密接な関係にある他国から

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内閣府が始めた企業主導型の事業所内保育事業とパソナの暗躍

22日参議院予算委員会の田倉智子氏の質疑は、素晴らしいものだった。
後半の、官房長官記者会見に際する、東京新聞望月記者に対する、”パワハラ”と内閣記者クラブへの恫喝まがいの、問題意識の共有の申し入れを取り上げた。
菅官房長官は”事実誤認”とは、単に、政府見解と違う見解を持つこと、見解の違いを認めないことであると、明確化した。論理的で力強く、とってもシビれる質疑だった。

「内閣記者会への申し入れ問題」田村智子 議員 予算委員会 質疑(2019/03/22)


しかし注目すべきは、公立・認可保育所の必要の声を無視し、法改正までして始めた、内閣府が始めた企業主導型の事業所内保育事業の問題、実は、高額な助成金習得も含めた、企業や仲介者のビジネスと成り下がっていること。(この部分を含む動画を探したが見つけることができなかったので、田村氏の質疑を要約してみる。詳しくは参議院予算委員会インターネット中継で22日予算委員会田村智子氏質疑を見てください。
参議院インターネット審議中継 


企業主導型の事業所内保育事業の基準は認可保育所に比較じて保育士の数も半分て許可など、大変に甘い基準にさっ呈されている。しかし補助金は同等。またその事業に携わる業者が十分な保育の経験も理念も乏しいことを問題視した。


政府(内閣府)の謳う企業主導型保育事業の特徴は以下のとおりです。
◆働き方に応じた多様で柔軟な保育サービスを提供
◆複数の企業が共同で設置可
◆他企業との共同利用可
◆地域住民の子供の受け入れ可
◆認可施設並みの助成を受給

制度開始2年で、休園・閉鎖も含む事業譲渡28所にものぼり、多様な参入を目指し、緩い規制によって参入し安くしたために、保育を真殿に実施できない事業者が次々に参入した。また、人員の空きも、年度始めなどは5割という、かたや、”保育園落ちた”と嘆く人々を尻目に、またしても企業優遇。国民の苦境を国が企業に新しいビジネスとして提案(いや逆か?)また、事前通達もなく翌日に突然の休園を申し渡された例もある。


このまたもや安倍政権の建前だけの改革、企業にとって儲けをあげられる仕組みをつくたことから、ぶち壊した壁の穴を通って、コンサルタントと称する仲介業者が保育事業に流れ込み次々と無責任な業者が流れ込んでいる。


その一つが、パソナ・フォスター。前述のコンサルタント業のほか、事業受託もしている。12箇所の企業主導型保育所を運営。


企業主導型保育所の立ち入り監査は名目上、児童育成委員会の年1回立ち入り監査とされているが、17人という人数では全国視察は不可能であることは明白だ。実際はどうなっているのかという田村氏の追求に、内閣府はパソナに委託していると回答した。


企業主導型保育所をビジネスとしているパソナ・フォスターはパソナの連結子会社
利益相反の疑いも浮上する。


田村氏:なぜパソナに監督業務を委託したのか? 
内閣府:公募によりパソナが選出された。


パソナ1社だけが受託している。その監査を握る会社の子会社が企業主導型保育所事業に参入している。保育の規制緩和の旗を振ってきたのが、パソナ会長の竹中平蔵氏。自治体のチェックなし、基準はゆるい、助成金は認可保育所並みに入る。この制度ができた途端に、旗振りをしてきた張本人の企業が、監査を一手に引き受け、子会社が事業参入、これがまともな保育行政と言えるのか?凍結すべき、と田村氏は主張した。


こういう、規制緩和、多様性を目指すという名目のもとで、利益相反や不公正を防ぐための規制をぶち壊し、政権と結託した企業事業にしに、血税を流用する構図はそこかしこに
作られている。この6年で、安倍政権の国の私物化、国民の血税・労働力・消費に費やす
お金、教育、年金、を余すところまで吸い上げる。


日本をぶち壊し解体し、自分たちの恣意的な運営をできる制度を法制化し、憲法を変え、
非常事態宣言発令権を手にし、有無を言わさぬ完璧な独裁体制を完成させたいのが安倍政権だ。しかし、締め付け吸い上げ続ければ、結局は国力が衰える。日本国民が弱って使い物にならなければ、外国人労働力を輸入して使い捨て、彼らは大笑いで人生を全うする?
そんなことを許してはいけない。今後の選挙で、投票に行き、安倍政権にNOを突きつけ、国民主権と民主主義を取り戻さなくてはならない。
こんな滅茶苦茶になった張子の虎の嘘だらけ行政を、いきなり野党が引き継げば、図々しい安倍晋三は、責任転嫁や印象操作、デマ攻撃に転じてまた国民を騙すだろう。だから、軌道修正は、自民党内でやってほしい思いもある。彼らに政治家としての矜持があるのなら、この腐った政権を自ら浄化する戦いをする良識のある議員がいることを願う。


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