密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

進次郎さん、ガキの使いやあらへんで!!

今まで、まともに小泉進次郎氏のスピーチを日本語でさえ聞いたことがなかった。
しかし、ワタクシの英語は、泳げない人間がいきなり海に突き落とされたもがいた結果なんとか泳いでいると言った英語だ。周りにはほとんど人歩人はおらず、きちんとした日本人の優れた英語をあまり聞いたことがないので、日本の政治家に珍しく、お遊び言い訳留学ではなく、本格的にアメリカで学んだという進次郎氏の英語が聞いて見たくて会見を見てみた。



外交デビューの小泉進次郎環境大臣 記者の質問に6秒沈黙


ペーパーを見ずに3分間もスピーチしたというアナウンスに期待しつつ(実際は見ていたけど)、聞いていたが、英語以前の問題だという感じだ。英語は典型的な日本人男性の英語。日本人は英語を句読点で話したしまう、と常々思っている。これは仕方のないことで、絶対ネイティブのように話すことはできない。日本語オタクと言われるほど日本語に堪能である友人も、未だに、雨と飴の区別ができないという。だから、進次郎氏の発音もJapanese man cuteの範疇だろう。良くも悪くもない。単語の選び方に引っ掛かりがあったし、意味の通りづらい表現もあった。『今日から我々は変わる』というのに、changeを使わずdifferentといった。これって人任せの感じ、成り行き任せの感じがしてしまう。differentを使うと、何から違うのか?(What different from?)どう違うのか?(How different) を語る場合の前振り?でも彼は言い切るだけで何も語っていない。評判のように、本格的に英語が喋れる人、では決してないし、彼の言い切りや、話の内容は、海外メディアに対いては、物足りないか意味不明かであろう。


案の定記者からツッコミがあった。脱炭素化を強く標榜しているが、石炭火力発電をどう減らしてゆくのか?という質問に、「減らします」と、、。当然How(どうやって?)と聞かれるわなぁ。それに対し6秒間沈黙の後、自分は先週就任したばかりだが、議員や職員と話し合った(So Wha?) といいその後に、環境だけでなく政府全体として削減していくと表明していると続けた(So What?!)。もちろんこんな回答で納得するのは日本のメディアだけだ。こんな答えをしてしまうのも、首相はポツダム宣言を読んでいるとか、首相夫人は詩人だとかを閣議決定して悦に入っているようなゆるけたぼやけた甘やかされた政権の中でぬくぬくちやほやされたゆえの劣化である。留学時代を思い出せ(もしまともに勉強し、アメリカ人とコミュニケーションをとって過ごしていたのなら)。


当然、記者からは、「どんな議論をしてどのように応じられたのか?(字幕は反応と訳しているが、reactionではなく respondと聞いているので、単に反応ではなく、ある程度の答えを持った対応という聞き方だ)」と質問される(されないはずがない)ところが進次郎氏はこの質問に対する答えと全然違うことを喋り出した。自分は就任したばかりだ(4−5度目だよ!!)この会合に来てある会社の社長の発言が気に入った。『この問題に取り組むのには楽しくなくてはいけない(everything gana be fun)そして彼は、セクシーに、とも付け加えた(He added also sexy) ここで彼の通訳と一緒にまるでうまいジョークを決めたかのように二人で大いに笑うのだが、彼は記者の質問に何も答えず、関係のないジョークでごまかしたのだ。これは一国の代表としてかなり稚拙で恥ずかしいことだ。ごまかすならもっと巧妙に、記者も下を巻くようにやらなければ、プーチンのように。


しかし自分的には味をしめたのか(通訳の女性に助けを求めるようにウケを促すこと度々であったが)、駄目押しで自分の言葉で、楽しく、クールに、セクシーにと発言しポエム進次郎から、セクシー進次郎になってしまった。


しかし問題は、表現の奇抜さ(どこかの企業社長のパクリジョーク)ではなく、彼が記者質問に何も答えられなかったということと、彼は最も浅い次元の当たり前のことしか発言していない、ということだ。言い切りと切り替えで選挙演説などでは評判が良かったのだろうが、海外でこの手の人は相手にされない。せめて官僚が考え抜いた紙を日本語で読んでかつ通訳がもっともらしくいい感じに訳して伝えれば、まだ国の代表の威厳?も保てただろうに、なまじ英語が喋れるために、本人の中身の無さを露呈し墓穴を掘った感が否めない。


今後は、自己過信せず、謙虚に官僚とのレクをもっと綿密に行い、もし自分が英語で話せるところを見せたいなら、徹底的に練習し、それ以上に中身を濃くし、自分の人間性にも厚みを加え(そうすれば自ずとジョークも受けるようになる)、また海外メディアを侮って臨むことはしないでいただきたい。タダでさへ日本の代表の頓珍漢さは国際社会でものの笑いの種なのだ。そう言った意味では紛うことなく安倍晋三首相の後継者だ。
二人とも、外国映画を見てかっこいいスピーチや粋な会話を真似したいよぅ〜、というように頑張って喋っているが、そんなのよっぽど英語社会で長く生きていないと無理だよねぇ。猿真似かた脱し得ず、自分で自分に受けるのが関の山だ。それなら、無骨朴訥真摯な
Japanese man Englishで深い内容を語った方がずっと人々の心に届く。
実際アメリカになが悔いる日本人男性は、あんまりヘラヘラせずオーバーアクションもせず、落ち着いてやや無骨で、でも時折ユーモアを交え笑顔を見せる。その時折がチャーミングなのだ。アメリカ人(白人)的ジェスチャーを真似るよりうんと存在感がある。


そもそも、国際感覚が乏しい上に、国内メディアが彼らを甘やかしているのに加え、国民が見た目の印象で(あるいはお家柄とかそんなので)、本質を追求せずに(うるさく批判するのはダサイとか、反対ばかりで対案出せとか、そんなことを言って問題から目を背けているからだ)流して日々是好日とと生きてゆくことが最善と考える傾向も政治家の劣化を助長している。


進次郎氏のような論理的構築がない会話や、冴えないごまかしは、夫婦間の会話であっても決して容認されないアメリカなのだ(トホホ)。だからと言って、日本の『まあまあ』のcompromise(妥協)の文化も、きちんと語れば、素晴らしい、世界平和に貢献できる要素のあるスタイルであると考えているが、こと政治の分野では、通用しないし、させてはいけないと、進次郎トークを見て改めて痛感した。


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