密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

黒川氏定年延長は無理筋違法ー山尾志桜里議員国会質疑

相手10日衆議院予算委員会では、元検察官の山尾志桜里議員が、黒川東京高検検事長の定年延長を閣議決定し、検事総長就任への道筋を無理やりつけた、違法行為を追求した。
山尾氏には、横浜市長選で林文子氏の応援に立ったことで大きく失望したが、やはりこの問題を追及するのには彼女が最適任だ。

安倍政権が東京高検検事長の黒川弘務氏の定年延長を閣議決定し、永田町、霞が関がザワついている。黒川氏は2月8日の誕生日で63歳になり、定年退官する予定だったが、半年間、定年を延長すると突如、閣議決定したのだ。「2月5日に検察庁内で黒川氏の送別会をやることが決まっていた。こんなひどい人事はちょっとあり得ないでしょう」(現職検事)


 自民党ベテラン議員が明かす。「半年後に現在の検事総長、稲田伸夫氏を定年前に退任させ、その後任に黒田氏を推すつもりだろう。こんな大技は官邸にしかできないが、やりすぎではないか」


 これまで検事総長の人事は形式上、内閣が任命するものの、検察の独立性を重んじ、上申されたものを追認するという不文律があった。その「禁」を官邸が破った目的は何か?


「黒川氏は甘利明氏や小渕優子氏の政治と金問題など政権に大きな影響が出そうな検察事案を穏便に処理し、『官邸のお庭番』と揶揄(やゆ)されている。検察はいま、自民党を離党した衆院議員の秋元司被告のIR事件、河井案里参院議員とその夫で前法相の克行衆院議員の公職選挙法違反事件を抱えている。国会で安倍首相の『桜を見る会』の追及がやまない中、河井夫妻の疑惑も立件となれば、安倍政権の存続にかかわるダメージとなる。息のかかった黒川氏に辞められると困るとなったんでしょう」(前出の議員)


 検察が政治と距離を保たなければいけないのは、当たり前のこと。検察では官邸の人事介入に反発が強まっている。


黒川氏定年延長のニュースが報じられた後、河井夫妻の公職選挙法違反事件で広島地検から取り調べを受けた河井案里事務所の元スタッフが明かす。「昨年12月に取り調べを受けた時、検事さんはやる気満々だった。それが1月に高検検事長の定年延長がニュースで流れると、急に『供述調書? もっと事実関係を詰めてからにしましょう』とトーンダウンしていた」しかし、2月に入ってから異変があったという。
「広島地検は東京へ家宅捜索にわざわざ行ったそうです。その後、再び、事情聴取で呼ばれた時、検事さんは『供述調書の完了まであと少し』と言っていた。当時の秘書らだけでなく、河井夫妻の関与までほのめかしています」
官邸とそのお庭番は今後、どう動くのだろうか?(今西憲之)※週刊朝日  2020年2月21日号



山尾議員は昭和56年改定60年に施行された国家公務員法を根拠に、検察官の定年延長を認めることは、違法であると、追求した。実際改定論議当時、小野政府員(人事院の事務総局の人)は『検察官と大学教官につきましては、現在すでに定年が定められております。今回の定年制は適用されないことになっております。』こういう風に答弁している事実を示した。


そして森法務大臣にこの議事録を読んでいるのか?(当然読んでいない。閣僚は誰一人読んでいないだろう)を問い、読んでないとする森大臣に、読んでから再考するように即した。これに対して森大臣は、『いずれにいたしましても』という安倍閣僚お得意の意味のないまとめ言葉を用いて、全く聞く耳を持とうとしない。


安倍政権は一事が万事これだ。自分たちの決めたことは、もう決定で、何を言われても聞く耳を持たず、検証する資料は、なくすか破棄するか改ざんする。山尾氏の示した事実、読んでいないなら、せめて官僚さん達のように、持ち帰らせていただきますぐらいいうべきだ。何が『いずれにいたしましても』だ!!


2020年2月10日 衆議院予算委員会(山尾志桜里、天皇後継者・検事長定年延長など)
検事長定年問題は、23分40秒から。


数の力を背景に押し切る一方だった安倍政権も、大学入試などで、計画中止に追い込まれたいる昨今、この定年延長による検察の私物化計画も、絶対に潰さなければならない。


山尾氏の今後の追及に期待し、三権分立の危機に際してのメディアの良識、世論の広がりで、この全く違法な閣議決定撤回に追い込みたい。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ