現場知らずの行政の築地破壊 伝統の潮待ち茶屋の重大な役割
豊洲市場が会場した。もともと汚染土壌の上に、なぜ生鮮食品を扱う日本の食の要を移転させるのか?という単純で基本的疑問にすら答えることもなく、結局オリンピックの予定ありき、都心の一等地をゼネコン開発させるために理屈をこねて築地移転を強行しているようにしか見えない。ダブルスタンダード・ごまかし折衷案がお得意の小池知事に、築地の人々が激しい抵抗を開始した。
高圧的に公権力をバックに市民を恫喝する様は、沖縄でもおなじみ。法的なことを出せば、一般市民が恐れ入るという甘い認識で’排除”を試みるも、一般市民は政治家役人が考えているほど馬鹿ではない。自分たちのレベルで市民を馬鹿にした愚民統制は通用しない。役人の紋切り型対応で太刀打ちできるはずがない。
営業権があるのに法的根拠もなく脅してくる東京都!?「東京都は法律を守れ!」〜 #築地市場存続イベント「場内お買い物ツアー」 2018.10.11
相手の話を聞かず、同じことを繰り返す安倍戦法。誰に向かって行政を行なっているのか。電力停止など、違法行為で圧力。取り上げられない営業権を取り上げると、お役人恫喝。公務員という仕事の認識の欠如、戦前のお上絶対体制の認識。
誇りを持って、長年築地で営業してきた、まっとうな人々のまっとうな怒り。
都のご都合主義押し付けの象徴が、豊洲の”潮待ち茶屋”の不在。一般の人たちには耳慣れない言葉だが、こうした伝統的なシステムに、食の安全が守られ、日本の食文化を、特に鮮度の対する他国に類を見ない水準を維持してきたのだということがわかる。
「豊洲には『潮待ち茶屋』がない!」 岩上安身による建築エコノミスト・森山高至氏、一級建築士・水谷和子氏、築地女将さん会・山口タイ氏、新井眞沙子氏インタビュー 2018.10.2
目先の欲と底の浅い合理性が、世界に誇る生鮮市場を破壊する。
”潮待ち茶屋”システムこそ、日本の重要な食文化の一つ。失われれば、津々浦々にも弊害がある。食のテーマパークなんて詭弁の薄っぺらさ。築地破壊反対の世論をもっと盛り上げるためにも、”潮待ち茶屋”システムを多くの人が知るべきだろう。
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