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米最高裁判事候補の醜聞+沖縄県知事選 元公明党副委員長の怒り

アメリカにとって今後大きな影響を及ぼす最高裁判事候補選出。
トランプが米連邦最高裁判所判事に指名したブレット・キャバノー(53)は筋金入りの保守派。キャバノーが正式に任命されれば、最高裁判事9人のうち5人を保守派が占めることになる。つまり、人工妊娠中絶を禁止する法律(1973年の最高裁判決で違憲とされた)が復活し、保守派に有利な現在の選挙区の区割りを改正する望みも断たれる可能性がある、という重要な決定だ。そしてほぼ決まりと危ぶまれたいたその決定が、大きく揺らいでいるのが、キャバノーに大学時代のレイプ未遂と不品行だ。


カリフォルニア州在住の51歳の大学教授クリスティーン・フォード氏が、その告発を行い、またそれに続いて2人の人物も告発を行なっている。フォード氏は27日議会での証言を行なった。


当然トランプはいつもの通り(自分の場合と同じように)デマだと主張。民主党陰謀説も展開している。

フォードはキャバノーにレイプされそうになったことがあると訴えた。36年前、2人とも高校生だったときのことだ。言うまでもなく共和党はこの告発を民主党の「土壇場でのあがき」と決め付けた。文句なしに判事にふさわしい人物を陥れるための、文字どおり信じ難い言い掛かりだというのだ。


だが、フォードの訴えは土壇場で出されたものではない。彼女は何カ月も前に民主党の女性議員にキャバノーに性的暴行を受けたと伝えていた。この時点では、キャバノーは指名を有力視される何人かの候補の1人にすぎなかった。しかも彼女は、最高裁判事候補としてキャバノーの名前が浮上するより6年以上も前にカウンセラーに事件のことを打ち明けており、カウンセラーが書いた面談記録も証拠として提出している。


さらに決定的な証拠がある。高校時代からのキャバノーの親友の1人が何年か前に出した著書にフォードの証言と酷似した事件が登場し、事件を起こしたのは「キャバノー」という名の友人だとはっきり書いてある。


歴史はフォードを土壇場で登場させたかもしれないが、彼女の証言は虚偽とは思えない。


筆者のグレン・カール氏はこのコラムで、歴史は時として気まぐれだ。ある時代の全ての軋轢と重みが、それまで無名だった1人の市民にのしかかり、その人の決断がその後何十年も無数の人々の生活に決定的な影響を及ぼす――そんな予想外の展開も起こり得る。とこの告発を表現している。


今、ルール無用の様相になつている沖縄知事選でも、”それまで無名だった1人の市民にのしかかり、その人の決断がその後何十年も無数の人々の生活に決定的な影響を及ぼす”と言えそうな出来事がある。創価学会の理念から大きく外れ、自民党と一体化して、デマ拡散や、力による投票矯正を行うようになっている公明党への、元公明党副委員長二見伸明氏の内部からの怒りと造反である。




沖縄県知事選で“信念”曲げた創価学会に元公明党副委員長が吠えた!
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投開票迫る沖縄県知事選 元公明党副委員長が怒りの直言|日刊ゲンダイDIGITAL


こうした、良識のある、無名の個人の声、その人の決断こそが、その後何十年も無数の人々の生活に決定的な影響を及ぼす” 物言わぬ学会員の良識が、決定的な影響を及ぼす。このような動きを沖縄の知事選でも起こってほしい。


グレン・カール氏は、故ロナルド・レーガン元大統領の言葉を引いてこう書いている。

アメリカ社会は人々が血縁や地縁ではなく、理念で結ばれた社会だ。人類史上こうした社会はほかにはない。


だからこそ血縁と地縁を重視する白人至上主義者はアメリカの理念に真っ向から反する、アメリカ社会にとって非常に危険な存在なのだ。保守派の故ロナルド・レーガン元大統領がこのことを的確に表現している。いわく、「アメリカ社会は人々がどこから来たかではなく、どこを目指すかで結ばれた社会だ」


血縁と地縁を重視するどころか、社会の根幹がそれで構成され、政治腐敗や民主的選挙の腐敗につながっている日本。そしてその血縁と地縁を重視し、最大限に利用する安倍政権による日本の右傾化。来歴による差別を声高に叫び、自分たちと繋がらないものは敵とし排除する社会になっている。
「人々がどこから来たかではなく、どこを目指すかで結ばれた社会」この言葉は今の日本にこそ指針として必要だと感じる。


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