密接な関係にある他国から

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弾劾に怯えるトランプと元上院超党派の決意

トランプの個人弁護士マイケルコーエンがNY地裁で禁固3年を言い渡された。コーエンは、トランプと仕事を始めてからの経緯を振り返り、当初は「ビジネス面の慧眼(けいがん)を本当に尊敬していた」ものの、やがて「個人的にも精神的にもとらわれた状態」となり、最終的には禁錮刑を言い渡される結果になったと説明した。「トランプ氏へのやみくもな忠誠心から光よりも暗黒の道を選んでしまった」としている。
ロシアンゲートやトランプ周辺の選挙違反、脱税不正取引、利益相反、叩けば埃のでまくるトランプ。本人も弾劾の可能性への懸念を漏らしていると言う。

(CNN) トランプ米大統領は自身が弾劾(だんがい)される事態を「現実味のある可能性」ととらえ、懸念を口にしていることが分かった。トランプ氏に近い関係者が10日、CNNに語った。
同関係者によると、トランプ氏は中間選挙前、下院で野党・民主党が多数派を占めれば弾劾されるかもしれないと漏らしていた。
選挙では民主党が下院の過半数を奪い、弾劾を発議できる状態になっている。ただし弾劾裁判権を持つ上院では、与党・共和党が過半数を維持した。別の情報筋によれば、トランプ氏は上院で有罪にはならないことを確信しているという。
連邦検察は7日、トランプ氏の元個人弁護士マイケル・コーエン被告の求刑公判で、被告が2016年の大統領選前、トランプ氏との関係を主張した女性2人に口止め料を払い、選挙資金法に違反した行為について、トランプ氏本人から指示を受けていたと断定した。
民主党からは、この事実が弾劾訴追の対象になるとの声が上がっている。
ある情報筋によれば、ホワイトハウス内部では現在、トランプ氏の弾劾が懸念される要因として、マラー特別検察官が捜査を進める「ロシアゲート」ではなく、選挙資金法違反の件が注視されている。ただ、この件だけで弾劾を成立させるほどの威力はないとの見方が優勢のようだ。


ただし、弾劾の決め手は、上院の2/3の賛成票で、共和党が過半数を占める現状では、難しい。しかし、共和党内でも、トランプが誘導するアメリカの方向性に危機感を持つ人々もいる。



(CNN) 米上院の元議員らが10日付の米紙ワシントン・ポストに連名で論説を寄稿し、上院議員は民主主義の守護者であるべきだと呼び掛けた。
論説には共和、民主両党の議員44人が名を連ねた。

「我々は危険な時代に入ろうとしている」と警告したうえで、現役または未来の上院議員に対し、確固とした意志と熱意で民主主義を守るよう求めている。


具体的には、近いうちにマラー特別検察官がロシアによる米大統領選介入問題の捜査を完了し、同時に下院がトランプ大統領に対する調査を開始するだろうと指摘。一方、世界では地域紛争や大国間の対立が引き続き米国の安全保障、経済、地政学的安定を脅かしていると述べた。


そのうえで、米国は転機を迎えているとの見方を示し、「我々の民主主義の根本理念と安全保障上の国益がかかっている」と強調。法の支配と国家機関の自由、独立を保障する必要があると訴えた。
議員らはさらに、自分たちの在任中は互いに「味方だったことも対立相手だったこともあるが、敵になったことは一度もない」と主張した。
米国史上の危機に際し、民主主義を守るために立ち上がってきたのは上院だと述べ、
議員が党派心や自己利益のために国益を見失ってはならないと戒めている。


この44名の論説は、そのまま日本の政治家、特に自民党の議員に聞いてほしい。
あるいは日本の国民に、議員とはこうした視点を持つ人々で、またそう言う人々を選ばなくてはならないと言うことを改めて考えてほしい。


彼らの言葉が、上院の1/4の共和党議員の心を動かせば、史上初のアメリカ合衆国大統領の弾劾が行われるわけだが、日本でもアメリカでも、政治家の理念を忘れて目先の権力や利権に拘泥する人間は多い。それでも、超党派でこうした声明が出されたことは、大いに心強い。


トランプはますますナーバスになり、側近に当たり散らすことだろう。
今の日本も、安倍政権の独裁は、”我々の民主主義の根本理念と安全保障上の国益が損なわれる”事態に発展している。なんとしても、法の支配と国家機関の自由、独立を保障する必要がある”いや、取り戻さなくてはならない。



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