台風１９号来襲＋”Bad Idea”はシリア撤退　トランプ弊害極まれり

2019/10/11 05:00

まだ復興もままならない千葉県から東京のど真ん中を通過すると予想される大型台風１９号がやってくる。実家は部分損壊なので一部剥がれた飛んだ屋根や壊れた壁にブニールシートも貼ってもらえないよいう。高所なので危なくて素人には無理。今回の台風で水が回って酷いことになるのではないかと心配している。墨田、江東、江戸川、葛飾、足立５区海抜０メートルの地域は深刻な浸水が予想され、かつ通過の時間は満潮で２mほど海面が高く台風の影響では５mも通常より高くなるという予測も出ている。海抜０メートルニューオリンズみたいなものだ、何かが重なれば（カテリーナの時のダムの決壊のように）大惨事につながる。

「公益社団法人土木学会」が昨年６月に発表した報告書は実にショッキングだ。１９３４年の「室戸台風」級の巨大高潮が東京湾を襲った場合、洪水などによる想定死者数を８０００人と試算しているのだ。日刊ゲンダイより

で、高台に避難とか事前の行政の采配はないの？試算とはいえ８０００人だよ！！行政は大慌てで危険と予測される地域の人を動かさないといけないのではないのか？
電話連絡した我が家は、準備をして（それでももう無理があるが）まな板の上の鯉状態である。幸い高台なので、水害での命の危険は回避できそうだが、後でああだこうだ、向き合いますだの何だの言っても遅いのだ。杞憂に終わればそれでいいのだから、水害予想地域の人を一時避難させてあげてほしい。

大惨事といえば、もうトンデモ・トランプのわけのわからない方針で、ついに紛争が激化、多くの人が亡くなっている。トルコが９日、シリア北東部への軍事攻撃を開始、国境を越えた空爆や砲撃を実施したのだ。

これに対しトンデモ・トランプは「米国はトルコに対し、この作戦は悪い考え(Bad Idea)
だ」と述べたというが、そもそもこんな事態を引き起こしたのはトランプが与野党から批判を無視し、シリア北部からの米軍撤退というCrazy・Bad Ideaを発表したことだ。

それに加えて、このトルコによるシリアのクルド人勢力への攻撃を事実上容認した判断に、クルド人が第２次世界大戦で米国と共闘しなかったためだ（だから米国はトルコを強く止めない、クルド人を助けない）などと述べた。
ハァ〜？！！！？

ワシントン（ＣＮＮ）トランプ米大統領は９日、トルコによるシリアのクルド人勢力への攻撃を事実上容認した判断について、クルド人が第２次世界大戦で米国と共闘しなかったためだなどと述べた。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団の取材に応じ、クルド人との同盟関係の重要性を否定。「彼らは第２次大戦で我々を支援しなかった。例えばノルマンディーで我々を助けてくれなかった」と述べた。
トルコは同日、シリア北東部からクルド人勢力を排除する目的で軍事作戦を開始した。連邦議会では反発が強まり、クルド人や安全保障上の国益、地域の安定、「イラク・シリア・イスラム国（ＩＳＩＳ）」との戦いにリスクが及ぶ事態を懸念する声が与野党双方から出ている。
トランプ氏は６日、クルド人戦闘員に対する攻撃をエルドアン大統領に容認したとみられる発言をしていた。クルド人戦闘員は「シリア民主軍」の一部を構成しており、ＩＳＩＳとの戦いで数千人が命を落とした。
トルコ軍機がクルド人の拠点を攻撃する中、シリア国内のＣＮＮ取材班は、大規模爆発による煙が立ち上る様子を報じた。女性や子どもを含む民間人は徒歩で避難し、中には車いすを押す人の姿もあった。多くはトラックの後部にすし詰めになって避難した。
下院共和党ナンバー３のチェイニー議員は９日、「シリアからの報道には不快感を覚える」とツイートした。
ルビオ上院議員は「クルド人は米政権の要請を受け、シリアでの対ＩＳＩＳ作戦において主要な地上部隊の役割を果たしていた」と指摘。そのうえで、政権は「エルドアン大統領と取引してクルド人排除を容認した。我々の名声や国益への損害は計り知れず、長年にわたり影響が残るだろう」と述べた。

正気の沙汰でない言い訳だ。トランプは第二次世界大戦がどことどこの戦争だったのかわかったいない模様。そしてクルド人戦線はアメリカの共通の敵であるISISと戦ってきた。第二次世界大戦で助けたの助けないのどころじゃないだろう。

この彼のイラン北東部撤退指示と、この恥ずかしいトンデモ言い訳で、さすがのトランプサポーターのリンジー・グラム（故ジョン・マケインの忠実な弟子にして、よく日本メディアが軍事に詳しい米政府の重鎮という触れ込みで載せる、トンデモな意見を言う人物）も怒りを表明し、"Terrible Idea"と述べている。（Terribleは酷い、恐ろしいという意味、震え上がるという感じ）

米国のトップがバカだと壊されるのは米国のみではないことを、共和党もしっかり考えて党派的利害を超え、弾劾裁判に真剣に向き合うべきだ。