密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ミリー参謀の軍人として当たり前のコメントを大騒ぎ、政府広報に頼らない北朝鮮危機への適切な認識をしなければならない

安倍政権は何が何でも北朝鮮と対話路線に移行して欲しくないらしい。アメリカ側の軍人として当たり前の言葉を、北朝鮮危機への強硬姿勢のお墨付きとして吹聴。日本国内だけでも臨戦態勢にしておきたいようだ。

 小野寺五典防衛相は19日午前、ミリー米陸軍参謀総長と防衛省で会談した。ミリー氏は北朝鮮の核・ミサイル開発問題について「軍人としては不測の事態が発生した場合、すぐさま対応できるための準備を整える必要がある」と述べた。
米国のプロの軍人として当然の心構えだ。北朝鮮の核・ミサイル開発問題だけでなく、中東に対しても、中国に対しても、ロシアに対しても、「軍人としては不測の事態が発生した場合、すぐさま対応できるための準備を整える必要がある」のは当然だ。
 小野寺氏は会談で、「北朝鮮は『ほほえみ外交』を繰り返しているが、核・ミサイルの開発の姿勢はまったく変わっていない」と指摘。ミリー氏も「北朝鮮が核兵器の開発に力を入れている中、だんだん脅威、緊張度が高まっている」と応じた。ミリー氏はまた、「平和的解決を心から願っている」と前置きしつつも、「不測の事態」への準備の重要性を強調した。
「平和的解決を心から願っている」と前置きしつつも、「不測の事態」への準備の重要性を強調した。日本語トリックで、「平和的解決を心から願っている」を矮小化している。軍人としては「不測の事態」への準備は常に考えるのは当然。中東・中国・ロシアその他の国際関係においても、「不測の事態」への準備の重要性を強調することを忘れない立場だ。
 会談後、小野寺氏は記者団に「北朝鮮に対する圧力を最大限まで高め、北朝鮮が政策を変えるような状況を作るため、日米、日米韓が連携して対応することが必要だと改めて(ミリー氏と)確認した」と語った。
これはどうだろう? ミリー氏も「平和的解決を心から願っている」のだ。よほどのことが起こらない限り戦闘は避けたい、と米軍首脳部も考えている。よほどのこととは、北朝鮮がミサイルを米国領土に打ち込むことであり、また同盟国の領土に、過失ではなく攻撃を仕掛け、かつその後、適切な謝罪や弁明を行わない事態のことであろう。


また、大統領(トランプは不安だが、ベビーシッターがついている)と軍幹部は、被害によっての攻撃の度合いを検討しする、Proportional Responce(比例的応答=適切な報復措置)を常に検討するのであって、すぐに、韓国や日本の被害も考えても、また自国兵士の命の危険に鑑みても、即全面戦争だ、総攻撃だなどということはしない。各小型化などもトランプの大好きな口先脅しの域を出ない。強気のイケイケ強行姿勢は米軍も同調してくれると思っている、平和ボケの軍国ロマンのボケナス文民大臣たちのイマジネーションの中だけだ。真の平和は開講努力でしかなし得ない。圧力とは対話を引き出すためであって、安倍政権の態度は、北朝鮮攻撃に向かう道筋しかない。
 
ミリー氏は安倍晋三首相とも会談した。首相は「今後も緊密に日米が連携していくことで対処力、抑止力を高めていきたい」と語り、ミリー氏は「北朝鮮の緊張度は増しているが、(日米韓の)3国間で対処していきたい」と述べた。(相原亮)


『日米で!!』とりきむ安倍首相に対して、ミリー参謀は『3国間で対処していきたい』と述べているのだ。韓国の意思を無視して日米で圧力強化!!!などはありえないと読める。アメリカの優秀な人たちは、ましてや軍人は余計なことは決して言わない。
概ね、一般的な答弁に終始するミリー氏の文言を特別なものとしたい安倍政権の超訳会談だ。


だいたい北朝鮮が”軍事大国”という認識、北朝鮮が何をしでかすかわからない国という認識が、本当なのか、国民は政府広報ではなく再検証してみる必要がある。


まずこちらの グレン・カール氏(Glenn Carle)コラム 同氏は20年間CIAに勤務し、
国家情報評議会の”国境を越えた脅威のための国家情報”の副局長を務めた後退職。
最近、美人国際政治学者三浦瑠璃氏の発言で騒がれている「スリーパー・セル」を題材にとってのコラムである。三浦氏の発言に、多くの人が危惧を感じたということは、差別の恐ろしさや人権意識を持つ人たちがたくさんいるということで、ホッとしました。
安倍政権下で日本はかなり歪んだ醜い国になっているが、多くの良識のある国民はそれを良しとしていないと信じている。


北朝鮮への認識の手立てとして、また本当に北朝鮮工作員はテロを行うのか?国際政治学者と対峙するには十分なキャリアのグレン氏コラムを全文転載はしませんので、アクセスして読んでみてください。

3ページの記事だが、読みやすく、ユーモア満点で、かつ論理的に現在の北朝鮮がスリーパー・セルを大量に各国に派遣できる経済状態にないことを説明している。アメリカの元スパイはユーモアと文学的素養もあるようだ。
特に、情報過多の箱入り日本人に有益な警鐘が以下の文
人間は想像力が豊かなだけではない。自分の理解を超える現象を前にしたとき、本能的に筋の通る「ストーリー」を見つけて説明しようとする。そこに不安(この場合北朝鮮との緊張)が加わると、タブロイド紙の記者も教養ある学者も、「北朝鮮のスリーパー・セル」なるものをリアルな不安として大々的に取り上げるようになる。
そしてこう結んでいる
日本の防諜担当者なら、北朝鮮から暗号放送が流れてくること、そして日本にはさまざまなタイプの北朝鮮の工作員がいることを知っているだろう。また、暴力的な任務を与えられたスリーパーも理論的にはいるかもしれないが、基本的には情報収集が主目的であることを知っているだろう。そして北朝鮮で戦争が起きても、日本にいるスリーパーの脅威が跳ね上がることはまずないと知っているだろう。


確かにスパイ活動は、目に見えない闇の世界だ。そしてスリーパーは確かに存在する。だが、平均的な日本人がそれを眠れないほど心配する必要はない。それは日本の防諜機関の仕事だ。彼らが今この瞬間も、北朝鮮の暗号メッセージを分析してくれているはずだ。


とはいえ、政府に批判的なブログやツイッターを血眼で探し攻撃したり潰したり、デマやフェイクニュースを流す組織にばかり力が入っていそうな安倍政権、ミサイル情報も韓国か米軍から聞いてからJアラートを鳴らす安倍政権、それなら独自の情報収集をなんとかしたらと思うのだが。お金のない北朝鮮の真の武器はハッキングの技術と言われたいる。日本もその辺を強化してはどうか。ジャミングや軍事的ハッキング技術を高めるより不備のおおい大味のアメリカ兵器を買って物理的に射撃訓練をする?安倍政権。要は軍事費で世界に並びたい+トランプ・アメリカのご機嫌を取りたいだけ。


そもそも日本の防諜担当者はそんなに優秀なのだろうか?もちろん一般市民にはわからないことだ。日本の諜報機関がグレン氏の買いかぶりでないことを祈るばかりだ。かつ職務倫理をしっかり持って、一政権の恣意に忖度しスキャンダル集めなんて卑しいことをする機関でないことを祈るばかりだ。


こちらも納得の『経済から考える北朝鮮問題』わかりやすさが定評の大門ゼミです。

大門ゼミ「経済から考える『北朝鮮問題』――やっぱ対話こそ大事」1とことん共産党を始め、共産党のこうした番組配信は、なぜか”ほっこり”している。


視野を広げて見ると、政府の大騒ぎは理屈に合わないことが多いと思うのですが、どう思われますか?


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