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加計氏、安倍首相に獣医学部構想相談 無思考答弁のツケはいつ払う

良識のある政治家なら、いや一般の社会でも、こんな子供の屁理屈のごときを押しい通す人間はそうはいない。屁理屈と逆ギレで、軽率発言をし、それを信じられないことに、閣議決定で正当化し、データーや公文書改ざんで、合うはずのない辻褄を合わせようとし、メディアに圧力をかけ、野党の質問時間を削り、もう絶対無理筋の行政私物化の露見一切の責任を認めず強引に幕引きにしようと躍起になってきた安倍晋三をはじめとする政権の面々。


それでも、ボロが次々に出てくる。チェスで言えば、もう何度チャックがかかっても、キングだけが一コマづる逃げ回る、見苦しい行為を平気で続けている。そうしていれば、いずれみんなが根負けするだろうと思っているのだろう。飽きてくる人もいるだろうがその都度モリカケ新事実が出てくるのだ。いよいよ、言い逃れも難しい状況に、一コマづつの移動で逃げても、徐々に逃げ道を断たれ、チャックメイトが近づいている。

学校法人「加計学園」の獣医学部新設について、2015年2月に学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会して学部新設の目標について説明し、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と返した、と記録された愛媛県の文書が存在することがわかった。打ち合わせをした際の加計学園側の発言を記録したものだという。愛媛県は21日、こうした内容を含む獣医学部関連の文書を、参院予算委員会に提出した。


これまで安倍首相は、加計氏について「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と語っていた。また、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは17年1月20日、と説明。文書には15年2月の段階で加計氏から相談があったと記録されており、発言の整合性が問われそうだ。


 愛媛県の文書は「報告 獣医師養成系大学の設置に係る学園関係者との打合せ会等について」との題名で、「27.3.」と時期が記されている。文書は、「加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり、3月3日、同学園関係者との間で打合せ会を行った」と始まる。


 この中で、加計学園から県への報告として、「①2月25日に理事長が首相と面談(15分程度)」し、加計理事長から首相に「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明」。「首相からは『そういう新しい獣医大学の構想はいいね』とのコメントあり」と記されていた。


 別の文書では、15年3月24日に首相官邸で柳瀬氏と加計学園関係者が面会した際のやりとりとして、柳瀬氏が「獣医師会の反対が強い」とし、「この反対を乗り越えるため」「内閣府の藤原地方創生推進室次長に相談されたい」と述べたことが記載されていた。加計学園は今治市、愛媛県とともに同年4月2日、藤原豊地方創生推進室次長(当時と面会を実現させている。



民主主義を理解していない、権力に奢った自分の友人への殿様采配と、幼少期から培われてきたであろう、後先考えない口から出まかせのうそ。この人のために何人の真面目に仕事をこなしてきた役人が、自分でも嫌になるだろう整合性の取れない言い訳を、大それたデーター捏造や公文書改ざんを行わざるを得なくなってきたか。


それが、国の一大事、国民に知らせては大パニックになる事象であるとか、必然性があるのなら、まだ使命感や、責任感で行うこともできるだろうが、ただの甘えた大バカの政治家の個人的満足、偏向思想のための馬鹿げた行動の尻拭いのためだ。


前川氏もけだしこう言っている。「柳瀬(唯夫元首相秘書官)さんは気の毒。安倍さんというむちゃくちゃな政治家をかばうために人間としても公務員としてもあるまじき姿を晒している」


菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、当時の首相官邸への入邸記録が破棄されているため、面会は確認できなかったと説明し、菅氏は「入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っているか調査を行ったが、確認できなかった。残っていなかった」と述べた。面会記録やスケジュール表も「ない」とした。


しかし、もう安倍官邸が自分たちの都合のいいように記録の隠蔽、改ざんを行うことは今までお経緯の中で何度も露呈してきた。つまり政権サイドの記録など信用性0である。


そもそも、この安倍氏の認識の甘い無理筋の私物化の始まりにおいて、決して公正で清廉潔白な政治家とは思えない安倍友・下村元文科大臣ですら、〈下村文科大臣が一歩引いたスタンス>を取っていたという。


安倍加計面会についての愛媛県新文書には、
〈①2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね。」とのコメントあり。
また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があったので、早急に資料を調整し、提出する予定。〉
〈②下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政治的な動きは難しい旨回答〉


つまり、下村氏は、総理のお友達だからと言って、イージーにことを進めることは危険と思っていたのだろうし、それは、先に出ている愛媛県文書・下村文科相が「加計学園は課題への回答もなくけしからん」と述べている ことにも見て取れる。


ところが一強が続く中、何をやっても大丈夫、逆に安倍に逆らうのは不利となってきて、政権内、与党の、最低線の倫理も崩壊したのだろう。まさに悪貨は良貨を駆逐する。
崩壊の、ほんの少し手前で止まっていた政治家の良心、さすがにそこまでは、やってはいけない、というセンスも、安倍晋三と彼の無条件応援団という、悪貨によって駆逐された。


質の落ちた貨幣が価値を崩壊させるが如く、日本の政治倫理はもう崩壊寸前である、大げさではない。それでも悪貨どもがまだ幅を利かせ、質と価値を偽り続ければ、もう目をつぶって悪質な貨幣価値を信じ込もうとする人も少なくない。国民の支持率回復の兆しとは、とっくに不換紙幣に成り下がった日本を、まだ世界の舞台にいると、全力で嘘をつき通そうとする安倍晋三を、やはり信じようとする国民の、思考停止、信じがたい従順さ故だ。


我々は、この5年で日本は恐ろしいほど劣化し国際社会と乖離していることを自覚するべきだ。



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