密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

国際社会で、特に政治家に、意味なしワード萌えはない。

英語というのは、日本語のように、主語なしやニュアンスだけの文章を成立させることが難しい。こちらにきて当初、曖昧に(そんなつもりもなく)表現した内容を、毎回意味の通るように質問を返されるので閉口した。英語能力以前に、物事の考え方の根本が違うと言っても過言ではない。


日本で物事を突き詰めると、理屈っぽいと言われ、理屈じゃないんだ、と否定されてきたが、英語ではまず理屈にできないことはすぐ突っ込まれる。日常的にもそうだから、政治家やジャーナリストなど、本当にしっかり勉強して、自分の考えも構築していなければ相手にもされない。


さて日本では、2人の政界プリンス、シュール太郎とポエム進次郎が、そのスタイルを恥じ入ることもなく堂々とまかり通し、またまかり通っている。お二人とも、重要ポストについて、海外での発言の機会もあるというのに、恐ろしいことだ。


新婚イクメン大臣は、よほど頭が春なのか、なんとグローバルウォーミング問題もセクシーに対応しましょうと発言したらしい。


小泉環境相は国連の環境関連イベントで演説をおこなったのだが、そこではこんなことを述べたのだ。
「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーであるべきだ」
 ちょっと何言っているのかわからないが、問題はここから。この演説をさっそくロイターが「気候変動との戦いを「セクシーに」 日本の新しい環境大臣が発言」というタイトルで配信したのだが、記事では火力発電所を増やすなど日本政府が国連の温暖化対策に逆光している点などに触れた上、〈「いままで我々日本は、強いアクションとリーダーシップを発揮してこなかった、でもこれからは、きょうから、より多くの取り組みをしたい」と、小泉はなんら詳細に触れることなく語った〉とバッサリ切り捨てているのだ。ようするに、進次郎氏の話には何の中身もないことが、恥ずかしすぎるタイトルとともに世界に配信されてしまったのである

<リテラより>



気候変動のような大きな問題(を話し合うときは)楽しくすべき。どこをどう楽しんでいいのやら、、、。気候変動のような大きな問題はクールだ。どこが?誰にとってクール? 気候変動のような大きな問題はセクシーであるべきだ。昔、映画探偵物語だったかな? 可愛い真っ盛りの薬師丸ひろ子ちゃんが桃井かおりお姉様に、「セクシーになるってどういうことですか?」と聞く。桃井かおりお姉様は、そのアンニュイなお声で「頭を空っぽにすることよ」と答える。


さて、「セクシーであるべき」のセクシーとは?進次郎氏はどういう意味で使っているのだろうか? だいたいカタカナ語をニュアンスで通用させられるのは日本国内だけだ。英語圏で使えば、クール=Cool セクシー=Sexyの元の意味で理解される。忖度超訳もやりようがない。


日本語訳するなら、気候変動のような大きな問題は楽しく、カッコよく、色っぽくあるべきだ。って何言ってんだ???アメリカでは小学校低学年でも、真剣で専門的考察を持って自分の意見を述べる子達がいるよ。


小泉進次郎氏の問題は、今の日本の問題でもある。自分たちの内輪だけのセンスで、きちんと勉強もせず、広い視野も持たず、ただポーズで、クールとかセクシーに聞こえるイメージづくりだけする。それを恥ずかしいことだとわからない人間たちが海外でトンチンカンな発言をして、顰蹙を買い、国内では国際社会でも絶賛などと捏造情報逆輸入。要は国内でどう思われるか、どう国民に思わせるかしか興味がないから、こういう発言になり、どんどん顰蹙を買う変な国として取り残される。


他国では、少なくとも議論でたちいかなくなったり感情的になったり、意味不明なことを口走れば、そこでその人間の信用は失われる。でも日本は違う、、、。
もともと丸く収めることが最上の、物事を本質的に突き詰めることを良しとしない国民性だが、昨今は常識のタガが外れてしまっている。内輪受けのなんとなくで空気を読んでやっていく国内事情でも、国際社会に出たらきちんと最低線の論理性を持って議論に参加できないと、どんどん立ち遅れてゆく。


最近、多くの人たちがディスったりバカにしたりしている韓国は、今の日本より、よほどきちんと議論を交えて物事を変えようとする社会である。


真剣に議論するより、楽しく、クールにセクシーになんてことを言ってみるのは、大切な物事に真剣に向き合うことを避けるのは、ものすごくUncoolなことだと思う。



PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ