外交初心者プレーヤーの敗退＋攻撃受けたノルウェー船籍の乗組員証言

2019/06/17 00:00

伝書鳩外交の安倍が、帰国後トランプとの電話会談で謝意を表された、と自慢したそうだが、仮にも一国の首相だから、トランプも、「この役立たず、You are fired！！」などというはずおないし、シンゾーがただの部下なら、彼を重要な役目につかせたりもしないだろう。まあ、Thanks anyway -ともかくご苦労さん、という感じだろう。

報道ではワシントンジャーナル紙の手厳しいコメンントを報じている。それが、
「中東和平における初心者プレーヤーが痛みを伴う教訓を得た」というものだ。

１３日にイランの最高指導者ハメネイ師との会談した後、取材に応じる安倍首相（左）＝テヘラン（共同）
泣きっ面にタンカー？
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは１４日、安倍晋三首相のイラン訪問中に日本のタンカーが攻撃を受けたことに絡み「中東和平における初心者プレーヤーが痛みを伴う教訓を得た」との見出しで報じた。トランプ米大統領が今回の訪問に謝意を示す一方、米国内に日本の中東外交への冷ややかな見方があることを示したと言える。
　同紙は、タンカー攻撃で緊張が高まる中東情勢を踏まえ「日本の指導者による４１年ぶりの訪問を終え、米国とイランの対立関係は以前より不安定になった」と論評。「米イランの橋渡し」を目指した訪問と紹介したが、訪問の成果に関する言及はなかった。
１３日中東オマーン湾で攻撃を受けたタンカー２隻のうち一隻はノルウェー船籍だった。
その乗組員が、イラン海軍に救出され、アラブ首長国連邦のドバイに無事到着し、証言も行なっている。

できるはずもないことにしゃしゃり出て、国際的にまたも無能を晒した外交の安倍。こうした記事が国内紙で注目され取り上げられることも、日本のメディアが自分たちでいえないことを、アメリカメディアが言ってくれた、私たちが言ってるんじゃないけれど、アメリカが言っているんだよ、と、こちらも対米従属で、情けない気もする。もっと、自分たちでガンガン論評すればいい、と、まあ、言うは易し、圧力を受けるメディア人も我が身が可愛い日本である。

さて、アメリカが、イランがやったー！！と声高に国際世論誘導に動いている、タンカー攻撃。２隻のうち、１隻ノルウェー船籍の乗組員がイラン海軍に救出され、ドゥバイに無事到着した。この乗組員のCNNへの証言が米政府が流している反イラン的情報と食い違いを見せた。

（ＣＮＮ）中東オマーン湾で１３日に攻撃を受けたタンカー２隻のうち、ノルウェー船籍の「フロント・アルタイル」から避難したロシア人乗組員らが無事、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）ドバイに到着した。
タンカーを所有するノルウェー企業「フロントライン」が１５日に発表した。乗組員はロシア人とフィリピン人が各１１人とジョージア人１人で、現場からイラン海軍に救助され、同国南部ジャスクの港へ運ばれていた。
タンカーの船体はオマーン湾にとどまっている。米当局者は、船体を曳航（えいこう）するタグボートが複数のイラン艇に妨害されていると主張した。一方、フロントラインの報道担当者はＣＮＮに、妨害行為はみられないと述べた。

同社によると、専門家チームが今後、船の状態や損傷の程度を徹底的に調査する。
米当局はイランがタンカーを攻撃し、その前後にも攻撃的な行動を取ったと非難。同国が関与の証拠を隠滅するために、不発だった機雷を回収している場面とされる映像も公開した。

一方、もう１隻のタンカーを運航する日本の海運会社「国華産業」の堅田（かただ）豊社長は、機雷による攻撃だった可能性を否定した。乗組員の証言として、「飛来物」が目撃されたと話している。

米当局者はＣＮＮに、イラン側から数時間前、米無人機を狙ったミサイルが発射されていたが命中しなかったと語った。イランは関与を強く否定している。ザリフ外相は、米国が「何の証拠もなく」同国の批判を始めたと反発を示した。

いくら赤ん坊頭のトンデモ大統領の配下とはいえ、今回はあまりに幼稚で見え透いた国際世論誘導とイチャモンだ。ボルトンも功を焦っている？　前科があるんだ、イラクへの戦争誘導という。国際社会も眉に唾。イラン非難声明を出したポンペオも軍人上がりでティーパーティーのメンバー、ばりばりの極右タカ派。こんな狂人二人が狛犬のように御本尊トンデモトランプを煽り立てている。等の御本尊は、利益になるかならないか、が基準。
彼のビジネスは、ホテル・不動産・その他チープメイドの値段の高いものの販売等、軍産複合体企業にお友達はいるかもしれないが、それに肩入れしすぎて、国土を壊し人を殺しては、儲けが減る。イラク戦争の記憶も新しい国民感情的にも戦争は割りが合わない（と思ってくれることを祈る。）

国連のグテレス事務総長もこの件で、第三者による調査の必要性を明言。

タンカー攻撃　国連事務総長「独立調査を」
【ニューヨーク＝上塚真由】国連のグテレス事務総長は１４日、イラン沖ホルムズ海峡近くでタンカー２隻が攻撃を受けた問題について、「真実を知り、責任の所在を明確にすることが非常に重要だ」と述べ、独立した調査の必要性を訴えた。攻撃をめぐっては米国が「イランの責任」と主張する一方、イランは否定し、対立が深まっている。

　グテレス氏は国連本部での記者会見で「独立した組織が事実関係を検証するしかないのは明白だ」と指摘し、「完全に独立したものであれば、われわれはいかなる取り組みも支持する」と話した。また、調査について「国連事務総長には調査を始める権限はない。国連安全保障理事会だけができる」と説明した。

そりゃそうだよ。怪しいすぎる、トランプ・アメリカ。最も、トランプは調査でイランがやったと言う証拠はないと出ても（アメリカは海賊でも雇ってやったと言う証拠が出ても）フェイクニュースだ、と無視するだろうが、例えボルトンでも戦争は起こせない。

タンカーが２隻とも日本船籍でなかったことはイランにとって幸運だった。２隻とも日本船籍だった場合、日本政府は、アメリカの意思で動かされ、海運会社に圧力がかかり、船員の証言の信憑性が疑われる。日本はそういう国になっている。