密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

党首討論会での安倍総理の”『マクロ経済スライド』をやめたら7兆円が必要”どこから?

党首討論志位さんの部分の動画を見つけた。

党首討論 志位和夫 vs 安倍晋三 6/19
討論を再び見て、安倍総理が、マクロ経済スライドをやめれば7兆円必要になるということを言って、その根拠はなんだろう?と疑問に思った。


この件についての赤旗記事

日本共産党の志位和夫委員長は19日、国会内で記者会見し、同日の党首討論で、年金を自動的に削減する「マクロ経済スライド」を廃止し、「減らない年金」にするために、高額所得者の保険料負担のあり方を見直す具体的な提案を行ったにもかかわらず、自民党総裁の安倍晋三首相が何ら答えなかったことを強く批判しました。


 志位氏は、「マクロ経済スライド」により年金が平均的な高齢夫婦世帯で30年間で約1600万円も減らされ「ただでさえ貧しい年金が、いよいよ貧しくなるということが、いま問われている最大の問題だ」と指摘。


「わが党として、どうやって『マクロ経済スライド』を廃止し『減らない年金』にするのか、その財源をどこに求めるのか」についての一つの提案として、
▽年金保険料は、年収約1000万円が上限額となっているが、これを健康保険と同じ年収約2000万円まで引き上げる▽高額所得者の年金給付の伸びを抑制する仕組みを導入する――ことにより、毎年約1兆円の保険料収入が増え、それを「マクロ経済スライド」の廃止にあてるという「ごく常識的で、非常にシンプルな提案」をしたものだと述べました。


 「総理からは私の提案に対する答えがまったくなかった。そして相変わらずの『マクロ経済スライド』の説明を繰り返し、私たちの『中止せよ』という提案を、また『ばかげた策』と言った」と指摘。「全体を通じて、貧しい年金をもっと下げようという、まさに『ばかげた政策』が『マクロ経済スライド』だということがはっきりした」と強調しました。


 志位氏は「年金問題での政府の対応は言語道断だ」と述べると同時に、「批判とともに、どうやってこの貧しい年金を安心の年金にしていくかの対案を、野党の側も示さないと国民の期待にこたえることにならない。私たちとして責任をもって提起した」と語りました。


とんでもない勘違い首相の7兆円答弁


 会見で、志位氏は、首相が苦し紛れに、「日本共産党が、『マクロ経済スライド』を廃止するために7兆円が必要といった」かのような答弁を行ったことについて、「とんでもない勘違い」の答弁として、次のように述べました。


 「なお、安倍首相は、何を勘違いしたんだかわかりませんが、わが党が『マクロ経済スライド』をなくすために7兆円が必要だと言ったかのような、とんでもない勘違いの、頭の中がとっちらかっている答弁をされました。私たちは、そんなことを一度も言っていません。


 私たちの7・5兆円の財源論というのは、党首討論での発言でも述べたように、『くらしに希望を――三つの提案』を全体としてパッケージで実行するために必要な財源論として提起しています。そのなかでの『低年金の底上げ』という課題を実行するために7000億円が必要となるという文脈との関係で、これまでの質疑のなかで、大企業や富裕層に応分の負担を求めるということをいってきましたが、今日、提起した『マクロ経済スライド』廃止のための財源論は、保険料収入を増やすという提案で、この筋とはまったく別の話なのです。


 首相は、まったく違う筋の話を急にもちだして苦しい答弁をしましたが、これはとんでもない勘違いの答弁なのです。


 もし『マクロ経済スライド』をなくすのに7兆円かかるということが本当だとすると、『マクロ経済スライド』によって7兆円の年金を奪うということになりますから、大変なことに本当はなるはずなのですが、そこらへんの矛盾はお構いなしのむちゃくちゃな答弁だったと思います」


この記事を読んで、改めて、7兆円という額は、以前共産党があげた包括的国民の生活向上改善の3つの提案による具体的な予算試算を、勘違い?あるいは共産党の『低年金の底上げ』に必要な予算試算7000億円を、0をひとつ勘違いした? あるいはいい加減なうろ覚えを当てこすりの印象操作に利用した?いずれにしろ、安倍総理の答弁自体も、根拠もなにも示されていないどころ、筋の通った日本語になっていないのだから、聞いている方は当然意味不明で混乱する。


安倍発言「共産党の皆さんの主張によりますと、将来の給付が減らないようにするには7兆円が必要でございます。皆さんはその財源がある、とおっしゃる」ーデンデン。
これ一つとっても、共産党の主張と言っても、安倍氏も7兆円必要と思っているのか?
与党の党首なら、よしんば共産党が『マクロ経済スライド』をやめるのに7兆円必要と主張したのであれば、それに対してはっきり反論を述べる立場だろうが、相手の言ったこと(実はいっていない)を逆手にとって言い返す、口喧嘩レベルのテクニックを好んで使う安倍晋三(しかもその言ったことを正確に覚えていないし、理解していない。そんないい加減なこを鬼の首を取ったように断定する。そして自分の間違いがわかっても認めないし、謝らない、最低である)
誰がいつどのような場面でいったのか? またそれを裏付ける根拠はなんなのか?安倍氏はこういうことを一切言わず、ただ断言する。象徴的なのは、「私が間違ったことを言うはずないじゃないですか。私は総理大臣なんですから」発言だろう。


彼のこうした感情的・直情的・刹那的な断言により、幾人の人の人生が狂わされたかは、多くの方の記憶に新しいだろう(と言うか次々更新されている)


しかもこの不確かな自分の言に則って、(『マクロ経済スライド』をやめれば)7兆円も足りなくなるのに、1兆くらいの財源でマクロ経済スライドを辞めてしまうのは馬鹿げた案だ、と志位氏を論破したようにポーズをとった。基礎のないところにどんどんものを積んでゆく、まさに砂上の楼閣的論理展開、まさに辺野古のマヨネーズ並み軟弱地盤に基地を建設する発想のできる人たちならではの屁理屈だ。


国民が、すぐには理解づらいカタカナ入りの言葉を、自分でもよくわかっていないから、相手から何を聞いても、同じ説明(最初に教えられたこと)を繰り返すだけで、応用も展開もできない。


実際赤旗記事にある
「マクロ経済スライド」により年金が平均的な高齢夫婦世帯で30年間で約1600万円も減らされ、「ただでさえ貧しい年金が、いよいよ貧しくなるということが、いま問われている最大の問題だ」
と言う指摘にこそ耳を傾けるべきではないか?
小池晃氏のマイクロ経済スライド廃止を求める財務金融委員会の質疑

低すぎる年金 底上げこそ マクロ経済スライド廃止迫る


素人目に見ても、安倍氏が連呼するマクロ経済スライドは、その時の情勢により年金を自由に目減りさせられる口実であり、またその根拠となるデーターや統計試算だって、この政権にかかったら、好きなように改ざんされる。こんなことが”年金(制度)100年安心”、なんて安心するなんてどこまでお人好しなのか?と言うことだ。騙されても騙されても、また新しいフレーズ、新しいお約束、新しい天皇、新しい元号で、騙され続けるのは、薄々わかっていても、信じた自分を後悔したくないから疑わない、疑うのが怖いと、詐欺師にお金を貢ぎ続ける被害者心理に似ている。そして、あの人は嘘を言って騙しているんだよ、と忠告する人に、「あなたにはわからないのよ!!」と怒りをぶつけることさえする。今の日本社会はそう言う悪い泥沼にはまっているかのように見える。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ