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安倍政権国民騙しの超訳外交は拉致問題にも 南北融和でボロが出る?

安倍政権の外交上の自己都合翻訳に、騙されてきた国民も、外交の安倍が実はフェイクだったことを、昨今の”蚊帳の外”状態で気付き始めた。
そもそも、アメリカ両院を前にしての安倍変なアクセント・イントネーション・KissAssスピーチでの、社交辞令の起立拍手をスタンディングオーベーションなどと、あたかも人々の共感をあったかのように日本で報じられ、オバマ氏との共同記者会見でも、グアム移転と現地との摩擦を好まないとするオバマ氏のスピーチを一行も伝えず、安倍氏の主張だけを伝え、あたかもアメリカが合意したように報じた日本の報道をみて、ブログを始めようと思ったのだ。それほど、安倍政権は、海外というステージを自己都合に使い続け、国民に印象操作を行ってきた。


しかし、いくらどう繕っても、もはや国民の目は誤魔化せない。敵国の脅威を煽って政権の支持率を維持して来た北朝鮮危機も、南北会談の成功とそれを肯定的に支持するアメリカ・中国およびヨーロッパの国々の国際社会の流れの中で、孤立する安倍日本、ついに中東のヨルダンで北朝鮮への制裁をぶち上げる滑稽さを示した。


南北の融和は、拉致問題を抱える日本にとって歓迎するべき展開で、しかも一人強硬路線の日本に対し、韓国の働きかけで、北朝鮮も対話の準備を表明。しかし、安倍政権の対応は鈍い。それについて、日刊ゲンダイが、興味深い記事を出している。
安倍政権はお得意の超訳外交で、拉致問題の進展を自ら阻んで来たのではないかということだ。

膠着状態の日朝関係が動きだす兆しが見えてきた。南北首脳会談で文在寅大統領から水を向けられた金正恩朝鮮労働党委員長が、「いつでも日本と対話を行う用意がある」と応じたというのだ。それで解せないのが、「拉致問題は安倍内閣の最重要課題」と言ってきた安倍首相の動きだ。金正恩の発言をとうに耳に入れておきながら言及せず、韓国大統領府が発表するまで頬かむりしていた。一体どういうつもりなのか。


 南北会談の翌日(28日)、安倍首相は文在寅から報告を受けたトランプ大統領と約30分間電話会談。その翌29日は文在寅とも約40分間電話会談し、来日した徐薫国家情報院長から80分間にわたって一連の説明を受けた。その都度、安倍首相はブラ下がり取材に応じたが、冴えない顔色で「詳細な説明を受けたが、詳細については差し控えたい」「詳細は現段階で申し上げられない」などと繰り返し、中東外遊に飛び立った。その後、韓国が「日本と対話の用意」という金正恩の意向をオープンにしたのがコトの経緯だ。


急展開する北朝鮮情勢の蚊帳の外に置かれ、慌てて日朝対話を探り始めたのは安倍政権の方だ。圧力一辺倒に業を煮やす北朝鮮はナシのつぶてだったが、ここにきて態度を一変させた。


 横田めぐみさんの母親の早紀江さんは「安倍首相も金正恩さんも同じように会談を望んでいるという、今までで一番明瞭で期待できる内容だ」と顔をほころばせている。普段は過剰なほど成果を誇示する安倍首相が、だんまりを決め込んだのはなぜなのか。


■拉致問題の進展を阻んでいるのは誰?


 元レバノン大使の天木直人氏は言う。


「安倍首相が金正恩委員長の反応を最初に知らされたのは、トランプ大統領との電話でしょう。トランプ大統領と文在寅大統領に拉致問題の提起を頼み込んでいたわけですから、満額回答と言っていい。それなのに自分の口から一切明かさず、喫緊の課題もない中東へ向かった。日朝首脳会談が実現すれば、拉致問題をめぐるウソがばれてしまうからではないか。まさに敵前逃亡ですよ。安倍政権はストックホルム合意に基づく再調査結果を正式には受け取っていませんが、内容は把握しているはずで、安倍首相にとって都合が悪いものだと伝えられている。安倍首相が〈全ての拉致被害者を取り戻す〉と言い続けているのはデタラメである可能性が高いのです


風向きが変わった途端、安倍首相周辺から「北朝鮮は日本から経済支援を引き出そうとして、拉致問題で態度を硬化させるんじゃないか」(外交筋)と日朝会談に慎重な観測が流れるのも不可思議だ。


 朝鮮半島情勢に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏はこう言う。


「北朝鮮からすれば拉致問題は解決済み。日本がストックホルム合意による再調査報告書を受け取らないため、宙に浮いたという認識なのです。安倍首相は拉致被害者の象徴的な存在である横田めぐみさんの救出を訴えてきましたが、北朝鮮は死亡という従来結果を覆していない。このタイミングでそうした事実を突きつけられたら、3年以上もウソを重ねていたことが明らかになる。安倍首相は相当なジレンマに陥っているでしょう」


 生存が伝えられる被害者もその家族も高齢化が進む。拉致問題の進展を阻んでいるのは紛れもなく安倍首相本人だ。「拉致問題は安倍内閣で解決する」はやっぱり嘘八百なのだ。


ストックホルム合意http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000040352.pd
前文ー日朝、双方は,日朝平壌宣言に則って,不幸な過去を清算し,懸案事項を解決し, 国交正常化を実現するために,真摯に協議を行った。
日本側は,北朝鮮側に対し,1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人 の遺骨及び墓地,残留日本人,いわゆる日本人配偶者,拉致被害者及び行方不 明者を含む全ての日本人に関する調査を要請した。
北朝鮮側は,過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認 めたことを評価し,従来の立場はあるものの,全ての日本人に関する調査を包 括的かつ全面的に実施し,最終的に,日本人に関する全ての問題を解決する意 思を表明した。
日本側は,これに応じ,最終的に,現在日本が独自に取っている北朝鮮に対 する措置(国連安保理決議に関連して取っている措置は含まれない。)を解除す る意思を表明した。


これによって、日本側は制裁の緩和と、人道的支援を約束。北朝鮮側は以後も調査を継続鋭意努力報告をする、そういう約束だった。ところが、北朝鮮のミサイル実験に抗議し、日本側は報告書の受け取りを拒否、この合意を反故にした。


ただ、このストックホルム合意は、ミサイル実験とはなんの関わりもない合意であり、別事案。もし日本がミサイル実験に抗議するのであれば、国連と同調しその範囲で制裁を貸せばいいだけのことだった。ところが、それを拉致問題に無理やりコネクトしたのは日本側の一方的な行為で、北朝鮮の非ではないのだ。


拉致問題解決に尽力したいのなら、この合意を維持し、調査継続を推し進めるべきだった。ここが、安倍政権の拉致被害者を愛国の旗手のように使い、自分の宣伝に使って来た安倍晋三の拉致問題私物化だ。


蓮池透氏は、小泉訪朝で、まるで安倍氏が英雄的断行をしたかのように吹聴している事実は全く嘘であると暴露した。拉致被害者家族の、藁をもすがる気持ち、問題を風化させず動いてくれる人であれば、誰であろうと、感謝をしてついてゆくしかないという気持ちを利用して、自分の思想・人気取り・印象操作を行って来た”拉致の安倍”


ここへ来て、”外交の安倍””拉致の安倍”の化けの皮が剥がれ、”愛国の安倍”が実は”冷酷の安倍”であったことが白日のもとに明らかになるだろう。


拉致問題も制裁制裁と拳を振り上げず、調査を受け入れ分析し、また日本国政府による調査団との合同調査を申し入れるなどの努力もできたはずだが、それでは、危機を煽れない、北朝鮮には悪辣なモンスター国家でいてもらう必要があった国粋主義先導の安倍政権。


北朝鮮国内の非人道的統治は開国により改善を促されなくてはならない問題であるが、感情的すぎる懐疑や嫌悪は、帰って日本のモンスター化を即することになる。


問題は分けて対処するべきだ。そして、冷静に公平にそのような対応のできる政権を打ち立てる必要がある。そうしないと、孤立しモンスター国家になるのは日本の方になる。



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