密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ボルトン流安倍晋三の使い方

何とも変な話だ。日本の首相が訪問しているその時にわざわざ日本の海運会社のタンカーを攻撃するなんて、イランに何のメリットがある。


アルカイダによる911テロを無理やりイラク戦争に結びつけた前科のあるアメリカだ。この戦争に誘導するために働いたのが、国家安全保障問題担当大統領補佐官ジョン・ロバート・ボルトン


ボルトンは、パパ・ブッシュ政権のとき国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)に任命され、北朝鮮との六者会合やイランの核開発問題などを担当したが、強硬なスタイルは多くの敵を作った。息子ブッシュ時代には、イラクとの開戦への慎重論が少なくなかった国務省内の対イラク開戦推進派としてイラク戦争への流れをつくり、ブッシュ政権を去った後もイラク戦争の正当性を主張している。(byWiki)


オバマ大統領の広島訪問を非難して、「ウィンストン・チャーチルは、日本本土に侵攻するとアメリカ人が流血することになると言っていました。そうならないようにするために、トルーマンは原爆投下を命じたのです。それは正しい判断でした。ロナルド・レーガンが広島に行っていたとしたら、そう主張したでしょう」(フォックスニュースのインタビューで)
人の命にものすごく無神経な人だ。数とバランスでしか考えない。こういう人が戦争を起こす。


陰謀論は好きではないが、この戦争屋ボルトンが、トランプの忠実なSideKick安倍晋三、ゴールの前にボヤーと立っている彼の顔面に向かって強烈なシュートを放ちそのリバウンドでゴールする、というような使い方をしたような気がしてならない。


ワシントン(CNN) 中東オマーン湾で13日にタンカー2隻が攻撃を受けた件で、米当局者はCNNに対し、攻撃の数時間前にイラン側が上空を飛ぶ米無人機を発見し、地対空ミサイルを発射していたと述べた。
ミサイルは無人機に命中せず、海上に落下したという。
同当局者はさらに、米MQ―9無人機はこれに先立ち、イラン艇がタンカーに接近する様子を観察していたとも述べた。ただ、無人機がイラン艇による実際の攻撃の場面を確認したかどうかは明らかにしなかった。
タンカー攻撃前のイラン側の動きに関して米国が情報を持っているとの証言が得られたのは初めて。
同じ当局者によると、タンカー攻撃の数日前、紅海では米無人機が撃墜されていた。イエメンの反政府武装組織「フーシ」がイラン製ミサイルを発射したとみられている。
CNNは米無人機が撮影した画像を確認していない。イランはタンカー攻撃への関与を強く否定している。
米国は引き続きイランの責任だと主張しており、国防総省当局者は14日もイランに対する厳しい言葉を口にした。
シャナハン国防長官代行は「(米中央軍司令官の)マッケンジー大将や中央軍が任務遂行に必要な手段やサポートを得られるよう注力している」と説明。そのうえで、タンカー攻撃の背後にイランがいたとの国際的なコンセンサスを醸成すべく引き続き取り組んでいると述べた。
英国は14日、声明を出し、イラン革命防衛隊がタンカー2隻を攻撃したのは「ほぼ確実」との見方を示した。「他の国家や非国家主体のせいだとは考えにくい」としている。
トランプ米大統領は「イランがやった。あのボートが見えているのだからやったと分かるだろう」と発言した。国防総省が13日遅くに公開した画像や映像に言及したものとみられる。
イラン外相は、米国が「証拠のかけらもなく」主張をしていると反論。イランの国連外交団の報道官も、米国の主張を断固否定するとツイッター上で発言した。同報道官は疑わしい事案に懸念を示すとともに、核合意から脱退した米国が今やイランに交渉や外交に戻るように呼び掛けるのは皮肉だとも述べた。
今回の攻撃は、米政権内のタカ派には好材料となる可能性がある。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は先月、イランからの拡大する威嚇などに対応して国防総省が空母打撃軍や爆撃機の部隊を派遣すると発表。トランプ氏は政権内のイランへの武力での威嚇への動きにいらだちを見せる場面もあった。


生物兵器を持っているという理由でイラク攻撃を開始し(徹底調査したが発見できず)、イラクの人々悲劇的な惨劇に巻き込み、米兵の多くが酷いトラウマを引きずる戦争を開始した、それと似たテイストがする。


イラク戦争は、パパ・ブッシュが退治しきれなかった、フセインを潰すという息子・ブッシュの執着もあり911モードの国民感情も手伝って戦争に突き進んだ。
トランプもイランがやった、と主張しているが、トランプは基本的に血みどろの戦争にさほど興味がない。武力をチラつかせるのも、脅して有利に事を進めるための手段くらいに考えていると思う。
しかしボルトンはどんなチャンスを使っても、どんな口実を設けても、執着のあるイランを叩きたいように見える。


できるだけ、早く、トランプがボルトンに飽きて更迭する事を望む。
安倍晋三は、勇んでイランに行き、大好きな初のとか*10年以来とかの面談を錦の御旗に国内で、ハメイニ氏あったことだけを宣伝。シンゾーにお願いした?はずのトランプは
そのくせ、すぐイランの石油産業への制裁を強化した。


「アメリカとイランの橋渡しができるのは世界で安倍首相だけ」という掛け声は、一体なんだったのか──。関係が悪化しているトランプ大統領とイランを仲立ちすべく、昨日、イランの最高指導者・ハメネイ師と会談をおこなった安倍首相だが、またしても「外交の安倍」なる看板が羊頭狗肉にすぎないことを世界中に知らしめてしまった。
何しろ、何の成果も示せなかったばかりか、会談とタイミングを合わせたかのように、日本の海運会社が運航するタンカーがホルムズ海峡で砲撃を受けるという事件が起こったのだ。この事件についてアメリカのポンペオ国務長官は、「米政府はイランが攻撃の背後にいたと判断している」として、「日本に対する侮辱だ」と語った。

日本になんか関心もないだろうポンペオが、”日本への侮辱”に言及? 利用されてる、という感じ見え見えだと思うけど、、、。


現段階ではタンカー攻撃に本当にイランが関与していたかどうかは断定できないし、ポンペオのコメントはイラン攻撃の口実に利用しただけかもしれないが、少なくとも、安倍首相のイラン訪問がアメリカとイランの関係修復に何の役にも立たなかったことは間違いない。それは安倍首相との会談後、ハメネイ師がTwitterにこんな投稿を連投したことからも明らかだ。


〈我々は、安倍晋三の善意と真剣さは疑いません。しかし、あなたが米大統領から伝えられたことについていえば、私はトランプをメッセージのやり取りをするにふさわしい相手とは思っていない。トランプへの返答はありませんし、彼に答えるつもりもありません〉
〈安倍晋三氏よ、アメリカ大統領は数日前にあなたと会って、イランについても話した。しかし、日本から帰国した後、彼はすぐにイランの石油化学産業に制裁を科しました。これが誠実なメッセージですか? これで彼が嘘偽りのない交渉をする気があるということが示されると?〉
〈安倍晋三氏よ、あなたは、トランプは米国との交渉がイランの進歩につながるだろうと話していたと、そう言いましたね。我々の進歩は、交渉や制裁解除がなくとも、神の恵みによってなされゆくのです〉


このツイートを見ても、安倍晋三が太刀打ちできる相手ではないことは明白だ。
砂漠の民が揺るぎない強さを持続する。なんちゃってボクちゃん首相に、”善意と真剣さ”を評価、いい子だね、と、子供扱いだ。

またしても、何もできない(することも期待されていない)ないのに2つの国の間をウロウロするだけの安倍外交。今回タンカー攻撃が日本への侮辱というイラン非難の口実に使われるくらいしか、存在価値がないのだろう。
全く面倒なことに進んで巻き込まれ、もし戦争が始まれば、自衛隊員はなんだかんだ理由をつけて戦地に送られる。なぜならイランは日本の会社のタンカーを首相が訪問している時に攻撃して侮辱したからだ。当事者扱いになる。変な立ち位置にぼやっと立って、積極的巻き込まれ主義の安倍晋三は、お望みの血の同盟を実現させる。



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