密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

トランプが根に持つオバマ氏のユーモアと梨下に冠を正さないセンス

ドナルド・トランプは、恒例の記者会の夕食会を3年連続で欠席した。この夕食会は、
公金を使って一部の生吉が飲み食いする何処かの国の風習とは全く違う。
こちらのサイトはアメリカの記者会・その夕食会についてとても詳しく書かれています。
http://www.way2real.com/us/president/obama-comedian-in-chief.html


記者会が招待し、壇上に立つ大統領は、知力とユーモアが試される(これも、トランプが出席を拒む理由だ)どんなスピーチをするかが毎年注目され、またその後に続く、著名なコメディアンが大統領、時事、話題の人、報道陣をネタに皮肉な笑いを繰り広げる。上記サイトによると、これをローストというのだそうだ。(ロースト=炙る、表面をこんがり焼く、転じて、酷評する、冗談のネタにする、バカにする、という意味だろう)


トランプが出席を拒む理由に、オバマ大統領に強烈なジョークのネタにされたこともあると言う記事もある。
2011年にオバマ氏、出席したトランプ本人の前、痛烈の彼をローストした。(出生証明を無根拠に違いデマを拡散され、オバマ氏は出生証明書を公開したことなどのリベンジ?)この字幕つき動画は見つけられなかったが、2016年の最後の大統領としてのロースト・スピーチの字幕付き動画を、BBCが載せている。



オバマ大統領は、実は冗談付きの凝り性でわざわざショートムービーまで作っている。
何年か忘れてしまったが、トランプ氏が、大統領になったのちのホワイトハウスと題して、ラスベガスのように(パチンコ屋のような)電飾を施されたホワイトハウスを画面の映し出し、爆笑を呼んだ。


こちらも2016年夕食会で同時上映されたオバマ主演監督作品、



この、”引退目前大統領の自分探し”は、色々な意味ですごく面白い。引退する多くの男性に共通する、究極の自虐ギャグ。


二女のサーシャさんが現在通うワシントンの高校を卒業するまでは、ワシントンに留まると予定を発表したオバマ氏の愚痴から始まる。バイデン副大統領を相手に、人生相談?
ここで、大統領は自動車免許を返上しなければならないことが判明(知らなかった、、)免許申請し直して好きなところへいける、ボランティアのスポーツコーチをしてもいいとアドバイスを受け、いろいろ試みるが、、、免許申請の際は、例のトランプによる、出生疑惑デマを皮肉る。
陸運局職員の誰がこようと動じない態度はしばしば見かける典型的下級公務員的なもの、移民局もこんな感じだ。(もちろん、とても感じのいい人もいるけれど)


ミッシェルとのやりとりも、アメリカの一つの典型的な夫婦関係。大人の妻が、子供っぽい夫をたしなめる。妻は常に正しく主導権を握る(いざとなったら、愛する妻と子供達を守るのは自分だ、と心の中で思う夫。”いざ”以外は低姿勢で妻を立てる)


最後の相談相手は、ジョン・ベイナー元下院議長(共和党)オバマ政権にとって、目の上のたんこぶどころか、立ちはだかる防波堤的な存在だった人。超党派で出演。ゴルフ焼けが有名。そして、オバマ氏は愛煙家のヘビースモカーだったが、大統領就任後禁煙、禁煙ガムを噛んで我慢していたこともローストのスパイスに。


バイデン・ミッシェル・ベイナー、CNNキャスターそして多分ホワイトハウスの職員の人、みんな、このオバマ監督のジョークショートムービーに協力し立派な役者ぶりを披露。遊びにも全力投球です。アメリカの大人たちは遊びが大好きで、サプライズパーティー、子供のためのサンタ演出、ハーロウィン、ホリデーハウスデコレーションなど、すごく本気で取り組みます。


グルメ談合や”酒飲んでワー”の内輪での盛り上がり、内輪の上下関係がこの世の中心と思い込み、人の評価の入らない、入れないところでことを行い、地位に恋々としがみつき、そのためにルールまで変えてしまう、まともに字も読めない、自分の言葉では話せない、たまに話せば意味不明、シナリオ付きの記者会見、という何処かの国の政治家とは大違い。


大統領は、政策・公共での発言行動はもちろん、服装まで国民のチェックの対象(動画の中で、オバマ氏が、こんなタイトなジーンズ嫌いだ、もっとゆるゆるのを履いてやる、というくだりは、好みのジーンズを、はいていたら、ダサイと非難が集中したことから、はくのをやめたという事実がある。ゴルフもトランプ!からゴルフをしすぎている!!と責められこともあった。これも動画に盛り込まれている。ファストレディー子供達までも常にチェックされる。居酒屋経営なんてアメリカでは驚天動地の所業だ。ファストレディーも有償の仕事をしてはならない、決して私人ではないのだ)


大統領は国民から直接選ばれた、国民の代表でアメリカの象徴。ダサイ格好など許されない。運転する自由もない。8年勤めれば、みんな本当にボロボロになる。激務と制約(利益相反の疑いを持たれる行為・交友も絶対ダメ)と責任重圧。しかしトランプは60%自室でテレビ(フォックスニュースとか)を見てツイッターをしているし、週末はニュージャージーかフロリダのマールラーゴでゴルフ三昧ようなので、そうはならないだろうが。絶対利益相反で有罪になるね、そのうち。


ともあれ、前大統領の国民へのサービス精神と、最高のユーモアを楽しんでください。


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