密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

焦りゆえに声高 国内も国外も安倍首相のイージーシンキングと軽率発言でメタメタ

この数日は、セント・ピータースバーグの中心にある、モーランアートセンターでの企画展をキューレートした友人が滞在、今後の展開などで、アーチストのスタジオ訪問や、いくつかの美術館のディレクターとのミーティングに同行していて、なかなかブログをかけないどころか、日本の記事もチェックできなかった。日本の状況にやきもきしたが、本業のアーチストとしては、本当に、刺激と実りの多い時間だった。展覧会の写真も含めてそれについては、別に書きたいとも思っている。


さて、柳瀬氏証人喚問では、打ち合わせ見え見えでとぼけ通され、自民党議員がもう済んだとばかりがなり立て、安倍応援団も声高にこうたくさんなどと勢いづいている、北朝鮮に対する拉致問題も安倍が自分が司令塔で米韓中に働いかけているだなどという戯言を声高に国内向けに大見得を切って、テレビなどでも色々行っているというを聞いたきりで、どうなっているのかハラハラしていたが、ことはそう簡単に進まなかったらしい(当たり前だ!!)

まさに泣きっ面に蜂だ。急転する北朝鮮情勢をめぐり、蚊帳の外批判にイライラを募らせる安倍首相は自ら外交無策をさらし、恥の上塗り。一方、強気の北朝鮮は拉致問題について朝鮮中央通信の論評を通じ、「解決済み」と再宣言。23~25日に予定される核実験場廃棄の公開取材では日本メディアを対象外とした。


 史上初の米朝首脳会談を控え、日本抜きの和平構想が着々と練られているともいう。もはや安倍政権は蚊帳の外どころか、排除されているのが実態だ。


北京ルートなどを通じて努力」の赤っ恥


 安倍首相が醜態をさらしたのは、11日に生出演した“親密メディア”フジテレビの「プライムニュースイブニング」だ。南北首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長が口にした「(拉致問題について)韓国や米国など周りばかりが言ってきているが、なぜ日本は直接言ってこないのか」という発言をめぐり、真偽を問われた安倍首相は虚を突かれたのか目をキョロキョロ。


「あの~、金正恩委員長に直接言わないのか、ということであると思います」とトンチンカンな釈明を始め、「われわれは北京ルートなどを通じてあらゆる努力をしています」とシドロモドロだった。
金正恩は結構細かく日本の、安倍首相の発言をチャックしている。はっきり言って、二枚舌外交ならいいが、おただの国内向けの大嘘である外交の安倍を見透かし、酷評もしている。トランプだって、プーチンだってこうした安倍発言は掌握しているだろう。
人徳がある冷静で我慢強い文在寅大統領ならいざ知らず、トランプ・プーチン・金正恩は、こうした安倍国内向け宣伝に黙って使われたりしない。その結果がじわじわ出てきているのだ。



「北京ルート」は在中国日本大使館を通じた各国との接触を指しているのだが、これすらマトモに機能しているのか疑わしい。朝鮮半島情勢に詳しい東京新聞論説委員の五味洋治氏は、日刊ゲンダイのインタビュー(4月6日付)でこう指摘していた。


〈北朝鮮がミサイルを発射するたびに、「政府は北朝鮮に対し、北京の外交ルートを通じて厳重に抗議した」と報じられ、拳を振り上げて怒りを表明したかのようですが、実際は北朝鮮大使館にファクスを送っているだけなんです〉


■いまだに大使館ルートの周回遅れ


 改めて五味氏に聞くと、呆れた様子でこう話した。
「中国の習近平国家主席や韓国の文在寅大統領は金正恩委員長とすでに直接交渉し、6月12日にセットされた米朝首脳会談ではトランプ大統領も直談判に臨む。関係国が首脳外交を展開する中、安倍政権はいまだに大使館ルートで対話の糸口を探っているというのですから、周回遅れもいいところです。CIA(米中央情報局)が中心になって動く米国は、数年前から北朝鮮の交渉担当者と携帯電話で直接やりとりをしていたとも聞きます」


 一方、2度の平壌詣でで米朝会談をまとめたポンペオ国務長官は「北朝鮮が速やかに早期の非核化に向けて大胆な行動を取れば、北朝鮮の繁栄に協力する用意がある」と言及。制裁緩和を飛び越え、経済支援にまで踏み込んだ。どういう腹積もりなのか。
資源開発ですよ、中国に取られてなるものか、、てところでしょう。


「北朝鮮が保有する核弾頭やICBM(大陸間弾道ミサイル)の一部を国外に搬出させ、北朝鮮が誠意を見せたとの理由で経済的なサポートを始める。これが米国が描く青写真だといいます。コトを急ぐのは、中朝関係の修復によって中国が北朝鮮への影響力を強めるのを懸念しているためで、対北支援に積極的な韓国はもちろん、爪はじき状態の日本も巻き込む算段です。兆円単位の戦後補償が見込める日本は、北朝鮮のヤル気を引き出す重要なファクターですから」(米韓外交関係者)
重要なファクター?北朝鮮には現代社会のネットワークに不可欠な貴重な鉱物資源が大量に埋蔵されている。これはアメリカの衛星の調査で明らかになっている。つまり北朝鮮は、これから大きなビジネスチャンスを米中どちらとでも渡り合え、大きな八反の可能性を秘めている。ゆえに、開発資金などどこでも率先して差し出すだろう。歴史修正主義で同胞の韓国にも散々金で横っ面を叩くような交渉をして来た日本の戦後賠償金に色気を出して足元を見られるようなことを、したたかな金正恩がするとは思えないし、貴重な資源開発の日本を一枚加えるほど、中国も、トランプも甘くないと思う、素人考えですが、、。


関係国が米国プランに沿って動きだせば、日本固有の案件である拉致問題の棚晒しは避けられない。拉致問題解決を米朝国交正常化の前提とする安倍政権にとって、悪夢のシナリオだ。安倍首相は6月8日からカナダで開かれるG7サミットでの日米首脳会談を模索し、米朝会談直後の再来日をトランプに要請しているようだが、トンデモない手土産を渡されること必至である。




はっきり言って、安倍首相は、中国にも韓国にも北朝鮮にも嫌われている。トランプ・プーチンにはアンパイのカモと思われている。結局、国の代表は、よほどの大国(アメリカはトランプでもなんとかなる、なんとかするけれど)でもない限り、人徳と誠意、そして知性・親和力(正しい歴史認識と相手の立場や気持ちをおもん測れる想像力)だ。基本は人間性・人間力によって信頼を勝ち取るに尽きる。そういう点において安倍首相も河野外務大臣も全く勘違いの態度を取り続けてきた。拉致問題も彼らが進めるのであれば、にべもなく解決済みとされるだろう。


もっと誠実で、人間的厚みと知性のある代表が交渉すれば、拉致問題再調査も可能性はあると思う。中国も韓国も、北朝鮮でさえ、話し合い次第で譲歩できるほど外交的に成熟しているからだ。


自分たちの認識とは裏腹に、アジアの幼稚園児は日本だけ。加えて、安倍首相は、なんだか国会でも、もう通用しないフェイクデマ答弁を前川氏を持ち出して言い出したようだ。それを聞いて、また声高に力ずくのネット凌駕を目指す安倍応援団。しかし以前ほど人々を怖がらせることも、納得させることもできていないことに気がつかないのは本人たちだけだ。


明日は最後の美術館ミーティングで、その後友人を空港に送り届ける。そのあとゆっくり、国会中継と、プライムニュースをチェックしようと思う。



PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ