トランプ支持者という偏見を持ってしまった。
少し前の記事に、カソリック系の高校生が、ネイティブアメリカンのパフォーマンスに進路妨害をしている(ような)動画がアップされ、波紋を呼んだ記事を書いた。
そして、批判を受けた高校生から、自分の立場と、状況説明をする声明がおくられたきた。彼らが、トランプ帽をかぶり、堕胎禁止の法制化集会に学校をあげて参加していること+この動画(もちろん彼は笑っていて、男性に何もしていないが、パーソナルスペースの領域を超えていて、威圧感を与えているように見えた)で、トランプ支持者=白人至上主義、差別主義者というステレオタイプがワタクシ自身に働いたことを、真相は、双方の言い分がありはっきりしていないが、トランプ支持者への偏見で書いてしまったことは反省しなくてはならない。自分も差別的偏見で物を見ている、十分注意しなくてはならないと思った。
Disrespect:力に奢る若者 トランプの悪しき影響 - 密接な関係にある他国から
高校生からの声明を掲載したCNN(もちろん彼らはその責任がある)
(CNN) 米首都ワシントンのリンカーン記念館前で高校生のグループが高齢の先住民男性を取り囲み、はやし立てる場面の動画がネットに流れ、波紋を呼んでいる件で、先住民男性と向き合って立った男子高校生本人が21日までに声明を発表した。動画のような状況に至った経緯を明らかにし、自身と家族に関して広まった誤った情報や完全なうそを是正したいとしている。
声明によると、男子高校生の学校のグループは18日、人工中絶に反対する集会に参加するためワシントンを訪れていた。集会後、リンカーン記念館前に午後4時半ごろ到着。5時半までそこに待機し、やってきたバスに乗って地元のケンタッキー州に帰る予定だった。
生徒たちが記念館前に到着したとき、そこには抗議行動を行う4人のアフリカ系米国人がいた。何に抗議しているのかわからず、こちらから話しかけたりもしなかったが、4人は生徒たちに向かって「差別主義者」「貧乏白人」といった侮蔑的な言葉を投げつけてきたという。
公の場で声高に侮辱された生徒たちは、引率の教師の承諾を得て愛校心を鼓舞する歌を合唱して反撃した。通常はスポーツの試合で歌われるもので、どこの高校にもあるような、前向きな内容に終始する歌だと声明では述べている。
この男子高校生が聞いた限りでは愛校歌以外を歌っている生徒はおらず、「国境の壁」や憎悪、人種差別に関する言葉を発している生徒もいなかったという。自分たちを侮辱する声をかき消すため、愛校歌の音量は大きくなっていた。
歌い始めてから数分後、今度は先住民のグループが生徒たちに近づいてきた。そのうちの1人が太鼓をたたきながら、カメラを構えたもう1人を伴って、男子高校生の目の前に立った。
男子高校生は当初そのグループがいたことに気づかず、太鼓を持った男性がなぜ自分の方へ近づいてきたのかもわからなかったと説明。驚き、当惑するとともに、すでにアフリカ系の4人から侮辱を受けていたので、ますます状況が悪化するのではないかと不安になったとしている。
男子高校生は声明で「身動きせず、冷静でいればこの場は収まるはずだと考えた。誰もがカメラを持っているのに気付いていた。おそらく大人のグループが十代のグループを挑発して、騒ぎをより大きくしようとしていたのだろう。手に負えない状況にならないよう、心の中で祈っていた」と述べた。
太鼓の音が鳴り続けるなか、男性の周りにいた人たちが生徒の1人に向かって「我々の土地を盗んだ」「ヨーロッパに帰れ」と叫び始めた。別の生徒が言い返すのが聞こえたので、クラスメートに向かって反応しないよう合図したという。
男子高校生には太鼓を持った先住民の男性の進路を妨害するつもりはまったくなかったし、男性も男子高校生をよけて通るそぶりを一切見せなかった。「明らかに、彼は私1人を選んで向かってきた。理由はわからないけれど」
その後、バスが来たことを教師から告げられ、男子高校生はバスに向かって歩き出した。男性との対峙(たいじ)はそこで終わった。「誰もけがなどしなかったことに感謝した」という。
男子高校生は声明で、自身の目の前に立った男性について「何の悪意も持っていない。あの人が抗議したり、自由に発言する権利を尊重する。リンカーン記念館の前で歌うことも支持する。いつでもやればいい。他人のパーソナルスペースに入り込む手法については考え直すべきだと思うけど、それも彼が選ぶことだ」と語った。
一方で、あまりに多くの人たちが実際にはなかったことを信じ込んでいる現状に胸を痛めているとも述べた。当時あの場にいたアフリカ系米国人や先住民に対し、自分は差別的な行為をはたらいてはおらず、クラスメートにもそうした振る舞いはみられなかったと証言した。
記事にはないが、アフリカ系の若者グループは、ユダヤ教のカルト的なグループであり、
、ネイティブアメリカンの男性は双方をなだめようとパフォーマンスをした、という情報もある。しかし、高校生の状況説明の中で、ネイティブアメリカンの男性の連れと思しき人物が動画を撮っていた、と述べている点、彼らを使って差別の問題提起に利用しようという意図があった、とも取れる。また高校生の周囲の大人がそのような意図であるというように彼の声明を誘導したのかもしれない。これを調査で明らかにするのか?それともこのままになるのか?はわからない。
コンサバティブクリスチャンの多くは白人で、小さな街、村に住み、日曜日には教会に通い、教区の聖職者の指導よく従う。高校を卒業後、同じ教区の子と結婚し、子供を作り、親と同じような生活を送る。フットボールを愛し、家族を愛し、お酒も飲まない人も多い。堕胎に反対するのも、神の教え、堕胎は殺人と周囲が100%思う場所で育ち、そこにいて、人生を送るので、大都市の人間たちの考えなど悪魔の囁き、背徳者の理屈としか思えないのだろう。本気で進化論を否定する人も少なくない。
それでも、トランプ集会などで、銃をぶらさげ差別的で暴力的な言葉を吐き撒き散らす人間たちや、KKKのような集団とは、歴然と違うのだ。これは忘れてはいけないことだ。
以前、敬虔なクリスチャンの青年が、体験番組30daysで、30日間ムスリムになるというドキュメンタリーを見た。この中西部にどこにでもいる青年の、困惑、どうしても受け入れられない体に染み付いた信仰(これは美しいとさえ思った)相手を理解し、友情を感じる(ムスリムのホストファミリーも葛藤する)。偏見とは何か、人間同士の理解とは何かを深く考えさせられた、傑作ドキュメンタリー番組だ。
”30daysイスラムコミュニティーに住む”ついて書いた2015年記事です。お読みになっていない方、是非読んでいただけると嬉しいです。
色眼鏡は、よほど注意しないと知らず知らずのかけている。分断は決めつけ理解を閉ざす
ことから始まる。相手があるがままを認める、他人を自分の思い通りにしようとしない、それこそが、人と関わる上での大切な第一歩であると改めて、心に戒めた出来事だった。
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