密接な関係にある他国から

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平和の願いが美しかった平昌五輪開会式も政治の裏側を見て批判記事の殺伐

オリンピックの開会式は、概ね幸せな気持ちで見ている。開催国の歴史や国民の思想文化を反映した美しい演出と、世界各地からのアスリートたちの元気な入場。小さな国も、紛争の地であっても、また、リオの時は、難民の合同チームが特別参加で入場したりと、平和の祭典の始まりを祝うセレモニーだ。


平昌冬季オリンピック開会式もとても感動した。先端技術の映像やドローンを使い、それらを朝鮮民族の歴史文化の表現に詩情豊かに使い、韓国にとってとても大切な家族の絆や、未来のある子供たち、たくさんの人たちが手にした灯で、鳩のをかたどり、イマジンを唱歌することで、日本で騒がれたいる北朝鮮の五輪利用という側面ではなく、やはり同民族のつながり、世界への平和の訴えを表現した。 韓国、北朝鮮の合同入場も、素直に、彼らの未来が良い方向につながってゆくことを願う気持ちになったし、数々のパフォーマンスには古来の物語や故事に由来するストーリーがあるのだろうと、韓国朝鮮の文化も知りたくなった。


アリランが架空の峠のことで、その先に聖なる山があると言うストーリーがあることを知った。上り坂の大きな苦労を越えてえてゆこうと言う意味もあるのかなぁなどと思った。
20年前、とても感動して、今でも私のベストムービーの一つである韓国映画”風の丘を越えて(邦題)”のことも思い出した。

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2001-11-22
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しかし、日刊ゲンダイの太刀川正樹氏の記事は、全て政治的側面で書かれたネガティブなものだった。同氏は、韓国政治の専門家で、ご自身も、大韓民国維新政権化で思想弾圧を受けた経験もあり、そうした側面で、特に情勢が動いている北朝鮮関係に神経を尖らせた結果の見方だろうかとも思うが、あれだけの開会式を構成企画した人々、美術や効果、パフォーマンスを行なったたくさんの人々気持ちに平和と共生への願いがメッセージとして込められたいたと思わないのだろうか?

「やっぱりな……」という一日だった。


 開会式当日(9日)午後4時すぎ、金浦空港の平昌五輪案内デスクにチケットの販売状況を聞いてみた。職員は開会式のA席(150万ウオン=約15万円)とB席(80万ウオン=約8万円)、C席(60万ウオン=約6万円)が売れ残っていると教えてくれた。
4時間後の開会式を見ると、テレビ中継ではわかりづらかったが、会場には空席が目立っていた。
ロンドン五輪も完売なのにガラガラ、リオ五輪も、70%が空席がという記事が日本で出ていた。全員参加的過剰な期待があるのではないか?開会式に空席が目立つのは、今回に限ったことではないのだ。日本は、オリンピック国家総動員法を敷く気だろうか?



開会式そのものは、バルセロナ五輪男子マラソン金メダルのファン・ヨンジョや女子プロゴルファーのパク・セリ、プロ野球選手イ・スンヨプら、韓国を代表する元アスリートが韓国の国旗「太極旗」を持って入場。


 会場での最終聖火リレーではリオ五輪女子ゴルフ金メダルのパク・インビらが登場、最後に女子アイスホッケーの南北単一チームの南北代表2人が最終聖火者のキム・ヨナに手渡すという演出だった。


IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が挨拶で、北朝鮮を2度以上、DPRK(朝鮮民主主義人民共和国)と正式名称で呼んでいたのも韓国の国民は驚いたに違いない。韓国マスコミが「バッハ会長は平昌五輪の成功と南北対話の促進でノーベル平和賞を狙っている」と囁いていたことを思い出した。


■表向きは見事なパフォーマンスも…


 しかし、この日のハイライトは開会式ではなく、金正恩委員長の妹・金与正(30)の現地入りだった。韓国マスコミは開会式の6時間前、仁川空港に到着した金与正の動きを生中継で追っていた。仁川空港で迎えた統一部長官に対して、北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長(90)が「平壌とあまり気温が変わりませんね」というと、統一部長官は「北から貴重な方が来られたので気温も暖かくなりました」と答えるゴマすりもテレビ画面で流れた。

「北から貴重な方が来られたので気温も暖かくなりました」これってゴマすり?賓客を迎える優雅な歓迎の表現+冷え切った関係が暖かくなると言う意味も踏まえてではないでしょうか。ゴマすりというのは、高価なプレゼント攻勢をしたり、巨額の寄付金を与えたり、芸能人を呼んで派手なパーティーでもてなしたり、いの一番でプロゴルファーを呼んで接待ゴルフをしたり、なんでも100%賛成ですよなどと言ったりする外交のことを言うのではないのか?


米CNNによると、金与正の肩書は「朝鮮労働党宣伝扇動部第一副部長」。金正恩の名代として文在寅大統領に平壌招待(南北首脳会談)を伝達するとみられている。米NBCも金与正の役割について、「トランプ大統領のホワイトハウスと比較すると、彼女はスポークスマン、秘書室長、スピーチライター、そして娘イバンカを合わせた人物」と分析している。それだけ金与正の韓国訪問を重要視している証拠だ。
本来は金正恩が来てもおかしくない場面だろうが、まあいろいろあるので代理を立てそれにふさわしい人物と紹介しているだけだと思うけど、、。それより日本チーム入場の時、安倍首相を映しながら、韓国と日本の関係を解説していた、、、痛い。
 
仁川空港に到着したとき、貴賓室で90歳の金永南委員長が金与正に対し、最初に着席を促していた場面がテレビで流れた。これだけでも2人の関係がわかる。
朝鮮民族の儀礼は詳しくないが、招待した側が相手に着席を即すのは当然と思うのだが、、
8日に江陵で行われた「平昌五輪成功を祈るため」のサムジヨン管弦楽団の公演を、各局は何度も再放送している。楽団司会者の「別れた父母、兄弟と再会したように感激しています」という挨拶で公演は始まり、北の「お会いできてうれしいです」(パンガプスムニダ)や韓国の人気曲で、金正日と妻・高英姫がかつて恋愛時代に熱唱したという「男は船、女は港」や「愛の迷路」といった大衆歌謡曲も歌われた。
北の芸術団は南国民の心を掴もうと必死だ。ただし、楽団員や美女応援団、五輪代表選手たちも、宿舎では韓国のテレビ番組を見ることは禁止されていると聞いた。


 表向きは見事なパフォーマンスで韓国民や男性を喜ばせているように見えるが、舞台裏は、みんな政治利用されているようで少し可哀想な気もする。


(ジャーナリスト・太刀川正樹)
彼女たちは十分わかっているだろうし、北朝鮮の社会の中では家族を含め身分を保障されている。目的のための駒であることを嘆くことを自分に許さないほど管理教育されているだろうし、もっと想像を絶する可哀想な人たちが山ほどいる国だ。


それにしても、メディア媒体で、裏側からの視線のみで批判記事にすることによって、また嫌韓感情を煽るとは思わないのだろうか?反権力で鋭くペンで戦って来た人なのだろうけれど、この記事は、冷静な感じがしない。


舞台裏だけに気を取られ、あれだけ、思いの詰まった詩的で芸術的視覚表現やパフォーマンスを、一顧だにしない、やはりジャーナリストの視線だからか?だとしたらジャーナリストは殺伐とした世界のみに価値を置きすぎるようで、少し可哀想な気もする。



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