密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

野党の職場放棄というなら、まず改憲発議の正当性の議論すべき+憲法は過去の過ちを繰り返さないという想いの結晶

『野党は反対しかしない』『対案を出せ』という印象操作に象徴されるように、安倍自民党は、『憲法改正の必要なし』という意見を無視して、改憲ありきでの議論が当然と押し付けてくる。保守系の議員たちが、同じ議員連盟に所属し、その連盟が会見をしたがったいるわけだから、もはや与党野党対立ではなく、日本会議議員・神道政治連盟の議員たちとそうでない議員たちと区分けした方がわかりやすい。


そもそも、憲法遵守義務を持つ総理大臣や国会議員が、憲法改正を主導すること自体の是非から議論する必要がある。国民は今回線の必要性を切実に感じてはいないのだ。


しかるに、言うに事欠いて、その声を代弁する野党を職場放棄とは、詭弁も極まれりだ。
結局は謝罪に至った下村氏だが、、、、。

自民党の下村博文・憲法改正推進本部長は15日、改憲論議に消極的な野党を「職場放棄」と批判した自身の発言を撤回する考えを示した。東京都内で記者団に「野党のみなさんに非常に不快な思いをさせた。反省し、おわびを申し上げたい」と述べ、謝罪した。


下村氏は野党の反発を受け、内定していた衆院憲法審査会の幹事の辞退を申し出た。しかし、野党の反発は収まらず、15日に予定されていた憲法審は見送られた。下村氏は憲法審の委員には就任する方針で、撤回・謝罪で事態の収拾を図れるかは不透明だ。


何をやっても許される安倍一派、ではもうなくなっている。そこには彼らの傲慢とごまかしと厚顔無恥を腹に据えかねている国民の怒りが背景にある。それを感じるから、悲願の改憲何が何でも力で押し切ろうとする安倍晋三とその取り巻きの焦りが現れる。


だいたい、国民投票もただではない、膨大な血税が使われるのに、お試し改憲なんて、いっているのは、経済観念の麻痺したボンボン世襲議員だけだ。


『憲法は国の理想を語るもの』なんて誰が決めた。そんなことを言う前に、まず、国とは何か? 理想とは何か?から議論しなくてはならない。国の理想など言い出していること自体、一つの思想に全員を従わせようとしている意図が見え見えだ。


前川喜平さんが講演の中で、「アメリカ憲法は、自由権規定はあるが、社会権規定がない」と言っていたので、興味が湧いてアメリカの合衆国憲法を読んでみた。


アメリカの憲法は、アメリカ民主主義を機能させる上でのルールブックであると思った。
そして、社会権規定がないと感じられるのは、アメリカの歴史上で、独裁政権に国が席巻されたことがないからだろうと思った。ただ、アメリカとしての歴史上の過ちとその対応に関することは、事細かに付記されている(ネイティブアメリカンの権利、奴隷制度の廃止、人種宗教、主義に対する差別の撤廃など)


かたや日本国憲法は、民主主義維持のルールの他に、やはり’過去の過ちを繰り返さないための注意深い配慮が根幹にあると読める。日本の場合の過去の過ちは、一部の権力の暴走により、独裁状態となったこと。その政府の元、近隣諸国に侵略戦争を仕掛け、多大な犠牲のもと敗北したこと。その結果自他国の多くの無辜の人々の命や人生を破壊したことへの、痛切な後悔、その大きな要因となった君主制を否定し、国民主権を明確にし、2度と同じ不幸を繰り返さない、その決意のもと作られた憲法であることは、アメリカの憲法と比較して読むと明確にわかる。


憲法は国の理想を語るものではなく、国の過ちを繰り返さないために作られたものである、そう感じた。それぞれの国が過去に犯した過ちを反省し、2度と同じ過ちの陥らないように、十分に注意を払い、より良い未来を積み上げるための基礎、それが憲法ではないだろうか?


自分の国への幼稚なプライドを満足させる、”国の理想”を書くべき、なんていうことは、過去を検証し、過ちを受け入れ、それを繰り返さない覚悟に比べれば、いかにどうでもいいことか、今一度考えてみるべきだろうと思う。


日本国憲法は、アメリカのそれと比べても、大変よくできた、美しい憲法だ。
お試しなんて軽い気持ちで、幼稚で頭の悪い人間たちが手をつけていいものではない。
日本国憲法を改定するだけの資質が、社会劣化・モラルハザードが横行する今の日本にはない。大人である先人たちが築いた美しい壁に、下手くそで中途半端なグラフィディーをかきなぐるようなものだ(そして、描くのは簡単だが、修復は膨大な労力と時間を要する)。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ