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野党・メディア中傷マニュアルを議員に配る自民党その原資はどこから?

日本人のマニュアル好きは海外でも、結構有名(不思議がられて)だが、政党与党が失言防止マニュアルとは、世も末の愚かしさだと思っていたが、なんと、”選挙対策”に、野党や反政権的記事をあげる(と言っても、安倍政権のやっているトンデモないことに対して、慎ましくおとなしいものだ)を中傷する、というか「悪口」を書き連ねたマニュアル本を、党として議員に25冊づつ配布するという呆れ果てた事実が、話題を呼んでいる。



<記事より抜粋>
「10日頃、本部から突然、たくさん送られてきたんだ。党所属の国会議員には全員配っているんじゃないかな。選挙での演説の参考にしろということでしょう」(自民党関係者)
 この本の存在自体はすでに一部で報道されているが、今回、本サイトは問題のシロモノを自民関係者から独自に入手。あらためて内容を確認してみた。
 まず、手に取って分かるのは、思っていたよりも作りがしっかりしている、ということだ。全部で150ページ近くあり、紙の質も良いのだが、しかし、実はこれ、一般向けには販売されていない。奥付には「terras PRESS」なる聞きなじみのないウェブサイトの名称が記されており、そのサイトからピックアップされた記事を〈見出しを含め、加筆、修正したものを掲載〉しているという

このセンスの古い、稚拙な、赤塚不二夫&藤子不二雄A先生風のイラスト。製作者の年齢が高いことを表していると思われる。
安倍氏のお得意は、自分の失態や批判されて困ることを、そのまま相手にかぶせて逆攻撃することだが、頑固なほど論理性にこだわる論客である枝野氏、決して感情的流されず温厚冷静な志位氏(なんで犬に?可愛いけど)、優れた知識をもち、また昨今野党共闘においては献身的に周りをまとめる度量を見せる玉木氏、いずれも正反対の表現で描かれている。この3氏の表現の特徴 ”理解不能で混乱し惚ける” ”キレれてカンカンに怒る” ”二枚舌謀略を巡らす” は安倍氏のキャラクターにそのまま当てはまる。(一番はじの好人物風イラストとの対比も、センスが幼稚で恥ずかしい限りだ)


内容もネトウヨレベルだということだ。
「野党『アベノミクス効果なし』はフェイクニュース」と題して厚労省の毎月勤労統計不正調査問題を打ち消し、〈不適切処理があったことは事実であっても、この間のアベノミクスの効果は疑う余地はありません。もし、野党がアベノミクスの効果に疑念を抱かせるような指摘をするのなら、それはフェイクニュースでしかないのです〉と強弁。また、まるで安倍首相が憑依したかのようなねちっこい朝日新聞バッシングを展開したかと思えば、「国際社会でプレゼンス増す安倍首相」というように“自画自賛”の記述も目立つ。
 ようは、文章こそ有象無象のネトウヨまとめサイトと比べれば整ってこそいるが、結局のところ、内容は安倍首相を持ち上げて野党をこき下ろす右派系サイトのソレ。しかし前述したとおり、自民党の小野田紀美議員が嬉々としてツイートしているように、どうも、安倍チルドレンを中心に自民党の議員たちはこの本を大マジで受け止めているらしい。(リテラ)


日刊ゲンダイは、この冊子が、“ネタ元”「自民党周辺」であるという疑惑を報じた。

自民党本部が所属国会議員に配布していた「ネトウヨ冊子」が波紋を広げている。
 本紙が15日発売号で、〈フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識〉と題された冊子について報じて以降、ネットメディアやテレビ、地方紙も問題視。偏った内容の冊子の“ネタ元”が「自民党周辺」だった可能性が浮上している。


 冊子は、野党や安倍政権に批判的なメディアに対する誹謗中傷が満載。参院選対策として議員1人当たり25部ずつ配られたという。内容は、「テラスプレス」なる情報サイトに掲載された記事が基になっているが、当サイトには運営者の詳細について記載がなく、ネット検索してもヒットしない。正体不明のサイトなのだ。本紙の質問に、党本部は〈『テラスプレス』は、そのときどきの時局テーマについて、非常に簡潔にわかりやすく解説している〉と回答したものの、テラスプレスの詳細については答えなかった。


この問題を取り上げた琉球新報に党本部は〈テラスプレスは1年ほど前から、広く一般にネット上で閲覧されて〉いるとしたが、17日時点でテラスプレスのツイッターアカウントのフォロワーはたった18人。参考資料として利用できるレベルの一般的な情報サイトとは思えない。


さらに北海道新聞は、加藤勝信総務会長が21日の会見で「どういう趣旨で配られたか承知していない」と発言したと報道。党幹部すら詳細を知らないとは驚くしかない。TBS系「上田晋也のサタデージャーナル」では、党の内情に詳しいとされる人物が〈この件だけはコメントしたくない〉と逃げた様子を伝えていた。怪しさは深まるばかりなのだ。


■過去にも「党周辺」がデマ、誹謗中傷を拡散
あらゆるメディアの追及に、不自然なほどかたくなに口を閉ざす自民党。過去、野党議員のデマを流したサイト「政治知新」を自民党地方議員の弟が運営し、野党批判を繰り返した「宇予くん」なるツイッターを、党と関係が深い日本青年会議所が運営していたことが明らかになっている。今回も運営に“党周辺”が関与しているのではないか。


元自民党職員の政治アナリスト・伊藤惇夫氏はこう言う。
「テラスプレスの記事内容は『安倍首相応援団』の主張そのものです。自民党や安倍首相とつながりを持った人物や組織がサイトを運営していると受け止めざるを得ません。こういった偏った内容の冊子を党本部が選挙対策で配布する感覚は、到底理解できません。かつての自民党はもっと良識がありました」


 政権政党なのに随分と卑怯な参院選対策である。


ネタ元が自民党周辺、、、言わずもがな、誰でもそう思う。誰がこんな馬鹿げた冊子をわざわざ作って選挙対策にしようなどと思うだろうか。それは、よほど幼稚で周りの見えない環境で思い上がった人間でなければこんな物をつくろうとは思わないだろう。


それにしても、150ページもある冊子を作るのは、それ相応のお金がかかる。それを売らずに、無料で配布。配布した側が買い取ったか、あるいは出版に際し資金を提供したか、と当然考える。表紙を見る限り出版元「terras PRESS」のように見えるが、実体がない。リテラも日刊ゲンダイも、出版元については、まだ明言していない。


誰が作ったのか?誰が費用を負担したのか?もし外部の誰かが作ったのなら、そしてそれを自民党議員に無料配布することは、政治献金に当たらないのか?5万10万ですまないのだから立派な政治献金ではないのか?
冊子の版元・製作者を公表し、寄付金額に当たる冊子費用を申告するべきではないのだろうか(兼任については、法律家ではないので、単なる素人の疑念であるが)


内容が誹謗中傷だろうがなんだろうが、安倍政権と自民党がそういう幼稚な内輪盛り上がりが大好きなのは周知の事実で、はっきり言ってどうでもいい。しかし、仮にも公党が、それも政権与党が、自分のところの議員に選挙対策で複数の冊子を配る限りは、その出どころ、その費用、もきちんと公開すべきではないか?メディアはその辺をきっちり追求してほしい。


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