密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

野党はよくやっている。蓮舫氏のクールジャパンへの見事な追及

2つの台風被害、関電の問題、消費税増税、ラグビーに即位の礼、自衛隊中東派遣、
まだつものをあげてもこれだけのことがこのひと月で起こってきた。


与党の拒否でやっと開かれた予算委員会では、問題山積みでどれから手をつけるべきなのか、優先順位は、消費税、災害対策、自衛隊中東派遣だろうか。


しかし安倍政権の問題は森加計に代表する政治の私物化が根本的な問題だろう。その問題と同じ潮流、官民ファンド・クールジャパンの、不透明性、企画倒れ、失敗企画の放り出し、やりっぱなし、誰も責任を取らない税金の垂れ流し。
これに鋭いメスを入れ、国民はこんなことが行われているのかと改めて驚く、雑で無責任な内情を明らかにした、蓮舫氏のこ国会質疑が、あまり注目を集めていないのが残念だ。


探して見たら、動画を上げてくれている人がいたので、是非見ていただきたい。

「元祖仕分け人」蓮舫 議員 予算委員会 質疑(2019.10.15)


結局、上手くいくものもあればうまくいかないものもあるという、答弁だが、本当に原資が税金だとこんなゆるいことをしても、許されるというのが、呆れて物が言えない竹本クールジャパン戦略担当大臣のぼやけた答弁、民間なら即左遷だろう。


国家戦略特区とクールジャパン・官民ファンドは、胡散臭さの溜まり場だ。外部の厳しい目を排除して、立ち上げ時の準備で出る利益の供与が目的なので、無計画に数十億を突っ込み、継続運営はどうでもいい、そんな感じだ。すでに180億の累積赤字を生んでいる。


だいたい竹本大臣のような、ぼやっとおとぼけの典型的なおじさん、クールをかっこいい、イカすと表現してしまう、クールとはほど遠い人が、担当大臣では、日本のクールが何か?なんてわかってもいないだろう。この周りに自称クールなアイデアマンで利益に群がる人々が集まって密室でプランを立ててやっている。きちんとした収益損失は非開示。税金を使ってやっていてその報告も何もない。情報開示の拒否を平気でやる。こんな人たちが日本の魅力の発信といったって、魅力の独りよがりで、現地の感覚を理解していないから大金をつぎ込んで鳴り物入りで初めて、先細りの開店休業になるのも当然だ。


だいたい日本人は海外に対して通り一遍のイメージでの理解しかしていないことが多い。
きちんと企画展開地のリサーチ(宗教・風習も含め)をした上で行なっているのかも怪しいものだ。


”日本すごい”の内輪ウケの延長でやっていては、本当に海外に根付いて発展していけない。


蓮舫氏だけでなく、野党(立民、国民・自由、共産、社民)はこんなに問題が多すぎる政権に、よく食い込んでいるし、もしこれをきちんと国民が見れば、50%超える人が安倍政権を支持するなんて、ありえない。


通常の神経の日本人は、自分は完璧だとか間違えていないとか、胸を張ることはない。
自分の至らなさにまず思い至り、力不足を口にする。そういう検挙が評価されてきた社会だった。野党自身が力不足というのはそうした謙虚さからだ。だが、図々しい安倍政権はこれを逆手にとって、野党はだらしないイメージを国民に植え付ける。


安倍自民党は、アメリカの悪いところを全部取り入れている感じがする(そもそも自民党は常にアメリカの共和党の政策を追従し目指したきた。彼らは決して民主党の政策にメモくれない。アメリカアメリカというが、それは共和党アメリカなのだ)


ともかく、訴訟国家であるアメリカでは、自分に非があっても、10%でも理があれば、絶対謝らない。夫婦間でもそうだ。だからお天気の話は苦手でも、議論英語はかなり上達した。もとい、腕のいい弁護士を雇えば、白を黒と持って行ける。謙虚に謝るなんて自滅行為だ。


叔母がLAにいた時にお隣の老婦人(白人)に出会い頭、車にぶつけられた。叔母は知り合いなのでいたわって、"Are you OK?"と聞いた。そのあと、彼女の家にお茶を呼ばれ、"Are you OK?"って言ってくれたわよねぇ、などと話し(別室に弁護士が待機し録音を取っていた)その後に、莫大な慰謝料請求が弁護士から送られたきたという。"Are you OK?"でさえ自分の責任だからそう言ったと判断される。日系企業は事なかれを好むので、この老婦人の言い値で慰謝料を払ったそうだ。


安倍政権が絶対謝らないのも、自分たちのやったことを全肯定する態度も、相手の非を大声で吹聴するのも、明らかな暴言不見識も、相手の誤解という前提で”遺憾”の意を表明するのも、このアメリカの交渉術の悪用だ。こういう手合いに、アメリカではどう対処するのか? 徹底的に理で詰めて、ぐうの音も言わさない状況を作ることだ。係争相手に同情などとんでもない。自分を振り返って反省などしてはいけない。


こういう点で今回の蓮舫氏の攻めはとても良かった。共産党議員諸氏や、山本太郎氏、小川淳也氏などのやり方が最善である。あとは、この様子を一人でも多くの国民が見ることだが、NHKをはじめとするTVメディアが政権に都合よく切り取ることをしているので、結局野党に対する不当な低評価が続いている。


メディアは良心があるならきちんと報道し、また政権批判を繰り広げるべきだ(といっても無駄だろうね、、国会中継を見る国民が増えるしかない。)


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