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文科省の前川氏中学校講演への恫喝・監視は佐川氏への恫喝・前川化防止策?

こんなに世間が省庁の政権忖度に非難が集中している時に、文科省が前川氏に講演依頼の名古屋の中学校に、恫喝とも取れる質問状。16日の予算委員会で、共産党辰巳議員がこの問題を取り上げた。

文科省の権力行使?に同中学校長先生も、名古屋市教育委員会も、立派な対応。お上の権力も陰りが差してきている?このなんともお粗末かつ時勢を読まない行いに対し官邸周辺の関与も取りざたされる中、なぜ、今こんなことをする必要があったのか?首をかしげる。


前川氏は、天下り引責辞任は、他省庁に比べ大学学長など小さな天下りを摘発し、文科省への官邸の圧力による引責辞任だった、という状況や、出会い系スキャンダルも少女達からの証言により、調査目的と多くの国民が納得。国会証人喚問やインタビューその他講演などでも、その人柄も含め国民の支持を受けている。夜間中学のボランティアもされていて、今更、中学校の講演を監視対象にしているが如く人々の目を集めることは、政権・文科省にとっても一利なしであろう。


深読みが過ぎるかもしれないが、これは証人喚問を控えている佐川氏への、逆らえば一生監視し、行く先々で仕事や生活を妨害するぞ、という脅しなのではないか?と思ってしまう。


佐川氏は、すでに国税庁長官を辞任し、”私人”になったと、自民党国対委員長が入っていたが、役職辞任だけでなく国家公務員も辞職したということ?
前川氏も佐川氏に対して「役人は辞めれば何でも言える。佐川さんにそう教えてあげたい」と助言を行なったことからも、今官邸が恐れるのは、佐川氏の前川化。


出世の梯子を登りつめ、それこそ最高級の天下りで余生を過ごすことのできた佐川氏が、
この醜聞でそれを望めなくなったと、日刊ゲンダイが書いている。

森友問題で悪名を馳せた「官邸の守護神」は、このままいくと官邸の「汚れ役」で生きていくしかなくなる。「改ざんは佐川だ、佐川、みな佐川」で、仕えた上司に詰め腹を切らされ、かつての部下に見放された佐川氏。36年間務めた財務省を石もて追われるように去り、「バラ色のセカンドライフ」は、見事なまでに砕け散った。


「本来、国税庁長官OBには引く手あまたの天下りライフが待っていたはず。過去には“渡り”と称して複数の企業・団体の役職を経験し、8億円も稼いだツワモノもいましたが、今や“傷モノ”の佐川氏を受け入れる天下り先は皆無でしょう」(財務省関係者)


 不運は重なるもので、佐川氏は16日、高松市の男性に虚偽公文書作成容疑などで東京地検特捜部に刑事告発された。


■禁錮刑以上で退職金は満額ゼロ


 安倍官邸にセカンドライフを潰されたとはいえ、国税庁長官を約9カ月務めた報酬はかなり高額だ。もちろん、その原資は血税である。


「一般論として、国税庁長官の年収は約2193万円で、月給は約133万円。36年間勤務して退職した場合、約4999万円の退職金が支給されます」(財務省広報室)


 減給処分を受けて手にする退職金はもっと減るが、さらに禁錮刑以上をくらうと退職金は満額ゼロ。1銭ももらえない。ちなみに、虚偽公文書作成罪の刑期は「1年以上10年以下の懲役」だ。退職金ゼロで佐川氏が路頭に迷う可能性は十分にある。


もし刑事訴追されたら、再就職先を見つけることすら困難となる。世田谷区の豪邸の住宅ローンはまだ残っているようですが、大丈夫でしょうか」(前出の財務省関係者)


「政治家に忖度したところで良いことはないのに、佐川氏が自発的に行ったとは考えにくい。何らかの指示や圧力があったのでは、と考えるほうが妥当ではないでしょうか。『辞める』という責任の取り方よりも、形はどうであれ人前で真相を話すべきだと思います。国民に仕える公僕としての意識に立ち返っていただきたいですね」(高千穂大教授の五野井郁夫氏)


そして政権は絶対に”公僕としての意識に立ち返って”いただいては困る。一体、私人になった佐川氏に、どんな条件を出して、証人喚問を自分たちに有利に口をつぐみ続けるor泥を被り続けさせるつもりなのか? 噛んで含めたように、ほとぼりが冷めたら、総理・副総理のご威光で、いい天下り先を見つけてやるとか? しかし当の総理・副総理のご威光も、危なっかしい現状で、強運+印象操作の安倍官邸も泥まみれでブッ潰れるかもしれないのだ。


麻生セメントや森永や三菱商事及び加計学園へのポストをご用意されても、これはこれでいつ週刊誌ネタにされるかわからない。佐川氏は心中穏やかではないだろう。トップ官僚が下流老人に転落もありえない未来ではない。


とすれば、彼の口をふさぐ方法は、ほとぼりが冷めたらいいポストなどという甘い餌だけ
では決して、十分でないことは、官邸の大きな不安要素だろう。
だから、脅し。『前川のように公私にわたり、もちろん妻も子も両親親族例外なく、洗いざらい調べ、スキャンダルを流し、いく先々で就職先を潰してやる』って、これはかなり効くだろう。だから、前川さんの行動監視や恫喝をあえて行ったのではないか?というのが私の見解。


佐川氏は中学3年の時、父を亡くし、高校に進学した際には、3人の兄が学費を負担してくれたという苦労人という。安倍や麻生のようなボンボンとは違う。お金のないつらさをよく知っているだろう。3人の兄さんも自分たちが支えた秀才・自慢の弟の現状には、忸怩たる思いがあり、家族としては、安倍麻生に大きな怒りを覚えていても不思議はない。省庁時代は、小さな言葉の言い回しにもこだわる完璧主義者で、仕事の鬼だったと、元官僚の福島前衆議院議員が言っていた。


佐川氏が、こんなひどい安倍麻生に対抗するには、本当に怒りをたぎらせ、彼らと戦うという前川氏のような相当な覚悟が必要だ。家族や周囲の理解サポートも必要だ。その上で、戦うのか似非安全地帯で怯えて沈黙するのかは、人それぞれだ。佐川氏が心底怒り、戦うと決めれば、安倍麻生・官僚を私物化した現政権に大きく一矢を報いることができる、それが今の情勢。ここが正念場だ。 


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