密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

アメリカのカジノ事情 日本とは違うメンタリティー

恥知らず冷血政権与党による被災者無視、いやその混乱を利用した感さへある、カジノ法案の強行採決、融通無碍の後からどうにでもなる間口の大きい入れ物だけゆるゆるスカスカ法案は、今後政権とそのバックに群がる利権者のいいように展開できる。


海外政府・資本が自国の政治中枢と結託し、国政を歪めることは、重大問題だ。アメリカにおけるロシアンゲートがその最たるものである。この問題で、最近とみに不安定なトランプ、『いつもは超マイペースの大統領に焦りが見えることも含めて、夏から秋の政局に大乱が生じる可能性を秘めてる』という識者の見方もある。(筆者の冷泉彰彦 氏は、私的には、まさに良識的中道保守で、納得のできるバランスの良い見方をされています)
ロシア寄り発言で窮地に立つトランプ、秋の中間選挙までに態勢を立て直せるか | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト


カジノを巡り、日本の政治に、カジノ企業大手の資金が動いている、そしてスカスカの法案が強行採決されることは、国政介入、まさにカジノ・ゲート。


大手カジノ企業は、国内で飽和状態を迎え、頭打ちのカジノビジネスの活路をアジアに求め、新たな中毒者確保を目論む。米国内では難しい点も、シンゾーの独裁国家日本なら、なんとかなる?と前のめり。


アメリカでは、2016年時点で524のカジノが存在する。国としての法律ではカジノ規制について言及されず(インターネットカジノのような州をまたぐものは除く)、各州の州法で規定されている。ラスベガスを有するネバダ州をはじめとし23の州で商業カジノが認められている。ネットカジノ・スポーツ賭博はほとんどの州で違法。ビンゴや宝くじはほとんどの州で認められている。


ただし、大多数は、地域の大人の遊園地的なもので、お年寄りの年金を吸い上げ、刺激とお楽しみを提供する程度の施設である。Dさん家族と訪れたメンフィス郊外のカジノなど、ほのぼの感の漂う、田んぼ(のように見える湿原)に突然立っている。
ホテル三日月龍宮城みたいな感じだ。そこで、今日はいくら、と決めて楽しむ。お誕生日にはカジノで楽しむと決めている妹さんもいる。IDチャックがあり施設内には未成年者は立ち入れない。


日本と違う、大事なことは、アメリカのお年寄りは十分な年金をもらっている。少ない年金の人でも、引退を機に十分暮らせる土地に移りすみ、楽しく暮らせる選択肢がある。
だから地方カジノにも出かけて行ける。フロリダの家の近くにある、ホースレース・ドックレースなどは家族連れも多い。節度ある楽しみの一つ、やはりほのぼの系。


日本にラスベガス級のカジノ都市を作りたい勢いだが、どうせ日本政府が地方にカジノを推進しても、熱が冷めれば、最終的にそれを支えるのは地域にいるお年寄りと依存症の人達。でも、お年寄りは、年金は十分もらえるのか? 近い未来の75歳支給、それまで現役時代の半分の収入で身を粉にして働き、医療費の負担増、カジノを楽しむ余裕もない。テーマパークの二の前の寂れたIR施設と、ギャンブル依存症者と闇金の荒んだエリアが残るだけだ。ホノボノカジノは庶民締め付け日本では無理。


このほかに通称インディアン・カジノとよばれれる、アメリカ原住民居住区は州法の適用を受けず、カジノ解禁で、彼らの特権的収入源となっている。


首都圏のカジノ及びインディアンカジノはもう少し、プロ?っぽい。インディアンカジノは行ったことはないけれど、外から見たことはある。競馬場も併設されていたりもする。国道沿いによく、『インディアンカジノ**マイル→』というサインボードがある。誰が行くのかなぁ〜という田舎だけど、中は総合アミューズメントらしい。ヘリを仕立てて顧客をお迎えするというシーンをドラマで見たこともある。それなりの大きなルートがあるのだろう。


ショービジネスもカジノと切っても切れない。そしてマフィアも切っても切れない。エキサイティングな大きなゲームを仕切るのは、やはりマフィアの仕切りの力が必要らしい。


もちろんラスベガスをはじめとする、都市部郊外のギャンブラー対応のカジノでは、人生を破壊する人々、その手助けをする人々も集う。ただ、今回の日本のカジノ法のように、カジノが顧客に資金融資することは原則行われていない。しかも無制限・2ヶ月無利子なんて!!とんでもない。だいたいクレジットカード払い、そしてATMはある。(裏ではあるのかもーマフィア登場?)。だから、アメリカカジノ企業が、自国ではできないとんでもないことを日本では適用できるようにしている、という目をみはるトンデモなさだ。


アメリカ本土でも、かつて隆盛を極めた、アトランティックシティーは凋落が激しく、トランプも当地に参入したカジノを倒産させている。


かたや、砂漠に突如出現する、人工都市・不夜城・不動のギャンブル王国・ラスベガスは、また、押しも押されもせね、ショービジネスのメッカでもある。カジノ維持にはショービジネスが不可欠なのだ。一流のコメディアン・シンガー・パフォーマンサー(サカ・デ・ソレユなどは、各演目のシアターをいくつも持ち、毎日同時上映しているし、ブルーマングループやストンプもそうだ。何年もラスベガス内で過ごす芸人がほとんどだし、有名な人でも毎年、数ヶ月は興行を打つ)が常に舞台に立っている。実は、ブロードウェー・ハリウッドで名声を、ラスベガスで巨額の報酬を得る。一体日本でそれだけのショービジネスを供給できるのか?


日本のショービジネスに、カジノを支える厚さは皆無だし、何より楽しむエネルギーが桁違いのアメリカ人、中国人に比べ、日本人は本当にあっさりしている。興奮維持の体力がない感じがする。そういう点も、日本カジノの未来の廃退を予感させる。


歌舞伎や、和太鼓パフォーマンス?どうもギャンブルと食い合わせが悪い。日本の舞台芸術・文化はカジノ盛り上げに適さないと思うし、AKB系は児童虐待にしか見えない。


食文化もそうだ。ラスベガスは、全てがショービジネスで、それはレストランもしかり、人工的な奇抜な内装に、一流シャフのバカ高い値段の経営レストランが、カジノの周囲を取り巻いている。獅子落としの音を聞きながらの静かな食事や、うなぎ一筋100年の老舗に価値を感じる日本とは対極の価値観。カジノの騒音の真っ只中で、高額ワインを開け、奇抜な演出の料理が興じられる。


大金持ち以外の人は、ビュッフェ、様々なキャラクターのビュッフェが各ホテルに用意される。フランスの街並みの中のフレンチブュッフェ、イタリアのゴンドラの行き交う中のイタリア料理ビュフェ、シーフード・中華、スイーツなんでもありで、全てがフェイク、虚構の中で、ドーパミンを全開させ、食べ飲み、熱狂する。その興奮の維持こそがラスベガスであり、ギャンブルに集約されて行く。


カジノはほとんどホテルの地下にあり、時間の感覚を忘れさせる。常にアルコールが手配され、腹が減れば、カジノを離れることなく食べ、またギャンブルに興じる。


なんでこんなことを知っているかというと、ベガスのカジノホテルの補強ビジネスは、コンファレンス誘致なのだが、Dさんはよくフォトショップコンファレンスに参加していて、そのお供で、高級ホテルにコンファレンス割引で滞在したりする。前回は、この前、銃撃の大惨事があったマンダリンベイホテルだった(ニュースを見て震え上がった)。
波のプールとプールサイドでのカクテルはよかったが、ギャンブルは体質が受け付けない。しかし、Dさんがいない間、人間観察・見物にまめに練り歩いていた。
ホテルカジノ同士は地下で繋がっている。出口の分からない密閉感、人の方向と時間、金銭感覚を狂わせる装置に感服、私には怖さしか感じない。


地方のホノボノカジノならまだいい。おじいちゃんおばあちゃん達が手を繋いで、時々楽しみに来るような。もちろん人間の欲望、楽しみの中には、こうしてグロテスクに肥大した部分があることは認めるし、それを楽しいと感じる人々もいるだろう。短期間なら、グロテスクな虚構世界を、私でも楽しめる。


しかし、こうした、ドーパミン全開の、虚飾の派手な世界観は、多くの外国人観光客が日本に求めるものと一致しないように思う。日本を好きな外国人は、自分たちの文化に疲れ、懐疑を持ち、心を浄化するような気持ちで日本をおとずれる。


あるいは、質の高いディティールの美しさ、楽しさ、美味しさ、テコレーションよりシンプリシティー、騒音より静けさ(日本人は声とか動作とかが本当に静かだ、とアメリカにいると痛感する)そうしたものを発見したくて来る。何もかも、アメリカや諸外国に右へ倣えはおろかの限りだ。日本人が考えるより日本を訪れる人の見識は高い。日本は、またしても、自国の宝を破壊へ向かわせた。


もはや、日本の伝統文化がなんなのか?”美しい国”がなんなのか?全く理屈が通らなくなっている安倍政権の、狂乱の暴走だ。


こんな奴らを次の選挙で絶対に勝たせてはならない。自党の都合でなんの理もなく、選挙制度強行採決。そのうち選挙制度にもっとあからさまに手をつけるだろう。緊急事態条項で、永遠の安倍晋三総理を目論む? もうなんの衒いなく、堂々と独裁を行う安倍政権が、次に行うのは、恐怖政治かもしれない。しかし、まだ間に合う。
怒ろう山本太郎のように!!



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