密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍氏の全て調子よく責任転嫁できると全能感?の始まり安易な原発推進

安倍総理はきっと自分はとても運が強いと思っているだろう。内閣が吹っ飛ぶ失態、暴言失言、犯罪的行為でも、支持率は落ちず、デタラメ答弁でもなんとかねじ伏せるせることができてしまう。最悪状態での選挙でも、解散権を駆使し、嘘の公約、そして民進党の自爆などで、信じられない大勝ちもこなしてきた。それは自分が素晴らしく運が強く選ばれた人間であるからだ、その証明だと思ってしまうだろう。


ご母堂曰く、「運命の子」だと、細君曰く「私も主人も、神に選ばれて国のために頑張っている」そんな自分を支える女性陣の妄想が、実感に変わり、だんだん現実ての距離を失わせる。ここ数年では、国会答弁でさえ、立法府の長・森羅万象担当・私が国、と言う発言になって現れている。


そんな安倍氏が特別に運の強さを感じたのが、東日本大震災・福島原発事故だろう。
本来政権にあれば、どれだけごまかしても最大の責任を負わなければならなかったのに、運良く(!?)民主党政権下で起こった。そしてこれに便乗し(!!)自分を悪夢に叩き込んだ憎き民主党政権を攻撃する材料に転化し、救出や対応より民主党攻撃に精を出し、なおかつ菅総理(当時)に対するデマ攻撃まで行った。そしてその後、混乱する野田民主党を誘導し、解散総選挙を打たせ、ここでも震災の民主党政権の対応を盛大に非難、しつこくデマ攻撃を繰り返し、まんまと政権に返り咲いた。


政権さえ取れば、本来は一般国民のことなど、どうでもいい冷淡な安倍氏は、散々非難した民主党政権下では起き得なかった、切り捨て置き去りの口だけ復興やってる感や、現場の事実を隠して大嘘復興五輪誘致、国外への証明のために、未だに危険な被災地への住民帰還促進と、五輪に湯水のように税金を使うのに、被災者への支援打ち切り、そして、原発輸出ビジナスに精を出し(ことごとく失敗)再稼働を強引に推し進めている。


そんな絶好調の安倍総理に、リテラが3月11日に際して、この原発事故の最大の戦犯は安倍晋三であると言う記事をあげている。


そこで取り上げられた、共産党吉井英勝議員の2006年国会質疑。多分動画の質疑ではなかったのだが(多分、安倍総理が答弁していたから、2006年12月22日の質疑だったのだろう)数年前にYouTubで見て本当に感心して記事にした。この記事、さんざん探したが見つからなかった。しかし、吉井議員は本当に原発問題のスペシャリストだ。知識を持ち、真剣に考え、警鐘を鳴らし続けた。共産党は、その時の”流行り”の問題ではなく、何年でも自分の取り組んだ問題を深く追求し続ける姿勢の議員たちがいる。頭がさがる。



原発 津波で冷却不能も
以下リテラ記事前略



福島原発の事故に関して安倍首相はきわめて直接的な責任を負っている。第一次政権で今と同じ内閣総理大臣の椅子に座っていた2006年、安倍首相は国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性を指摘されながら、「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、対策を拒否していたのだ。
 

周知のように、福島原発の事故は津波によって全電源が喪失し、原子炉の冷却機能が失われたことが原因で、政府や電力会社はこうした事態を専門家さえ予測できない想定外のことだったと弁明してきた。
 しかし、実際にはそうではなく、原発事故の5年前に、国会質問でその可能性が指摘されていたのだ。


質問をしたのは共産党の吉井英勝衆院議員(当時)。京都大学工学部原子核工学科出身の吉井議員は以前から原発問題に取り組んでいたが、2006年から日本の原発が地震や津波で冷却機能を失う可能性があることを再三にわたって追及していた。


3月には、津波で冷却水を取水できなくなる可能性を国会で質問。4月には福島第一原発を視察して、老朽化している施設の危険性を訴えていた。


そして、第一次安倍政権が誕生して3カ月後の同年12月13日には「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」を政府宛に提出。「巨大な地震の発生によって、原発の機器を作動させる電源が喪失する場合の問題も大きい」として、電源喪失によって原子炉が冷却できなくなる危険性があることを指摘した。
 
ところが、この質問主意書に対して、同年12月22日、「内閣総理大臣 安倍晋三」名で答弁書が出されているのだが、これがひどいシロモノなのだ。質問に何一つまともに答えず、平気でデタラメを強弁する。


吉井議員「原発からの高圧送電鉄塔が倒壊すると、原発の負荷電力ゼロになって原子炉停止(スクラムがかかる)だけでなく、停止した原発の機器冷却系を作動させるための外部電源が得られなくなるのではないか。」



安倍首相「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。」
 
吉井議員はこうした回答を予測していたのか、
「現実には、自家発電機(ディーゼル発電機)の事故で原子炉が停止するなど、バックアップ機能が働かない原発事故があったのではないか。」とたたみかける。
 
しかし、これについても、安倍首相は我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」と一蹴
 

これに対して、吉井議員はスウェーデンのフォルスマルク原発で、4系列あったバックアップ電源のうち2系列が事故にあって機能しなくなった事実を指摘。吉井議員「日本の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。仮に、フォルクスマルク原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取れなくなるのではないか。」と糾した。
 

すると、安倍首相はこの質問に対して、こう言い切ったのである。
「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない。」
 吉井議員が問題にしているのはバックアップ電源の数のことであり、原子炉の設計とは関係ない。実際、福島原発はバックアップ電源が全部ダメになって、あの深刻な事故が起きた。それを
安倍首相「設計が違うから、同様の事態が発生するとは考えられない」とデタラメを強弁していたのだ。


そして、吉井議員がこの非常用電源喪失に関する調査や対策強化を求めたことに対しても、安倍首相「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、(中略)経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と、現状で十分との認識を示したのだ。
 

重ね重ね言うが、福島原発が世界を震撼させるような重大な事故を起こした最大の原因は、バックアップ電源の喪失である。もし、このときに安倍首相がバックアップ電源の検証をして、海外並みに4系列などに増やす対策を講じていたら、福島原発事故は起きなかったかもしれないのだ。
 だが、安倍首相はそれを拒否し、事故を未然に防ぐ最大のチャンスを無視した。これは明らかに不作為の違法行為であり、本来なら、刑事責任さえ問われかねない犯罪行為だ。
 

ところが、安倍首相はこんな重大な罪を犯しながら、反省する素振りも謝罪する様子もない。それどころか、原発事故の直後から、海水注入中止命令などのデマをでっちあげて菅直人首相を攻撃。その罪を民主党にすべておっかぶせ続けてきた。その厚顔ぶりに唖然とさせられるが、それにしても、なぜ安倍首相はこれまでこの無責任デタラメ答弁の問題を追及されないまま、責任を取らずに逃げおおせてきたのか。



この背景には、いつものメディアへの恫喝があった。
 実は、下野していた自民党で安倍が総裁に返り咲いた直後の2012年10月、「サンデー毎日」(毎日新聞社)がこの事実を報道したことがある。1ページの短い記事だったが、本サイトが指摘したのと同じ、共産党の吉井英勝衆院議員(当時)の質問主意書に対して安倍首相が提出した答弁書のデタラメな内容を紹介。吉井議員のこんなコメントを掲載するものだった。
「いくら警告しても、マジメに対策を取らなかった安倍内閣の不作為は重大です、そんな安倍氏が総裁に返り咲いて首相再登板をうかがっているのは、本人も自民党も福島事故の責任を感じていない証拠でしょう」
 ところが、これに対して、安倍は大好きなFacebookで、こう反撃したのだ。
「吉井議員の質問主意書には『津波で外部電源が得られなくなる』との指摘はなく、さらにサンデー毎日が吉井議員の質問に回答として引用した政府答弁書の回答部分は別の質問に対する回答部分であって、まったくのデタラメ捏造記事という他ありません」(現在は削除)
 
出た、お得意の「捏造」攻撃(笑)。だが、「サンデー毎日」の報道は捏造でもなんでもなかった。たしかに安倍首相の言うように、吉井議員が質問で外部電源が得られなくなる理由としてあげたのは、津波でなく「地震で送電鉄塔の倒壊や折損事故」だった。しかし、だったらなんだというのだろう。そもそも、吉井議員が問題にしていたのは外部電源が得られなくなる理由ではなく、外部電源が得られなくなった場合のバックアップ(非常用)電源の不備だった。


吉井議員は質問主意書の中で、バックアップ電源4系列中2系列が機能しなくなったスウェーデンの原発事故を引き合いに出しながら、日本の多くの原発が2系列しかないことを危惧。2系列だと両方とも電源喪失して原子炉を冷却できなくなり、大事故につながる可能性があると指摘した。
 それに対して、安倍首相が「我が国の原子炉施設で同様の事態が発生するとは考えられない」と回答したのだ。福島原発の事故はまさにバックアップ電源が喪失したことで起きたものであり、その意味で「サンデー毎日」の「津波に襲われた福島原発を"予言"するような指摘を、十分な調査をせずに『大丈夫』と受け流した」という記述はまったく正しい。


 もし、質問主意書が地震でなく津波と書いていたら、安倍首相は、バックアップ電源の検証を行って、2系列を海外並みの4系列にするよう指導していたのか。そんなはずはないだろう。
 ようするに、安倍首相は自分の責任をごまかすために、枝葉末節の部分をクローズアップし、問題をスリカエ、「記事は捏造」という印象操作を行っているだけなのだ。(
後略)



昔は、正義は必ず勝つ!!と多くの子供たちが思っていた。現実にそうとは限らなくても、そう信じさせてあげる社会を作ることが大人の使命だろう。(まあ、正義の戦争なのに負けた、という屈折を抱えた人間どもが大人になり、世の中を動かしているのだから、社会が狂うのも当たり前か、、、)


自分の悪運に自信を持ち、もはや”神”的な傲慢さで、程度の低い嘘を平気で垂れ流す、品性の悪い良心のかけらもない、単に利己的なだけの人間の、代わりはいないと信じ込まされて、そんな人間に支配されることをよしとするなら、私たちは社会の子供達に顔向けできない、そう肝に命じて、次回選挙で、”正義は必ず勝つ!!”の実践の第一歩を踏み出すべきだ。


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