密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

令和新選組3人目の候補者 当事者不在の福祉政策にリアルな波紋

れいわ新選組が4人目の候補者を発表した。

重度の身体障碍者・木村英子さん、れいわ新選組より出馬 with 山本太郎・参院議員 2019 06 28
首の骨を損傷し重度障害をおった木村英子さんは社会への訴えを続けてきた。
彼女の存在と話は衝撃的だった。わかった気になって、障害者参加の社会を作るなどという意識でいても、何にも知らない、それが我々"普通”の人たち(障害を持たない、また身近に障害を持つ人のいない人たち)


彼女が国政に参入するという想定でさえも、周囲の戸惑いが噴出した形になった。
一生施設で暮らし死ぬまで出ることができない、そういう状況から、それこそ命懸けで社会に踏み出しそこでいきたいと思う障害を持つ人たちのことなど、考えるどころか、見えてもいない。それを今回彼女が立候補者となることよって、当事者不在の福祉政策の表面をなぜつけたような言い訳のような対応を、そうではないのだと人々の意識を覚醒させる。


余裕がなく、早くやること、うまくやることが全ての競争社会(の底辺)で、人と歩調を合わせられない、他人の力が必要な人を、お荷物と感じる、迷惑だと感じる、そう感じざるをえない社会は貧しい社会だろう。


アメリカに来て新年のパーティーを開いた時、体が不自由なDさんの古い友人が来てくれた。玄関の3段の階段を上るのも奥さんのヘルプでもやっと、初めてのパーティーホスト役で余裕のなかったワタクシは、「どうしよう、ああ、面倒だ、なんでパーティーに?」と心の中でつぶやいた瞬間、他の友人たちがさっと手を差し伸べ、彼をソファーに導き、ごく普通に会話を始めた。その時、ワタクシのこうした感情が、社会を貧しくするその根源だと、心底恥じた。その方は弁護士で、体が動かなくても仕事を続け、弁護士会合にも積極的に出かけている。奥さんは図書館司書で、そのフロリダでの会合の間、我々と食事を共にした。また別の機会で、玄関の階段から、彼が落ちてしまって、運良く植え込みの上だった。とても心配して、お怪我はない?と尋ねると、「傷ついたのは、彼の尊厳がちょっとだけ、」と奥さんは笑って言った。ユーモアもたくさん持っている方達だ。


日本にいた時、障害を持つ友人が、「いつも人に感謝しなければいけないのが辛い」
「いきなり走り出してみたい」そう言っていた。アメリカに来て、言葉もおぼつかず、
社会の習慣もわからず、車の運転もできず、すべて、Dさんに頼まなければいけなかった時期、友人の気持ちが少しわかったような気がした。


誰かに断ってから何かをしなければならない。誰かに手助けをしてもらわなければいけない。そして常に感謝しなくてはならない。本人の内心の尊厳より、表面の障害ですべてを決められてしまう。


高齢者も施設に入れられれば、老人だから、こういう扱いという画一的なマニュアル対応なりやすい。今、母がその対応にひどくストレスを溜めている。目的は安全と効率のいい集団生活管理である。個人ではなく、一律高齢者になる。これはいずれ”普通”の人たちにも降りかかる問題だ。


木村さんの活動が、今回の立候補によって、より多くの人の認識を新たにするだろう。山本太郎氏は、本気で日本の閉塞し淀んだ、しかし表面は平坦に穏やかに見える社会に切り込む候補を擁立している。 どんどん石を投じて波紋を広げ、沼ぞこをかき回し、予定調和の世襲政治家と、政治エスタブリッシュによる政治を本気で変える覚悟なのだ。立憲民主の候補者のスピーチも聞いたけど、まあ優秀でスマートだなあという感じの候補が多い気がした。


山本氏は候補者をどこに立てるかは発表しない。野党統一候補とのバランスを考えて決めるのかもしれない。ただ、この余波を受けて、前の選挙の時のように、共産党が議席を減らすことがないかが心配の種だ。なぜなら、れいわ新選組の候補者が当選した場合、きちんと手を差し出し、一緒に戦えるのは共産党だけだと思っているからだ。共産党の議席を減らすことは、山本太郎氏にとってもマイナスだ。


れいわ新選組の健闘を祈りつつ、共産党を応援したい。まあ、そんな後ろ向きな心配などせず、自民から票を奪えばいいのだ。


れいわ新選組を政党に。比例は共産党!!!!躍進を!!!!


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