密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

辺野古土砂投入停止署名20万筆越え、日本国首相はNHKで実のない大嘘を自信満々に広める

16万票辺りで停滞していた、辺野古土砂投入停止署名、20万票にはとても届かないだろうと思っていたが、急速に伸び始め、最終的にアメリカ東海岸時間7日の終わりまで、200408の署名が集まった。多分クイーンのブライアン・メイ氏の呼びかけがラストスパートに結びついたのではないかと思う。もちろん誰も、政治的発言はするな、などという馬鹿げたことは言わない。


この署名はホワイトハウスに届けられるが、もはや四面楚歌で、権限のない非常事態に言及し、自分の政府をひと時事にとって喧嘩に勝つことに必死のノイローゼトランプが注目するとは思えないが、アメリカ市民の注目は辺野古の海に集まった。環境破壊に神経をとがらせるアメリカ市民は多く、今回の署名で、そういた人々にも辺野古の環境破壊と日本政府の暴挙が注目されたことは大きい。(米軍基地存続や、その存在意義に関しては意見は分かれるだろうが、土砂投入と、住民投票を待つべきという当然の民主主義のルールに限定した今回の署名は、多くの共感を呼んだと思う)


そんな中、日本の首相がいかに環境問題を軽く考えているかを露呈する事実が、安倍総理自身が、みなさまのNHKでぶち上げてしまったのだから、世界も呆れることだろう。
【安倍晋三】安倍首相がNHKジャック 辺野古工事“環境配慮”のウソ八百|日刊ゲンダイDIGITAL
<前略>
辺野古へ土砂が投入されている映像がございましたが、サンゴについては(他の場所に)移しております。(砂浜の)絶滅危惧種は(砂を)さらって別の浜に移していくという、環境の負担をなるべく抑える努力をしながら行っているということでございます」
(6日NHK「日曜討論」での安倍氏の発言)
辺野古沿岸の大浦湾周辺は、ジュゴンをはじめとする絶滅危惧種262種を含む5806種の生物が確認されている。うち約1300種は新種の可能性が高く、生物の種類は世界自然遺産に登録された屋久島(約4600種)や小笠原諸島(約4400種)よりも多い。このため、防衛省は希少サンゴなどを他地域に移植する計画を打ち出しているが、海域外の生態系に影響を及ぼす危険性もあり、これまで実際に「移植した」という話は聞いたことがない。


■貴重なアオサンゴ群落に影響


 安倍首相は、埋め立て工事の仕様書とは違う――との指摘が出ている「赤土」の搬入によって海域が真っ赤に染まった映像を見て、慌てて「環境に配慮している」みたいなポーズを取ったのだろうが、この説明は本当なのか。


 辺野古問題に詳しいジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「安倍首相は環境に配慮しているかのような説明をしていますが、一部のサンゴ移植を取り上げて針小棒大にアピールしているだけ。中身はありません。問題は、違法性が指摘されている粘土質の赤土が大浦湾に広がったり、今後、軟弱地盤の改良工事を強引に進めたりすれば、北半球最大といわれる貴重なアオサンゴ群落の死滅や絶滅危惧種に計り知れない影響が出るということなのです」


玉城デニー沖縄県知事はTwitterで〈安倍総理…。それは誰からのレクチャーでしょうか。現実はそうなっておりません。だから私たちは問題を提起しているのです〉


このツイートを巡り、いや産後は移植された事実があるとの反論報道も出たが、要は中身である。

たしかに、昨年7〜8月に沖縄防衛局は辺野古側の埋め立て海域で見つかった絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体を採捕・移植しており、安倍首相もこの件をもって「サンゴは移した」と大見得を切ったのだろう。
 

しかし、現実には、土砂が投入されている区域付近で移植が必要なサンゴはこれ以外にも見つかっているのだ。
 

たとえば、K4護岸付近では、準絶滅危惧種であるヒメサンゴが見つかっていた。当初、防衛局はこのヒメサンゴを移植しようと特別採捕許可を申請していたが、移植先の選定が適当ではないとの理由で不許可に。すると、防衛局はこのヒメサンゴを移植対象から外して護岸工事を進めた。
 

だいたい、移植されたオキナワハマサンゴにしても、5〜10月の移植はサンゴの産卵期や高水温期にあたり死ぬ可能性が高いため、防衛局もこの時期の移植を避ける姿勢だった。にもかかわらず、昨年8月に防衛省でおこなわれた環境監視等委員会では「ハマサンゴは比較的高水温に強いという話があった」として方針転換。国内で前例のない遮光ネットで直射日光を避けるなどという策で移植に踏み切ったのだ。これにはサンゴの研究者である東京経済大学の大久保奈弥准教授も「オキナワハマサンゴが高水温に強いと示した論文はない。絶滅危惧種である以上は1群体も死亡させてはならず、白化死亡の恐れがある高水温期に移植を許した委員会の見識を疑う」と指摘している(沖縄タイムス2018年8月3日付)


防衛局のコンクリート投下により、辺野古の94群体ものサンゴが破壊!


 いや、大前提として、防衛局は埋め立て承認願書に添付した環境保全図書で「事業実施前に」、専門家等の指導・助言を得て、可能な限り工事施工区域外に移植・移築して影響の低減を図るとしていた。ようするに、工事着工前にサンゴ類などを移植すると約束していたのだ。だが、防衛局はこの約束を守らず、「事業実施前」におこなうとしたのは「専門家の指導・助言を得ること」だと詭弁を弄しているのである。
 このように、安倍政権は当初の約束を次々に破り、レッドリストに掲載されているサンゴの移植をおこなうことなく土砂を投入した。しかも、いま現在、防衛局が埋め立て工事に伴い特別採捕許可申請を出しているのは、小型サンゴ類が約830群体と約3万8760群体、大型サンゴ類約22群体にもおよぶ。なのに、“土砂投入された場所のサンゴは移している”などと言い張ったのだ。
 

そもそも、辺野古・大浦湾は、沖縄防衛局による環境影響評価の調査でも262種の絶滅危惧種を含む5806種もの生物が確認されている。その一方、安倍政権は辺野古の新基地建設工事を進め、2015年に防衛局がおこなった調査では、防衛局が投下したコンクリートブロックによって94群体ものサンゴが破壊されたことが判明したほか、海に沈めた鉄板の重りがサンゴを傷つけたり藻場を削っていることが確認されてきた。新基地建設工事は辺野古・大浦湾の豊かな環境を破壊していることはあきらかだ。
 

その上、現在、政府が海に投入している土砂は赤土が混入している可能性が指摘されている。無論、赤土を含んだ土砂の投入はサンゴを死滅させる恐れがある。
 にもかかわらず、あたかもサンゴをすべて移植させ、環境への配慮は万全であるかのように喧伝するとは……。この安倍首相の大嘘とゴマカシについては、通常国会で徹底した追及がおこなわれるべきだろう。 


いかにもアリバイのために、ほんの少し移動して、それを縦に大見得を切る。”いかにも安倍政権らしい、’みっともない言い訳ですね” だ。
では、安倍氏は大嘘を言ったのか?いや、彼は沖縄の海の環境破壊にも、珊瑚や海洋生物にも、全く興味もないし、価値も見出していないのだろう。 そんなものより、自分の支援者に長期にわたり工事を発注し、国税で利益を上げさせ続ける方が大事だし、アメリカに不必要な基地を差し出して機嫌をとることが大事だし、大量の戦闘機やオスプレーを配備して国内の軍備増強の足がかりにすることの方が大事だと考えている。 一度破壊した環境生態系を回復することは本当に難しく、うまく言っても長い年月を要する。だから地球環境を破壊しないようにすることこそ、人間の務めなのだが、そんなことは全く彼らの価値観には入っていないのだろう。だから、一応写した事実がありますから、国民に明言しちゃってください。全く嘘ではないから大丈夫、なんて官僚諸氏に言われて、そのまま、原稿棒読みしてしまえるんだろう。


どうせ後で騒がれても、一応少し移動はしていることを逆手にとって、安倍さんんを嘘つき呼ばわり!!ひどい!!的な論調を広められるだろうと思っているのだろう。
案の定、そう広めているメディアもある。これは、高プロの聞き取り調査の人数を言い訳程度にし、内容も改ざんしたり、開講人技能実習生の聞き取りを、公開せず、偏向したり、隠したり、自分たちに都合のいい結果に合わせて、なんちゃってアリバイでっち上げを繰り返す安倍政権の常套手段だ。


国内ではごまかせるかもしれないが、こうした環境への実のない対応を、海外では許されない。絶滅危惧種に対する今回の対応も、20万筆の署名を集めた、辺野古の海の環境問題として、世界に注目されるだろう。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ