密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

七人の侍?未来を作る?自民COOL企画で際立つ安倍晋三の異物感

政府が国民に向けて発する言葉・表現の幼稚さは目を覆うばかりである。
自衛隊のアニメ広告、内閣サイバーセキュリティセンターの要請ツイート、そして、”自民党2019”で展開される、大キャンペーンはもはや国政を担う与党のそれではなく、商業主義的広告代理店のそれである。
それでも、十代の若い表現者たちが、強い意志を語る、日本の未来を感じさせる、かっこいい動画に仕上がっている、安倍晋三の登場を除いては。



♯自民党2019「新時代」篇60秒


安倍がここに登場することは、動画の方向性や意義をビジュアル的にも理念的にも、ぶち壊す。とってつけたような、いや靴の底についてしまったガムや犬の*ンのような違和感と不快感を与える。十代特有の鋭いナイフのような声の中に、どんよりよたるんだ精彩のない男が割り込んでいる。これならマリオの方が笑えるだけマシだ。


出演の若者たちは、安倍晋三に自分たちの言葉が届いていると思うのだろうか? 社会保障を削り、非正規雇用を増やし、一生懸命働いても生活がギリギリ、学びたくても、奨学金とは名ばかりの厳しい取り立ての学生ローン。こういうこと主導してきた人間は、「未来を作りたい」だと?片腹痛いを通り越して吐き気がする。


こういう全くマッチしない広告代理店戦略に、ポンと安倍晋三を落とし込むから、余計に嫌な感じが増大する。


噂の”七人の侍” 
自民党が新たな広報戦略「#自民党2019」プロジェクトで自民党が開設した特設サイトでも、やはりこのイラストが使用されているのだが、それは荒々しく勇ましい野武士ふうの7人がV字に並んでいるというもの。なかでも、もっとも目を引くのは、中心に配置されている、静かな目で刀を構えているイケメン武士。無造作に髪を束ね、胸元も大きくはだけさせているため色っぽさもあり、いかにも物語の主人公的な、強そうなヒーロー然としたキャラクターだ。
 だが、問題はここから。この主人公っぽいキャラをクリックすると、なんとそこに「第二十一代・第二十五代 自由民主党総裁 安倍晋三」という文字が出てくるのである。

(リテラより)

三船敏郎の立ち位置のサムライはどう見ても、伊藤英明くん。
選挙対策委員長である甘利明議員は、自身のブログでこう書いている。
〈自民党の7人の政治家が7人の侍の姿となって新時代を切り拓いていく劇画、そんなイメージキャラクターを墨絵で描いて頂きました。(中略)真ん中に立つのは言わずと知れた安倍総理です。我々の決意が一枚の水墨画になります。〉7人て誰?安倍・麻生・菅・二階・甘利・下村・羽牛田あたり?紅一点を入れなくちゃなら、稲田・片山・高市か?くノ一水田・花魁丸川、イヤイヤ見栄えから行って、セクシーナイト”八紘一宇”三原は外せまい。


おおそうか!百姓(国民)に雇われて、野盗(野党)と戦う7人の侍。
でも、百姓(国民)から搾取しているのは当の7人用心棒とその一派。つまり本来雇い主たる百姓(国民)は逆に支配されちゃってる状態。


だからストーリーとしては、自民砦の三悪人に囚われの人々を解放する、野党連合7人の侍ストーリーにしなくてはならない。


役者も自民より面白いよ。筆頭剣士枝野りつみんBGMは『不協和音』・迷いが多いが血潮が熱い玉木雄一郎BGMは『浪花節』・温厚にして質実剛健志位和夫BGMはショパン(安倍政権への)『別れのワルツ』・冷静沈着「人切り又市」又市征治BGMは『リムジン河』・れいわの新撰組切込隊長山本太郎BGMは『昴』・紅一点は国会極妻森ゆうこBGMは『仁義なき戦いのテーマ』・そして島田勘兵衛=志村喬の役どころは、小沢一郎
BGMは『最高の応援歌”最後の一歩”』他にもまだまだ勇ましいサムライがいます。


美食で膨れ欲惚け権力ボケでふやけた”7人のサムライ”がどこにいる。内輪受けが過ぎて、過剰な安倍へのごますりが、はた目から見て非常に醜悪で滑稽だということがわからなくなっている自民党。


天野喜孝氏も、自分の作品に安倍臭がするのが嫌でかけ離れた絵を描いたのではないか?お国の仕事は実入りがいいでしょうし断りはしたくないだろうけど、醜いもの嫌なものは書きたくないのもアーチスト。


突っ走るCOOLな企画に取り巻かれ、安倍晋三だけが、不釣り合いな異物としてぼんやりと漂う。


甘利議員は前述したブログで、〈更には、ファッションとのコラボレーションもしていきます。ファッションリーダーによる一人一人のメッセージTシャツ〉とも予告。自民党のHPにも〈“ViVi girl”とコラボレーション〉〈「これからは、こんな日本にしたい!」という一人一人のメッセージをデザインして、世界で一枚のTシャツを制作、ファッションスナップとしても撮影〉とある。つまり、若者に支持されている人気のインスタグラマーや読者モデル、タレントたちが、ファッションリーダーとして今後、自民党のPRを展開していく可能性があるのだ。(リテラ)


お前らは一体何をしたいんだ。国民の頭を”楽しいこと、幸せなこと、ほっこりすることで満たせるように”政党全体で広告代理店になって、上澄みだけをさらっとなぜて、おいしいところだけをすくい取る。


Tシャツにメッセージ書いて世界で一枚だけのTシャツ着て、それで、給料上がるのか?ブラック労働抜け出せるのか?貧困のけ出せるのか? 結婚、子育てできるのか?


表面だけ、イメージだけの未来あるある感演出で、好感度あげて、安倍自民党政権が続けば、日本は歴史修正主義、女性差別、隣国ヘイト、国連の勧告を無視し、どんどん独りよがりの国になってゆく。そんな日本すごい?


こんなこと、行政のやることとは正反対だ。アニメで可愛らしく戦闘し、”カッコイイ”キャンディーばらまいて、自分らしさ風船飛ばして、ただそれだけで、土台はない、保証もない、そんな日本はすごい国だ、と思う人本当にいるの?


7人の侍のラストで、島田勘兵衛が呟く『勝ったのは百姓たちだ』
こんな浮かれた宣伝に乗せられず、しっかり政治に参加し、最後に勝ったのは一般の国民たちだ、と言わせなくてはならない。そして、そのために身を粉にして戦い、自分の勝利ではなく国民の勝利だと喜べる政治家を代表に送り出さなければならない。


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