密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

永住権と帰化・国籍取得をごっちゃにしている?

蓮舫さんの国会質疑を見ていて、思ったこと。
日本は永住権を得るために、10年日本に住まなくてはならないという。
さて、10年の間、どんなステイタスで、日本に在留するのか? 就労ビザが5年で2回更新?その間家族帯同は認められない? 欧米からのホワイトカラーは、自国同様、大きな家に住み、家族も一緒に来ている(虎ノ門のアメリカンクラブが留学生援助のチャリティー版画展を組織していて、そのための作品搬入で訪れる彼らの家は、一等地の大きな家や、コンドミニム、別の国に来ているようだった)



アメリカでは、永住を望むものは、入国の時期に関わらず、申請を出すことができる。
申請に際し、スポンサーと呼ばれる、市民権・永住権保有者(雇用者・家族等)があれば、優位に進む。それのない人は、”くじ” でアトランダムに選ばれる。だいたい5年くらいだし続ければ得られると言われている(トランプはこの制度を廃止しようとしている)


複雑な申請には、移民弁護士の力を借りないと難しい。移民局は毎年制度を変え、申請を困難にしているからだ。それが、受け付けられると、インタビューが行われる。
インタビュアー(移民局審査官)は、部屋に入って5分で不正申請者を見ぬくと言われている。映画”グリーンカード”のチャンチャラおかしい誤魔化しは一発でバレる。


さて、安倍総理は、移民政策は取らないという。総理の言う”移民”とは、永住を許可しないと言う意味だろう。つまり日本は、帰化か、ビザ滞在者しかないと言うことだ。
自国の国籍を保有して、かつ日本に永住できる資格は許可しないと言うことだ。
では、日本における永住権とはなんなのか、わけがわからなくなる。


日本の外国人労働者輸入は、アメリカでの日本人労働者の立場に似ている。多くの日本人労働者は、企業駐在員とその家族で、永住は前提としない。帰国の産業を推進するための駐在で、”お客さん”である。


彼らは企業に保障され守られている。社会も日本人社会を形成し、独自のヒエラルキーで生きてゆく。時間が来たら帰国する。


しかし、日本政府が求める外国人労働者は、政府の言い分”特別な技能を有する”者はごく一部で、大方は、工事現場、介護、宿泊施設の掃除やベットメイキングに従事する。
家族の帯同もなく5年も過ごすことは、かなり厳しいし、企業も、単純肉体労働者への
保護、保証の制度を設けるとも思えない。”お客さん”の立場で呼ぶのなら、それなりの扱いを考えるべきだ。


なんでも、検討中、後で決めるというような、恣意的な法案では、とても、文化・宗教の異なる人々の移住を、恒久的に保護し維持することはできない。


自己都合だけのなんちゃってアイデア入管法改革?は、拙速に行うべきではない。
日本は、きちんと法整備をして、移民・難民受け入れられる国になるべきだし、その共生についても考えてゆかなくてはならない。




PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ