地に起伏がないことなのである。地方税は常時住むとNY州の1/4、沢山ある自然公園も車いすでも十分楽しめるようにデザインされている。ゴルフ、狩猟,釣り などのアクティビティーと、写真,音楽、アート、などの文化イベントと学習体験クラス、食の充実、飲食に関するイベントも毎月町ごとに行われる。これを企画するのは実年世代で、講師やアシスタントは若い現役世代,写真家音楽家アーチストのサポートもかねている。低所所得者でも、3000ドル位からあるトレ−ラーハウスがあり,それを自動車で引っ張って,トレ−ラーパ−クに設置する。

このように自分で引いて移動。これはキットで自分で組み立てた家だが、工場で組み立てた家一軒をトラックがパークまで輸送していく所もよく見る。

これは高価そう。こんなにカッコイイトレ−ラーハウス、しかも和風デザイン!! いいなぁ。これは,パ−ク用ではなく離れや客室用だろう。トレ−ラーパ−クの欠点はプライバシーが薄い事。家の外はすぐパブリックスペース。でも、アメリカ人は概ね交流が好きなので、住んでる人は身内みたいに楽しそうにみえる。日本人だご近所にと気を使いすぎて大変かも。


飽きたら別のトレ−ラーパ−クに移動。近所のトレーラーパークは高級なのか,2階建てにしていたり,共同のプールなどもあって,引っ越す人は見かけない。年金のすくない人(ちょくちょく職を変えたり、フルーランスで生涯すごしたり、いろいろ)はウォールマートなどで働いているそうだ。自分の体力、健康状態から,独立して生活するのは、もはや難しいと判断した場合、全ての私有財産を無くせば(子供や孫に譲渡,あるいは好きな所に寄付)公共の養老院(ナーシングホーム)に入れる。


日本のCCRCはまず第一の条件、温暖で起伏のない土地を条件さへ、考えていないように思う。暖房費の捻出も安くない。若者の見捨てた地方の活性化に高齢者を使う。しかし、高齢者のケアはやはり若者が必要で、その介護サービスの充実のため,良い賃金を支払わない限り、人は集まらず、第二の人生というイメージで移住させられても、なれない土地での人間関係の摩擦,将来にわたる経済の不安、家族との距離、さまざまなトラブルが起きるだけだろう。


高齢者を受け入れるには、高齢者のケアで働く人たちをサポートするため、受け入れ地方ごとの、税控除(フロリダの地方税ハウスタックス控除はとても大きい)、政府主導による社会保障支援制度が必要だう。やはり社会保障制度の抜本的強化。年金運用の適正化。逆進性の高い消費税見直し、と当たり前の国民生活の基盤強化の必要は明白。CCRCとか三世代同居支援とか,上澄みのイメージばかりに予算を使わず、大本に戻って,国の正常化を図って欲しい。(いや無理だから、安倍には絶対無理だから、政権交代、野党共闘,なにやってるんだ民主党、となるね、、しっかりしてよ民主党!!!!)
村田裕之の団塊・シニアビジネス・高齢社会の未来が学べるブログ
http://bb.hiroyukimurata.jp/lesson/5890/


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