密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

膨大な利益とタダ働き、愛国やりがい搾取は政府の役割の取り違え

この動画、安倍政権は全てがこんな調子でお軽く薄気味悪いやりがい啓蒙。
よほど見る側の脳みそが単純だと踏んでいないとこういうものは作れない。

日本財団ボランティアサポートセンター・コンセプトムービー「#2年後の夏」
自衛隊募集もおんなじ調子。


あまりの上から目線ブラックボランティア募集の上に猛暑への危機感も相まって批判も噴出。その上中高生も駆り出すとなり、まさに学徒動員と問題視され始めた。
ボランティア活動に必要な保険等、また本人が負う可能性のリスクのことはねぐって感動体験大宣伝。国民はこの政府の姿勢の大きな欺瞞に目を向けなくてはならない。

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が東京五輪の運営に携わる大会ボランティアの募集要項を決定した。これに合わせ、日本財団ボランティアサポートセンターは12日、応募を促進するためのPR動画を公開した。


組織委員会が募集する大会ボランティアは8万人。3月に発表した募集要項案では、ボランティアの活動期間は10日間以上で、1日8時間程度としていた。また、ユニフォームや活動中の飲食、ボランティア活動向けの保険は支給されるものの、東京までの交通費と宿泊費は自己負担。事前の説明会や研修にも合計2回参加するよう定めており、ボランティアの負担が大きいとの批判があがっていた。


組織委員会は、有識者による検討委員会をはじめ様々な人の意見も踏まえて検討。決定した募集要項では、期間中10日間以上、1日8時間程度は変わらず、1日の活動時間について「休憩・待機時間を含む」という文言が追加された。交通費については、「滞在先から会場までの交通費相当として一定程度」を支給すると明記。ただ、東京までの交通費と宿泊費はこれまでどおり自己負担となる。組織委員会は、7月下旬からボランティアの募集キャンペーンを開始し、9月中旬から応募登録の受け付ける。


また、これに先駆け組織委員会と日本財団が設立した「日本財団ボランティアサポートセンター」が、応募促進ムービー「#2年後の夏」を公開。会社員や車いすユーザーなど様々なボランティアが出演し、東京五輪が開催される2020年に向けた抱負や意気込みを語っている。同センターは、「ボランティアの受動的なイメージを覆し、ボランティアはかっこいい、TOKYO 2020はボランティアが作るんだという意識を持ってもらいたい」との想いをムービーに込めたとしている。


学校で怪我でもしたら、大騒ぎするのモンスターペアレンツなる言葉ができている日本で、子供達を、こういう、大人側の無計画な状況に放り込んで(モンスターペアレンツでなくても、健康を害する、事故、損害に巻き込まれる、親としては、我が子を安易に送り出せないだろう。実際今までの無計画ぶりと無策ぶりを見れば、どんな混乱が起こるかわからない、しかもその責任は知らんぷりして、自己責任にすることは目に見えている。


そもそも、オリンピックや国際イベントは、学生たちの体験だけではない、学費サポートのアルバイトでなくてはならない。また雇用創出の機会でもある。国から奨学金を借りてまで勉強している学生に、無償奉仕を求めるトンデモ不見識は、政治の役割を勘違いしている現政権ならでは。


NY万博では、そのために働く学生に報酬が支払われ、彼らの学生生活のサポートになった(学生には彼らの学問を侵蝕ぜず、文化的で安全な、将来に有益でもあるアルバイトの提供も大学や政府の役目と考えられている、学生は単に安価な労働力であってはならない)。一時的人気取りのバラマキや、腹心の友のための学費無償化を企てるなら、こういう時こそ、国民の労働力に正当な対価を払える雇用機会として政府の方が提案すべきだ。対価は名誉なんて大戦下の日本でしか通用しない。


災害の多発する日本の人々の、ボランティア力や寄付力を、政府は大いにあてにし利用することが当然と考えるようになっている。しかし、かつて、一億総中流で親切な日本の国民も、もはや持ち出しでボランティアを続けられるほど裕福ではない。


自分が、顔出し宣伝避難所訪問の後、冷房の効いた部屋でステーキ食べている間も、泥まみれで猛暑の中働いている被災者やボランティアの人々に想いを馳せる、そんな気持ちは、さらさらない。そんな奴の自分本位の浅く甘い考えのツケが国民の善意で賄われることを、当然と高みの見物、派手な舞台で、嘘くさいプロパガンダを勇ましく吐き続けるだけ。父曰くの、政治家としての情が決定的に欠けている。


善意の国民の、学問や仕事、人生の時間を犠牲にして、対価は、名誉?国際交流体験?愛国?こういうことで納得する国民性はそのまま独裁政権の権力者マンセーにつながる。


ただより高い物はない<一時的には、無料・無償であったり、非常に安価であったりするものは、後になって相応又はそれ以上の対価を支払うことになるものである、世の中は、都合良くできているものではないという戒め。>だが、日本の場合、タダで提供する側がそのあとも高いツケを払うという、お人好しも極まれりな状態になる。


ボランティアが集まらなければ、政府は条件を変えざるを得ない。あまちゃん政権の甘えの構図にNOを突きつけることによって、最低線の政治の役割を自覚させる、そういう流れにしてゆくべきだ。安倍応援団の愛国ボランティア団を結成して、やってもらえばいい。


彼らは、諸外国に恥ずかしい、とか御託を並べるだろうが、もし日本国民がこの、ブラック・ボランティアに拒否の反応を示しても、この条件を見れば、国際世論は当然だと納得し、日本人もまともな権利主張ができるのだ、と逆に評価されるだろう。



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