密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

外交の安倍が駆使するロスト・イン・トランスレーション

ソフィア・コッポラ監督作品で日本でも注目を浴びた言葉”ロスト・イン・トランスレーションーLost in Translation” 意味は、”翻訳に寄って失われる本来の意味”


海外で、日本の情報を得ることはできるが、やはり日本の空気感まではわからない。
だから、あれだけ海外であざ笑われている、安倍首相の”外交と本人が言っているもの”が国内の一般的に政治に関心を払えない生活に忙しい人々にどう受け止められているのか、がわからない、というより支持率を見る限り謎である。
安倍政権が参議院選挙で、よりにも寄って、全然全敗外交、それも恥かきの”Kiss Ass"外交を力強いと表現し、前面に押し出しても大丈夫、行ける!と考えることも謎である。


アメリカ人の誰もが、トランプな人々も、反トランプな人々も あのトランプが、自分の家族以外の誰かを前面的に信用する、または頼るなどということをするとは全く思わないだろう。そういう性格の人だ。自分に擦り寄る人は利用し、自分を持ち上げさせ、”Good Man "だの"Great Guy”というが、全く実はない。その証拠に、何人の"Great Guy”を自分の意に染まないという理由で、解任したか、ホワイトハウスから追い出したかを見れば明らかだろう。トランプが、シンゾーの手をポンポン叩いて、仲よさそうにするのは、シンゾーの後ろには未だにかろうじて経済大国である日本から吸い上げる旨味が山ほどあるからで、かつシンゾーほど扱いやすい、かつごり押しすればいくらでも譲歩する一国の首相はいないと思っているからだ。かつ、生来の残酷な性格、人を貶めて勝つのが大好きなトランプに取って、いじめがいがあるオモチャでもある。


しかし、先ごろのトランプ・暴露ツイッターは、そんなシンゾーが選挙で負けても、次のやつに睨みを効かせる保険であり、ま、たいたいけで忠実なシンゾーを崖っぷちにツンツンと追いやる意地悪でもある。


そんなシンゾーを頼り切って、最も調整の難しい課題、中東問題に派遣? 中東の紛争は、色々な意味でアメリカを悩ませ続ける大きな問題である。しかしトランプは歴代大統領ほど、真剣に、しかも慎重に取り組もうとは思っていない。話題作りにつついて、自分の利益をもたらす人間に肩入れしてみたり、しかし、労多くして駅少ない戦争には興味がない。そんなトランプが、シンゾーをあてにするはずもないし、世界中の首脳が、あシンゾーには新な能力があるなどと思ってもいない。そんなことを思っているとすれば、お花畑の一部の日本国民だけだ。


”12日から14日までイランを訪問する安倍首相。トランプ米大統領から、「シンゾーしかいない」とイランとの“仲介役”を頼まれたという。” が、以前カナダでも、並み居る首脳を差し置いて、トランプが”シンゾーに死違うよ”などといったという、トンデモ報道が日本で流れたことを思い起こさせる。


ワタクシはこれを超訳外交と呼んできたが、超訳どころか、国民に本来の意味を失綯わせるまさにLost in Translation作戦だ。




12日から14日までイランを訪問する安倍首相。トランプ米大統領から、「シンゾーしかいない」とイランとの“仲介役”を頼まれたという。参院選を控える安倍首相は、イラン訪問と今月末のG20を最大限利用して“外交の安倍”を訴えるつもりらしい。実際、自民党の参院選の公約のメインは「安倍外交」だ。


 自民党が7日に発表した「政策パンフレット」。6項目のトップに掲げられた「外交」には、<日米同盟をより一層強固><北朝鮮の核・ミサイルの完全な放棄を迫る><ロシアとは領土問題を解決>――といつもの決まり文句が並んでいる。しかし、実績が何も書かれていないスカスカの中身のため、党内からも「これで選挙を戦えるのか」と不安視する声が出ているという。


 実際、公約で<力強い外交・防衛で、国益を守る>と高らかにうたっているものの、「安倍外交」は日米貿易交渉も、北方領土問題も、拉致問題も、ひとつも解決していない。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。


「外交は安倍政権にとって、支持率回復のための『伝家の宝刀』。肝心の成果が出ているかというと、出ていません。でも成果があろうがなかろうが、『これを達成します』と言い続け、『長期政権だからこんな外交ができる』とアピールせざるを得ない。外交成果は国民にとって分かりにくい部分があるので、“やってる感”を演出しやすいのです」


 安倍首相は、10日の参院決算委で「全ての世論調査で、景気回復の実感がないという方が多数いらっしゃるのは事実」と白状した。


 もはや、アベノミクスの成果を前面に出せないため、外交を公約のメインにせざるを得ない事情もあるらしい。 いま、安倍政権は年金制度崩壊が露呈したことの火消しに躍起だ。国民は「外交の安倍」というハリボテの看板に惑わされてはいけない。


このアピールの最大の根拠は、つい最近のトランプと仲良しごっこ、接待漬けに対して、国民の支持率が上がったことだろう。これで支持率を上げる国民も謎である。
そうした国民性が、こんないい加減な口先だけの男に長期政権を与え、自分たちの足元を腐らせてきている。


もう一度言おう、外交の安倍の唯一根拠が、トランプの信頼を”勝ち得ている”であれば、それを信じているのは、西洋コンプレクスでお人よしの日本国民だけだ。


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